~第59話~それぞれの話②
遅くなりました(;´_ゝ`)
ギルドマスターside
わたしは王様との話が一旦終わったので宿屋に皇国の姫と冒険者の護衛のユキを迎えに行った。
(はぁ~なんて説明したらいいやら。)
そう心の中で思案していると宿屋の前に着いた。
「わたしだ。知り合いを迎えに来たのだが」
そう門番に言って中に入った。
「わたしだ失礼する。」
そう言ってノックをしてどうぞと言葉が聞こえてから中に入った。中に入ると自分を見る視線に冷や汗が止まらずにいた。
もちろんその視線の先には迎えに来た二人の女性がいた。
重い沈黙がしばし続いたのち迎えに来たギルドマスターが口を開いた。
「おほんっ。そんな眼でお二方とも見ないでいただきたい。」
汗を袖で拭いながら言ったその言葉にユキが答えた。
「それは、理由がおわかりでは?」
笑顔で言われたギルドマスターは普段ならその素敵な笑顔に鼻の下を伸ばすところだがこの部屋の空気がそうはさせなかった。
それを見越してかユキの隣にいたヴァイオレットが口を開いた。
「なに用でしょうか?そんなところで突っ立ってないで来られた用件をお伺いしても?」
「あ…あぁ…失礼した。ユキは知ってると思うがそちらの方は初めてお会いしましたな。わたしがこの街のギルドマスターのサムスといいます。此度の件ギルド代表として謝罪さして頂きたい。」
そう言われたヴァイオレットはしばし瞑目し口を開いた。
「それは、ダンジョンの事だけを言っているのかしら?」
(ダンジョンだけ?何を言ってるんだ?)
サムスが心の中でそう考えていると。
「なぜだか竜也さんがここから出た後、此処に入れなくなっていたようですが執事からなにか聞いてませんか?」
「さ…さぁ…わたしには、なんとも…わたしが来たのはお二方を城の方へ案内するために迎えに来ただけですので。」
「城へですか?」
「は…はい。ユキと姫様をお城にて保護するように王様との会談で決まりまして。それでわたしがお二方を迎えに来た次第ですので、荷物を纏めて一緒に行ってくれますか?」
「わかりました。」
とそれだけ口にすると荷物を纏めて一緒に部屋を出た。
城に向かう間にサムスがユキに話を伝えていた。
「ユキ、君には、このまま姫様を護衛してもらう形で話が付いた。それと、王様に謁見もして欲しいのだが……」
そう言った瞬間寒気を覚えたがサムスは続けた。
「謁見して、ユキはその後、王様と食事会をしてその後、王様の方から何か用件を言われたら叶えて欲しいのだが……」
「謁見する必要ありますか?わたしはただの護衛ですので。」
「それにヴァイオレットならわかりますが何で護衛のわたし迄一緒に王様と食事会をしないといけないので?」
「もちろんヴァイオレットが王様と食事会する時は護衛として側にはいますが……席に座って食事というわけには」
「それもそうですわね。もし、ユキに話があるなら今は私の護衛をしてるのですから私を含めてじゃない食事会や謁見などは不適合かと。」
「それに用件を言われたら叶えて欲しいとおっしゃりましたけど逆ではなくて?ユキが王様に何か願いを言うのは分かりますが……王様がユキに願いを叶えて欲しいと言うのはどの口が言うのでしょうか?」
などと終始空気が重くお互いに答えも出ず話しも決まらないままに城に着いたのだった。
王女様side
私は街から自分の城の部屋まで一目散に向かった。
あの人に見られた事や思われた事もそうだがあそこで泣き出してしまった自分に嫌気がさしていた。
私の様子をみて使用人達は何事かと声を掛けてくれたり引き留められそうになったがそれを振り切って自室にこもった。
途中お父様や例の勇者が会いに来たが私は会いたくない。
部屋から出ないの一点張りで通した。
そうすると私と仲の良い女の勇者の子達が何人か来た。
私はその子達を部屋に通してこれまでの経緯を話した。
それを聞いた子達は、自分の同級生が申し訳ないと思ったり勇者に腹をたてたりしていた。
此処に来た子達は数人だったので私は他の女の勇者の子達の事を聞いた。
そしたら女の勇者の仲でも意見が割れたらしく怪我をした勇者に同情的だったりあの人が先に手を出したと言う話を信じてるらしい。
私は勇者があの人にやられて怪我をした話を初めて聞いた。
私は勇者が先に手を出したのではと思っているけどあの場にいた勇者と兵士達の話では向こうが仕掛けてきて私を守る為に怪我をしたとかいっているらしい。
聞いていて気分の言い話ではなかった。
ここに来た子達は、私と同じであの人の方を信じて私を心配して来てくれた子達だ。今の私にはこの数人でもとても嬉しくて心が暖まる思いだった。
幾分か落ち着いてきた私は、このメンバーと色々と話し込んでいた。
まさか私の行動であのような事になっていようとはまだこの時は思いもしなかった。
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