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第39話~ダンジョン⑤

遅くなりました。

俺は扉の前で深呼吸をして拳を握り締めて扉をなぐりつけた。

扉はどっか~んと粉々に吹き飛び辺りには粉塵が舞った。

俺はやり過ぎたか?と思いながらユキに


「あはは…ちょっとやり過ぎたかな?」

などと苦笑い気味でとぼけてると唖然とした表情をしながらユキに

「はぁ~竜也様は本当に…」

と若干呆れが混じったため息を吐かれた。


俺は音と衝撃で動きを止めていたモンスターと王女の間に入った。

ユキは俺に続いて入ってきていて俺の隣に立っていた。

粉塵が晴れると俺達の姿をみた両者は驚いていた。


「よっ!王女さん無事か?」

俺は後ろにいる王女に話しかけた。

話しかけられた王女は、なにか言いたそうにしていたがケガが痛むらしく言葉がでないようだった。俺は王女に


「今、回復させるからちょっと待ってて……とその前に」

俺は王女を回復させる前に指をパチンッと鳴らした。

俺のしたことに王女とユキが頭に?を浮かべている。


「あぁ悪い悪い。監視の魔法を解除したのと…後はそこに隠れている奴が逃げないように結界を張っただけだから」

「竜也様…やはりこの部屋の中にいるのですか?しかも監視の魔法までも使われてたなんて…」

「まぁこれで問題ないから大丈夫だろう。さてと…」

俺は王女のケガを治そうとした時ユキが

「竜也様…大丈夫ですか?」

「なにがだ?」

「いえ…その…気のせいならいいのですが…その…竜也様の回復魔法は普通のとは違うような気がするといいますか…ここまでの状態を回復させるなんて聞いたことがありませんし…むしろだからこそなにか副作用的なものがあるのではないかと…」


俺は驚いていた…まさかユキがそんな事を考えていたなんて…確かに俺の回復魔法とかは特別でどんなに酷いケガや傷でも治せるし。もっといえば蘇生魔法を使えば生き返らせる事も出来る。だがそんなに強力な魔法をなんもなしで使えるわけではない。普通はそこはチートだからとかで使えるようになるのかもしれないが…俺の場合は俺が直接あの女神に頼み込んで…ちょっとばかしかえたからな…相手を治す時はその相手が受けた痛みや恐怖とかを全てなん万倍に凝縮して1秒単位でそれがどんどん増える用になっている。


だからこうしている間にも俺にくるダメージを想像すると冷や汗がでる。そのダメージだけは無効かしないようにしてるからな…

(しかし…ユキはそれを見抜いているのだろうか?いや…ユキには言ってないし…ユキを治すときに少しふらついたからかな?)

(やっぱり…なにかありそうですね…私の時もそうだったけど普通はこんなにケガや傷が酷いのを一瞬で治すなんて…何かないほうがおかしい…)私がそう考えていると


「あはは、大丈夫だよ。ユキ」

俺はそういってユキの頭を撫でた。撫でながらユキに

「ユキは心配しなくて大丈夫だよ。それに…ユキに出来た友達だしな。」

俺はそういって王女の方を向いてケガとかを一瞬で治した。

一瞬で治った王女は驚いていた。

「あれっ…痛みがありませんわ…まさか…本当に一瞬で…」

「よかったな!王女様」と俺が言うと

「だから王女様ではありません!何度名前で呼んでと言ったらわかるんですか!」と怒られてしまった。


「少し落ち着いてヴァイオレット、竜也様呼んであげてください」

「あ~ユキ♪ユキはちゃんと呼んでくれてるのに」

「はぁ~わかったよ。ヴァイオレット」

と俺が名前を言うと…頬を赤くして

「きゅ…急に呼ばないでよ、」と何故か言われた。

「はぁ~」俺はため息をつきながらわけがわからんと思った。


「それより…竜也さんの魔法は凄いんですわね」

「どうしたの?急にさん付けとか」

「いえ…よく考えたら竜也さんは歳が上ですしさん付けで呼んだほうがいいかと」

「まぁ別にどっちでもいいけど…それに普通だと思うぞ?」

「いえ…ここまでの回復魔法聞いたことがありませんし」


「所でそのモンスターはまだ動かないんですけど…どうしてでしょう?」

「あぁ俺が威圧してるからかな?動いたら死ぬよ?みたいな」

「ありえませんわ…」

と唖然としているヴァイオレットの隣でさすが竜也様と目をキラキラさせているユキがいた。

「ユキは…驚かないのね」

「えぇなんか慣れてしまって」

(え…なにこの二人の会話…これじゃあまるで…俺が毎回驚かせているみたいじゃないか!)

と心のなかで叫んでいた。


「さてと…じゃあ俺はこいつを倒すからユキはヴァイオレットと一緒にいてくれ」

「わかりました。竜也様」

「えっ…ちょっと一人で大丈夫なの?ユキも行ったほうが…」

「大丈夫よ、ヴァイオレット。逆に私達が行ったら足手まといになります。」

「まっそういうことだ。そこでゆっくりしててくれ」

「まずはもう少し向こうでやろうか」

俺はそういうとモンスターを殴り付ける用にぶっ飛ばした。


王女はまたもや驚いていた。

モンスターもまさか自分が殴り飛ばされるなど思わなかったようで驚いていた。

俺が威圧を解除するとモンスターは今がチャンスかと思ったのか…襲い掛かってきた。


俺は、魔法の心臓破壊(ハートクラッシュ)を使った。

俺の掌に心臓の形をした物があらわれた。俺はそれを握り潰すと目の前に迫っていたモンスターが倒れた。

俺はユキ達の元に戻った。ヴァイオレットは相変わらず唖然としていてユキはさすが竜也様♪と目をキラキラさせていた。

「あ…あの…竜也さん今のはいったい…?」

「んっ?ああ、あれはただたんに魔法で倒しただけだよ?」

「ただ…たんにって…詠唱もなんも口に出してなかったと思ったのですが?」

「そりゃあだって口に出したら防がれるかもしれないし、まぁ黙ったまま使った方が今のヴァイオレットのように敵は混乱するだろ」


「まさか…そんな事が出来るなんて…スゴすぎますわ!」

「おっ…そ…そうか?ありがとな」

凄い勢いで向かってきて言われたので引いてしまった。あと苦笑いで。

そして俺が話そうとするとヴァイオレットが

「あ…あの…助けてもらってなんですが…その…もう一人も助けてもらえないでしょうか?!」

「もう一人?」

俺はユキに首をかしげながら

「誰かいたっけ?」と聞いたら

アゴに人差し指を当てて「多分…執事さんの事ではないかと…」

「そう!その通りです!私の執事を助けて頂きたいのです」


「そう言われてもな~」

「竜也様、見るだけみてはどうですか?なにも回復魔法を使わないで言いかもしれませんし」

(あれ?ユキは執事の姿をみてなかったかな?あの状態はさすがに回復魔法を使う事になるんだが…)


「わかったよ、ユキが言うならみるだけはな」

そう言ってから俺は神眼を使ってみつけた。

「見つけたからちょっと待ってて。」

俺はそういうとさっき倒したモンスターの元まで行き片手でそのモンスターを持ち上げてその執事の髪を持って引きずり出し髪を持ったまま引きずってユキ達の元に戻った。


その光景に二人は唖然としていたが… ハッ!と我にかえったみたいでそれぞれが口を開いた。

「た…竜也様…さすがにその扱いは…」

とユキが苦笑いでそう言ってきた。

「ちょ…ちょっと竜也さん!もう少し優しくお願いしますわ!」とヴァイオレットが言ってきた。


ダンジョンの話がもう少し続きます。長くなりそうだったので分けました(汗)

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