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第33話~ダンジョン③

気持ち長めです。

「やっと11階層まできましたね」

「そうだな、今までどおり気を抜かずに行くぞ」


そう言った直後可愛らしいお腹の音が聞こえた。



「あ~なんだ…すまん!そういやご飯食べずに今まで来たから腹がへってるよな」

「いえ!違うんですこれは…」

(あぁ~竜也様にお腹のなる音を聞かれた~あぁ~穴があったら入りたい~)


「ついいつものくせで…よし少し行ったら広い場所があるからそこでご飯にしよう」

俺は探知魔法を使って広い場所を見つけた。


(俺は前の世界でもそうだったが仕事中とかは基本的にご飯を食べない主義だったからな~これからは気を付けないとな)


「はいっ竜也様すいません」

「なに俺もちょうど腹がへってきたからちょうどいいよ」

そう言ってユキの頭を撫でたらユキは幸せそうな顔をした。

(よし元気がでたみたいだな)


「そう言えば竜也様食料はどうしましょう?」

「なに心配するな、おれに任せとけば大丈夫だよ」

話しながら歩いたら目的の場所についた。


「よしついたな」

俺は魔法である程度の範囲を結界で囲んだ。

「よし!ここの中なら大丈夫だからな」

俺はそう言って収納魔法の中からテーブルと椅子を取り出してユキを座らせた。



「ありがとうございます。竜也様♪」

「でも竜也様は相変わらずすごいですよね~普通ならダンジョンでこんなにゆっくり出来ませんよ」


「まぁご飯ぐらいはゆっくり食べたいからな」

「じゃあ私が準備しますね」

「いや、いいよ」

「ユキはゆっくり座って疲れをとってなさい」


そう言ってユキをゆっくりさせて俺はご飯の準備を始めた。



(さてと、何にしようか?~ん俺の創造魔法なら向こうの世界の調味料や食料も作れるからなんでも作れるんだよな~逆に作れ過ぎて困るな。)



(よし!あれにするか!)


俺は調味料やら野菜やらを必要なぶんだけ創造魔法で作った。

もちろん調理器具など一式もだ。


(何でしょう?凄く良い匂いがします♪)

(あ~竜也様の料理は見たことがないうえにおいしいんですからなんか毎回ドキドキワクワクさせられるんですよね~♪)



俺はちゃちゃちゃっと料理を作り終えて待ちきれないとばかりな表情をしているユキのもとに料理を持ってった。



「お待たせ!今日はオムライスだぞ」

「オムライス?」

ユキは頭に?を浮かべながら顔を横に傾けていた


(いかんいかん。中々の破壊力だな、ユキ可愛いすぎだろ)

「まっまぁ食べてみな」

俺とユキはお互いに座って食べ始めた。



(何でしょう?卵を焼いてうえから被せたって言ってましたよね)

(なかはご飯が赤くて色んな色の野菜が入ってますね、お肉も)

(しかし竜也様は器用ですよね~私の名前を料理に書くなんて♪)


「どうだ?おいしいか?」

「はいっ♪とっても美味しいです♪」

「そうか、ならよかったよ」

「ユキついてるぞ」

そういって俺はユキの口のそばに付いていたケチャップをふいた。


「えっあ…ありがとう…ございます」

(竜也様の顔が近いし~あっ竜也様の匂い…)

私は嬉しさと恥ずかしさでいっぱいだった。


(ん?ユキの顔が赤いな、そうか…確かに男から指摘されるのは恥ずかしいよな~悪気はなかったんだが謝っとく方がいいな…)


「その~ゴメンなユキ、配慮が足りなかったよ」

「ユキも立派な女性だもんな、後軽々しく触ったりして悪かったな」俺は苦笑いしながら謝った。


私がうつむいていたからでしょうか?

竜也様がなんか勝手な勘違いをして謝ってきています。

私は…嬉しかったんですけど…でも…素直に言うのは少しばかり…

でもこのまま勘違いさせてたらこれからは触ってもらえないかもしれません!それだけは!嫌です!なにがなんとしてもそれだけは避けなければ!


「い…いえ…あの…その…ビックリしたと言いますか…嫌じゃないといいますか…嬉しかったというのも…ゴニョゴニョ」

「ユキ?」

「はっ!と…とにかく嫌ではありませんから!!」

「そ…そうか、ならよかったよ」


(は~♪竜也様の笑顔~なんて素敵で癒される笑顔でしょうか♪)

(それに…その顔は…反則です…私がこんなに…ドキドキさせられるんですから…)


(~ん年頃の女の子というものはわからんな、)

「さてと食べ終わったし、片付けて行くか!」

「はいっ♪竜也様♪」

俺は片付けをちゃちゃっと終わらせて結界を解いた。


それから何事もなく15階層のボスの部屋の前まできた。


「なぁユキなんかおかしくないか?」

「なにがですか?竜也様」

「いや気のせいなら良いんだけど…モンスターに会う確率が少ないなと思ってさ」

「確かに…そう言われてみれば…そんな気がしますね」

「まぁわからんことは悩んでもしょうがないし、行くか!」

「そうですね」


そうしてボスの部屋の中に入った。

出てきたモンスターは、ミノタウロス5体とレッドゴブリン5体だ


俺は倒すかと思っていたらユキがモンスターをみて驚いていた。

「どうした?ユキ」

「竜也様…こんな浅い階層でこんなモンスターがでるなんて信じられません…普通はもっと深い階層に行かないと出ないので…」

(ふ~んそうなのか、俺的には別にたいして強くなさそうだから気にしてなかったがユキが言うのなら間違いがないんだろう)


(だとしたら…なんで深い階層にでるやつがでるかだな…ここにくるまでモンスターとの遭遇率も低かったし…)


「なぁユキ、誰かが罠かなんかしかけてるのかもな」

俺の言葉にユキはビックリして

「そうなんですか?!竜也様」

「あぁ。ここまでモンスターとの遭遇率が低かったし…そうしたらこれだろ?それに…下の…多分20階層のボスの方がこいつらよりも強い気配がするんだよな~しかもその間の階層はやっぱりモンスターの気配がほとんどないんだよ」


俺はふと下の20階層までの気配を調べて気付いたことをユキに言った。

「それは…そんなことが…普通の人間に出来るわけが…」

ここまで言ってユキも気付いたようだ。

「あぁ。普通の人間には無理だろうな~確か魔族って言うのがいるんだよな?」

俺は魔族の事をそれとなく聞いた。本当は俺が勇者召喚に間違えて混じった次点で確信してるがな…


「えぇ…確かに…いますが…でもここ最近魔族関係の事件は聞いてませんし…」

「多分…身を隠してたか…ここに入ってきたやつの中に魔族の標的がいたかだな。このダンジョンに入ってから誰かが魔法で監視してるみたいだしな」


「でも…誰を狙って?」

(思い当たるのは1人なんだよな~)

「多分…あの王女様だろうな。」

(はぁ~めんどくさくなりそうだな~)

「そんな…!早く助けに行かないと!」

俺は慌ててモンスターに突っ込んで行きそうになったユキを抱き締めて落ち着くように言った。

「大丈夫だ、落ち着け。まだ20階層に行ってないし傷とかも受けた様子はない」俺は神眼でみたことを伝えた。

それを聞いて安心したのかユキが落ち着きを取り戻した。


(まぁ…同じ王女で自分が悲惨な過去にあったから焦ったんだろうな。本当にユキは優しくて良い子だな)

俺はユキの頭を撫でた。


「ユキは本当に優しいな♪」

「ちっ違いますよ、竜也様…私はただ知り合いが危ない目に遭うのが…」

ユキはその白い肌を真っ赤にして否定しているがシッポが左右に動いてるので喜んでいるのだろう。


「あはは、わかったわかった。まずは目の前の敵を倒そう」

「はいっ!竜也様」

「じゃあユキはレッドゴブリンを頼むな、俺はミノタウロスをやる」

「わかりました」


そうして二人で敵に向かっていった。

俺は敵に向かってる間に考えていた。

(ここにきてモンスターのレベルをあげたってことは、俺の存在が邪魔になったかそれともこれより先には行かせたくないか)

(まぁどっちにしろ監視されてるならある程度力を抑える必要があるな。あの王女様と出会ってからモンスターの攻撃かなにかで魔法が破壊されるようにしないとな…まぁ最悪は俺が一瞬で壊せるが気付かれるリスクもあるしな)


そう考えてる間にミノタウロスが斧を振り回してきたのでかわして一瞬で心臓を手刀で貫いて5体を同じ方法で倒した。


ユキの方をみるとレッドゴブリンがコンビネーションを使ってユキを攻撃していたがユキは綺麗な動きでそれをかわしながら攻撃を確実にいれていた。そして最後の1体も危なげなく倒された。


「さすがだなユキ」

「私もビックリしています。昔だったら絶体勝ててなかったと思いますし。」

「まぁそれは俺と出会う前のユキだろ?俺と出会って俺が最低限自分の身は自分で守れるように鍛えたからな~これからどんどん驚くかもな♪」

「そうですね♪楽しみにしています」


ユキと俺は笑い合いながらそんな会話をして次の階層に降りて行った。





次からは何回か王女が主人公がダンジョンで出会う前置きっぽいのを挟む予定です。

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