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第40話~ダンジョン⑥

遅くなりました。

二人がそう言ってきた。俺もそうだよなとは思いつつも言った。

「いや~だって持つところがさ…」

俺が苦笑い気味に答えると二人も察したようだ。


そう…今の執事は四肢が切断されており髪ぐらいしか持つところがないのだ。その姿をみてヴァイオレットはそれでも生きていた喜びからか嬉しそうだったが…ユキは表情を曇らしてた…端からみれば分からないぐらいの変化だが…俺は神眼のおかげかその変化を見逃さなかった。


俺は執事をヴァイオレットの側においてユキの側にそっと近づいて頭を撫でながら安心させる用に言った。

「大丈夫だよ ユキ」

「ユキが心配になる用な事はなにもないよ」

俺は笑顔でそう言うとユキは頬を赤くして何か言おうとしていたがコホンッと咳払いが聞こえたので振り向けば何やら笑顔のヴァイオレットがいた。


「前も言いましたが…私がいるのに二人の世界に入らないで頂けますか?」と頬を膨らませて言うヴァイオレットに俺は苦笑いでユキは赤い頬をさらに赤くしていた。


「そ…それでなんですけど…竜也さんの魔法で治せたり出来ますか?」とヴァイオレットが言ってきた。

それを聞いて俺は悩んだ。治せることは治せるけどあの苦痛が襲ってくるのを考えると男の為にあの苦痛は味わいたくないというものだ。俺が悩んでるとユキはそれを黙って見ていた。


どうやらユキは友達であるヴァイオレットの為になんとかしてあげたいと思っているが俺の事を心配しているようだ。

(本当に良い娘だな)

俺はそう思ったのでユキの頭を再び撫でたらユキは

「えっ…あっあの…た…竜也様?」などとあわあわしていた

そうしていたらヴァイオレットがシビレを切らしたのか

「お願いします!竜也さん!どうか竜也さんの魔法で治していただけないでしょうか?!私に出来ることならなんでもいたします!」と頭を下げてきた。


俺はビックリしながらも取り合えず頭をあげてもらった。

そうしていると意識を取り戻して話をいつの間にか聞いていたであろう執事が話始めた。

「いけません!なりませぬぞ!王女様が頭を下げるなどもってのほか!しかもなんでもするなど殿方を前にして言うことではありませぬ!わたくしは国王様より王女様の身の安全を承った身。そのわたくしが原因で王女様がなんでもするなど…絶対にあってはなりませぬぞ」



「しかし…あなたがこのままではどうするのですか?!」

「ぐぬぬ…そ…それは…」

俺は二人の話を聞いてため息を吐いた。

(はぁ~俺はそんな男じゃないぞ?しかももうなにかさせられる気で話してるし)

「なぁ、話してる所悪いが別になんもしなくてもいいぞ?」

「えっ…」

「な…なんと…」

二人はビックリして口を開けていた。


「そ…それは…本当でしょうか?」

「いや…治してから後からとか…あるかもしれませぬな」

「は~あのな、俺はそんなに屑じゃないよ。」といいながら心のなかでは(俺は…屑なんて軽いものじゃない。屑の屑だ。だからこそ俺は…)

「竜也様?」

(おっといかんいかん。ぼーとしていたようだ)

いつの間にかヴァイオレットと執事も俺を見ていた。

おれは咳払いをして

「コホンッ。まっ取り合えず治してやるからじっとしてな」

おれがそう言うと。


「!!あっ…ありがとうございます!竜也さん!」

とヴァイオレットが嬉しさのあまり笑顔で抱き付いてきた。

ユキが…笑顔でこちらを見ている…何やら寒気がしたので

ヴァイオレットに離れてもらった。


ヴァイオレットは頬を赤くしていきなりすいませんと謝ってきた。

俺は別に気にしてないからと話して執事の方を向いて魔法をかけた

その瞬間執事の体を温かい光が包んだと思ったら一瞬で執事のケガや傷などが治っていた。皆はその光景に驚いていたが…俺はそれどころではなかった。


執事を治した瞬間からもの凄い激痛やら何やらがところ構わず襲ってくるのだ。俺は唇を噛み締めて耐えた。

そしてそれが終わったと同時にユキ達がひとしきり感動を終えたのか話しかけてきた。

「ありがとうございます!竜也さん!」

「この度はありがとうございました。」

とヴァイオレットと執事が言ってきた。

俺は別にそれぐらいなんともないからと言ってユキの方を向いたらユキが

「竜也様…口元から血が…」

とおどおどしながら言ってきたので俺は慌てて口元を拭ってユキに「大丈夫だから」

と笑顔で言いながら安心させる用に頭を優しく撫でた。


それでユキは安心したのか頬を赤くしながら

「す…すいません。少し取り乱してしまいました」

と言ってきたので俺は大丈夫だよといいながらヴァイオレットと執事に話しかけた。


「ヴァイオレットと執事さんこっちにきてくれ」

「どうしたの?」

「なにかありましたかな?」

「悪いがユキの側にしばらくいてくれ」

「それはわかりましが…いつまでユキを撫でてるのですか?」

ヴァイオレットがジト目を向けながら言ってきた。

ユキは顔がふにゃふにゃになっているぐらいの惚けた笑顔を浮かべていた。


「悪い悪い、撫ですぎたな」

と俺が手を離すと名残惜しそうにしながらも

「い…いえ…嫌では…ありませんでしたから…」

と頬を赤くしてうつ向きながら言っていた。

俺は3人が集まったのを見てパチンッと指をならして3人を球体状の結界に入れた。

俺を心から信頼しているユキはされるがままに受け入れていたが

ヴァイオレットと執事が若干戸惑っていた。


「あ…あの…竜也さんこれは?」

「どういうことでございますかな?」

ヴァイオレットは戸惑い気味に執事は敵意を出しながら聞いてきた

(は~今更、治したのに何かするわけないだろうにこの執事は脳筋なのか?)

と俺が若干呆れているとユキが

「安心してください。これは竜也様の結界です」

と何やら少しムッとしているようだ。

「ま…まさか…そんな…結界魔法まで使えるのですか?しかもお一人で…」

「ありえませぬ…我が国の魔導師達ですら何人か規模にもよりますが…何十人かでやっと強度などがある結界を張れるんですぞ…」

執事とヴァイオレットはまたもや驚いていた。


ユキは竜也様ですからと豊かな胸を反りながら自慢気だ。

「まぁそれはそうとそこにいれば安全だから安心しろ」

ユキは最初に話してるからこそ俺が結界を張った理由を察したようだ。ヴァイオレットと執事は頭に?を浮かべていた。

そんな二人に俺は話してみた。

「おかしいとは思わなかったか?このダンジョン」

「確かに…おかしいと言われればおかしかったような気はしますが…」

「わたくしもおかしいとは思いましたが…それがなんなのかは…」

二人ともどうやらおかしいと思ってはいたようだが原因が分からないようだ。俺はさらに話しをした。

「第一ここまでの道のりでモンスターが少ないのもそうだが…ボスのレベルがおかしい。あとは、ボス戦の連続戦闘などだな」


「ユキに聞いたが普通そういう普通じゃあないダンジョンは国をあげての攻略になるそうじゃないか。それなのに…今日この日まで何事もなかったっていうのがさらに怪しさをますよな…まるで誰かを待っていてその時がきたから狙ったみたいな。」

「ま…まさか…今日その人物がこのダンジョンに入ったから巻き添えになったのですか?」

「そうだとしたらその人物は許せませんな。」


「俺はヴァイオレットが狙われたと思っているが…いや間違いないな。」

俺のその言葉に二人とも凄く驚いていた。

「この部屋にはまだ1人いるからな」

「1人?」

俺の言葉にヴァイオレットは首をかしげ執事は聞いてきた。

「1人とはいったい何処にいるのですか?」

「あぁ…姿を見えないようにする魔法を使っているようだが…俺の神眼にははっきりと写っているからな。」

「なるほど…ですがその1人のかたが隠れているとしてどうして王女様が狙われているとわかるので?」

「さっきから…まぁ俺が無効かしているがヴァイオレットを狙って魔法が放たれているからな」

「ま…まさか…そのような魔法が発動した気配はありませぬが…」


(は~疑り深いやつだな)

「それは俺が魔法が発動する前に無効かしてるからな」

いまだに信じられないという顔をしてる執事と俺に知らないところで護られてると知って頬を赤くしているヴァイオレットがいた。

「まぁそんなわけで…ユキの側に来てもらって3人とも俺の結界の中にいてもらえれば俺は安心してそいつと戦えるってわけだ」


「さてと…またせたな…出てきたらどうだ?それとも炙り出されたいか?」

俺は殺気を少しだけ出しながら言った。


もう少しダンジョンの話が続きます。いつ高校生達の話を挟むか悩んでる最中ですのでそちらの方はもう少々お待ち下さい。

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