第35話~竜也達と別れてからの王女②
遅くなりました。少し長めです。
私達はダンジョン内に入った。
まだ浅い階層なだけあって人が多かった。
それに私達をやたらとみるので嫌になった私は執事に
「ちょっとなんでこの冒険者達はやたらとみてくるのかしらね」
「失礼にも程があるわ」
私がそういうと
「~んむまぁこの冒険者達は珍しいのでしょう」
「なにせこの集団ですし…それに真ん中に王女様がいるのですからな…まぁ見るなと言う方が無理かと…」
「それはわからなくもないけど…なんていうか視線があからさまにイヤらしい奴や変なことを考えてそうな奴の視線が多すぎない?!」
「まぁ…王女様をみれば普通の男はそんなものかと」
「そんなものね~」私はそこでふと思い出して
「でも…あの二人の冒険者の一人は男でしたけどそんな目でみられませんでしたわ。むしろ普通の…感じというか…」
「まぁ彼は側に綺麗な女性がいらしたので…そこらへんの男よりは慣れてるのではないかと」
「そ…そう…それはそれでなんか納得いかないというか…なんか…複雑なんだけど…」
そんなこんなで五階層もなんなくクリアして次の階層に向かった。
「でもまだこの階層でも人がいるのね」
「そうですな…まだ浅い階層ですので致し方ないかと」
「でもこんな大所帯だと私の出番が中々ありませんわ」
「むしろわたくしどもと致しましてはそのまま戦闘に参加されずに怪我などなく無事に終わって欲しいのですが…」
「なにを言ってるの!?それじゃあ訓練にならないでしょ?」
「せっかくお父様に許可も貰えたのに…」
「は~わかりました。では兵士達が危なくなったら後方から支援願えますか?」
「わかりました。その時まで待ちますわ」
そうして10階層のボスの部屋の前まできた。
「ようやくここまできましたわね。それにしてもやたらと傷だらけの冒険者が多いのね」
「そうですな~まだ階層が浅いのでポーションとかは節約してるのでしょう。数に限りがありますので使いどころを間違えると死に直面しますからな。」
「回復魔法を使える人はパーティにはいないのかしら?」
「いるとしても…完全に回復させれる物はいないでしょうな…それでこそ国お抱えの魔法師とかになりますからな、あとは使いすぎると魔力が枯渇しますし」
「なるほどね。さてと私達の番が来たみたいね。行きましょう」
そして私達は、特に苦戦することなく進み15階層のボスの部屋の前まできた。
「それにしても…階層が深くなれば冒険者も少なくなってモンスターとの戦闘がふえるかもと…思ったのだけど…ここまで全然モンスターが出てこないんだけど?」
「そうですな…わたくしが若い頃はもっとモンスターもでましたしボスもここまで弱くはなかったんですが…なにか…」
「まぁあなたが若い頃と代わったんじゃない?にしてもここにいる冒険者はなんでこんなに怪我人が多いのかしら?」
「確かに…それも不思議でなりませんな…明らかにわたくし達とは強さが違う相手をしているみたいな…」
「まさかそれはないでしょう、第一ダンジョンでそんなことがあるはずもないし。ただ単に冒険者達よりもうちの兵士達が強いって事なんじゃないの?」
「まぁ捉え方によりはしますが…そうともいいきれますが…まぁなんにせよ用心にこしたことはないかと」
「わかりました。用心しときましょう」
私達はそういう会話をしたあとに自分達の番が来たのでボスの部屋に入った。
そして私達は何事もなく18階層を歩いていた。
「それにしても…おそ~い!」
私がきゅうにイライラしてそう言ったからみんなビックリしていた。
それをみて執事が
「どうかなさいましたか?王女様?わたくしたちの進む速度が遅かったでしょうか?」
などと勘違いな発言をしているので私はため息をはいて言った。
「はぁ~違うわ、あなた達のことではなくて…」
「なくて?」
「だから…あの冒険者達よ!二人組の!遅いにも程がありますわ」
「あぁそちらでしたか。まぁ進む速度は人それぞれですからな…何処かで休憩でもされてるのではないですか?」
「休憩って…よし!私は決めたわ!ここで休憩にします!ちょうど広い空間ですし。それに少しは休まないとね」
「わかりました。王女様。皆さま休憩です!」
そうして休憩していると執事が気配を感じた。
「王女様、誰かがこちらに向かってきています。」
それを聞いた王女は喜びを一瞬表に出したもののすぐに真顔になって執事に聞いた。
「!!コホン、それで向かってきているのは…二人ですか?」
「いえ…二人以上ですな…王女様そのようなガッカリした顔をなされても」
「べ…別にしてません。それで冒険者なのかしら?それとも賊?」
「どうでしょうか…走ってきているのでもうすぐあらわれます」
そう言ってから男達のパーティが入ってきた。
男達はすごく傷だらけで無我夢中で逃げてきた感じだ。
こちらにきずいて歩いてきたので執事が話を聞いた。
「皆さま方はなにをそんなに慌てているのですか?」
「なにって!今そこにあいつらが!」
そう言ったので私達は入り口を注意してみたが…なにもこなかった
私はイラッとして「ちょっと何もこないじゃない!」と言った。
「うむ…確かに何も来ませんな…」
冒険者達は私達がけうな表情をしているのを気付かずにお互いに喜びあっていた。
「やった~!逃げ切ったぜ」
「えぇやりましたね!」
「いちじはどうなることかと」
などと話して私達の視線に気が付いた冒険者達が
「お騒がせしてすいません」
などを謝って来たところで執事が詳しく話を聞いた。
私達はその話を聞いてビックリしていた。だって私達が戦ったモンスターとまったく違うし…ボスも全然違ったからだ。
それは冒険者達も同じらしくビックリしていたがなにを思ったのか一緒に同行してもいいかと執事に聞いていた。
私はため息をはいていた。どうせ私達といれば安全とか思ってるんでしょう。そう思っていると執事がこっちにきた。
「王女様いかがいたしましょう」
「そうね…私的にはほかっときたいんですが…あなたは彼等を一緒に連れて行ってもらえないかと私に聞きにきたのではなくて?」
そう言うと執事はビックリした顔をして
「!!さすがは…王女様!わたくしなどの考えはお見通しですな」
とそこで執事がビックリして声が大きかったせいか冒険者達も私が王女だと気付いたようで膝まずきながら挨拶をしてきた。
私はため息をはきながら執事に
「は~あなたに任せるは、でも…あの冒険者達は私には近づけないでちょうだい」
「心得ております。」
そう言って執事が王女様に見事な一礼をして冒険者達に一緒に行っていいと告げると。冒険者達のテンションはあがりまくっていた。
なんでもこれで王女様とお近づきになれるとかここでいいところを見せれば王女様となど欲望が溢れていた。でも執事から王女様には近づかないよう言われるとあからさまにガッカリしていた。
それを見ていた王女はまたもやため息をはきながら
「なんで…男ってこういうやつらばっかりなのかしら」
「私があのような冒険者なんかに心を許すとでも思ってるのかしらそうだとしたら…勘違いもはなはだしいわね」
そこへ側に来た執事が
「人気者なのはいいことじゃありませんか」
などと言ってくるしまつ…私はその冒険者達を気にしづに休憩は終わりにします。早速出発の準備をするようにうながした。
そう言うと執事が質問してきた。
「よろしいのですか?王女様?」
「なにがよ?」
「いえ…てっきりわたくしはここであの二人の冒険者を待つものだと思っておりましたので…」
と頬を掻きながら言ってきたので私は
「あのね~私があの男達だらけの冒険者と一緒に居るところを見られたら変な誤解されるでしょ?!」
「はて、あの方はそのような誤解されるでしょうか?」
「確実にされないとは言えないでしょ?私が男にはふしだらな女だと思われたらどうするの?」
「我々はそのようには思いませんが…」
「あなた達は付き合いがながいから思わないし…私がそこら辺の男には興味がないのを知ってるけど…あの冒険者は…まだ…会ったばっかりだし…私がそういうふうだとしらないの…よ?」
「そうですな。失礼致しました。」
「分かればいいわ。」
それから執事に行くように言おうとしたら執事があっ!という顔をしてなにか思い出したのか言ってきた。
「そういえば…王女様…わたくしあの冒険者達から二人の冒険者の話を聞きまして…」
などと執事が苦笑いしながらな言ってきたので私は笑顔で
「なんで…あなたはその事を早く言わないのかしら?」
と言って執事から詳しく話を聞いた。
なんでも二人だけでダンジョンに入ってあろうことか男の方はポーションなどの予備も持たず人が親切に渡そうとしたら断ったバカなやつがいるとか。でも女の方の冒険者はとても綺麗で可愛いらしく何とかして俺達の所にこさせないと思っているといつの間にかモンスターに囲まれていたとか。
私は最初話を聞いたときはあの冒険者達を打ち首にしようかと思ったが執事がとめるので仕方無くさらに話を聞くと途中から呆れた。
だって明らかに見ればあの女の冒険者は完璧に男の方に恋をしている感じがするのにそれを都合のいいように勘違いしているとか……
「まぁいいわ…余計にこんな冒険者達と一緒に居るところは見られたくないわ!とりあえず…下の階層に降りてうまいことあの冒険者達と別れましょう。」
「かしこまりました。王女様」
執事は王女に一礼をして皆に出発をいいだした。
そして私達は次の階層に向かった。
これからもよろしくお願いします!




