どちら様ですか?
初めて書くので、おかしなことになっております(断言)。ご了承下さい。それでも良い方は是非、読んで下さると嬉しいです。
「えーと、じゃあ、自己紹介するね!私の名前は、池沼桃華。一年生、趣味は…」
「オカルトだろ」
「ち、違うってば!ハズレでもないけど…」
「当たってるじゃん」
「いいわよ!それで!」
「はいはい、じゃあ、俺も…」
「いいわ、あなたのことは知ってる」
「え?」
知ってる?なんで?初対面だし、入学してからまだ、2、3日しか経ってないが…
「あなたの名前は、日比野誠、一年生、趣味は...鏡で自分を眺めること?」
「まてまて!俺はナルシストじゃない!」
「でもさっき、俺はかっこいいって…」
「そ、それは!気合を入れる為にだな!」
「ふーん?」
「なんだよその目は…」
彼女は、あやしい、というような目で俺を見ていた。だから、ナルシストじゃないって!
「まあ、あなたがどんな人であろうと構わないよ、魔法部に入ってくれるんだし!」
「ナルシストじゃないってことは、わかってくれないんだな」
「さあ!これで魔法部は、活動できるよ!」
「おい、部活は最低4人揃わないといけないんじゃ?」
「ん?大丈夫だよ?」
「でも、お前以外誰も…」
ガチャ、と屋上のドアが開いた。
中から出てきたのは…
「うおおお!?星宮さん!?」
「あ、はい!どこかでお会いしました?」
「いいえ、初対面です」
「そうでしたかー!」
この元気で可愛い人は、星宮輝夜さん。
星宮家のお嬢様だ。星宮家がどれくらい偉いかというと、この夕立高校は、星宮家が寄付するお金で半分くらいが動いているとか…
別荘は5つあるんだったか?とにかく、すごいのだ。武勇伝の先輩と言ってもいい。
「どうして星宮さんが?」
「そんなの、決まってるでしょ!?」
「まさか…」
おい、嘘だろ?お嬢様が、こんなに可愛いお嬢様が、魔法部の部員なのか!?信じられないどころの話じゃない!信じたくない!
「星宮さん?」
「はい!どうされましたか?」
「魔法部の部員なんですか?」
「そうです!」
嘘だろ!嘘だと言ってくれ!俺の中の星宮さんが!輝かしい星宮さんが去っていく…!!
「どうしたの?まさか…輝夜のこと?」
「あの、桃華ちゃん…」
「なに?」
「その方は、魔法部に入部して下さる方?」
「そうなんだ!この人、日比野誠っていうの!」
「日比野さん!ありがとうございます!魔法部をつくりたいのは3人いたのですが、先生に4人揃わないといけない、と言われて困っていたんです」
「は、はあ」
ご丁寧な説明ありがとうございます…でも、俺は衝撃からしばらく立ち直れそうにありません!
「あと1人はどこに?」
「あー!干支くんなら体育館で、バスケットボールをしていらっしゃいますよ!」
「干支?ってあの干支?」
「他に、干支なんて変わった名字の人、いないでしょ?」
「だよな」
干支…干支雅変わった名前だ。
だが、本人は変人ではなく、フレンドリーでいいやつだと聞く。なんでも、スポーツは超がつくほど得意であるらしく、運動部からの誘いが絶えない、とかなんとか…
「干支くんは、バスケ部の部員さん方と試合をしていらっしゃるらしくて、勝つと部活の勧誘をやめて下さるとか…」
「そんなにひどい勧誘なのか!?」
「私はよく存知ないのですが、靴箱にぎゅうぎゅうのお手紙は、毎日つずいて、靴箱としての役割を果たしていないとか…」
「想像すると可哀想になってくるな」
「私も聞いたことあるよ!机の中も手紙だらけなんでしょ!」
「机の中も!?」
「うん!私見に行ったもん!」
「見に行ったのかよ!?見せるもんじゃねえだろ!」
「しかも、いろんな部活の部長さんがきてね!超ながい話してた!」
「羨ましくないな」
「うん、私も」
「とにかく、勝っていただかないとですね!」
「うん!応援しに行こうよ!」
「名案ですね!行きましょう!桃華ちゃん!」
「誠も!」「日比野さんも!」
桃華と星宮さんの声が重なる。
「俺は…」
「いいから行くよ!」
「速くしないと終わってしまいます!」
2人に手をとられ、階段を駆け下りた。
魔法部、人気です。(絶対に違う)
おかしな部分がございましたら、教えてくださると幸いです。さらに、ご感想は、どんなことでも構いません。下さると嬉しく思います。読んで下さり、ありがとうございました。