2話
お母様から魔法の本を読み聞かせが始まってから1ヶ月、僕は魔法の練習をするようになっていた。
魔法を発動させるのに大切なのがイメージ力と言うことを聞いたからである。大きな魔力を持ち鮮明なイメージが出来る人が魔法使いになれるそうだ。
ちなみに魔術と違い詠唱や魔方陣を必要としないので俗に言う無詠唱で発動可能だ、しかし周りとの兼ね合いや魔術師が多いこの世界では魔法使いはキーワードを周りの合図として発動している。
事イメージに関しては前世が日本人であるユリウスはすぐに扱うことが出来てしまい、そんな中タイミング良いのか悪いのか丁度魔法の発動と同時にお母様が入室してきてしまったのです。
「ユリィおはよ(ヒュゥ~)きゃ!?」
部屋の中であることを考えて風属性魔法(とは言っても赤ん坊の魔力で発動できる程度)の練習をしていたユリウスだったが練習に夢中になっていたため普段なら辞めて待っている時間を過ぎてしまっていたみたいだ。
「あ゛ーうー(あ!お母様に当たっちゃった)」
「ユウィ今魔法使ったの?」
「あぃあー(もう一度風魔法で風をおこす)」
「やっぱり!凄いわユウィ貴方は天才魔法使いになれるかもしれないわ!」
お母様は興奮気味に僕を抱き上げるとニコニコしながらくるくる回っている少し気分が悪くなってしまった。僕が青い顔をしてるのに気が付いたお母様は血相を変えて
「あぁあ!ごめんなさいユリィ私嬉しくなってしまって」
そう言ってくるくる回るのを辞めて僕を介抱してくれた、まあお母様が原因だけども褒められて嬉しくないわけが無いので青い顔をしながらも無理して笑顔を見せようと頑張った・・・頑張ったけど駄目だった。
その後少し休んで気分が良くなった。今後はお母様もとなりで見ながら出ないと練習を始めては駄目と言われてしまった。
練習をしばらくしていると魔力が枯渇してしまったためその日の練習は終わりとなった。
いまさらだがこの世界の魔法は火、水、風、地、光、闇、無の7種類だそうでだちなみに無属性は魔法障壁などで使うらしい、難易度は初級、中級、上級、最上級、オリジナルがある。オリジナルを作れるのは各属性の最上級をマスターした者のみで、オリジナルを使えるというだけで周りからの扱いが違う
たとえるならスラムの人がオリジナルを使えるだけで貴族並みの待遇になる、極端な例えだかこんなものだろう。
その日を境にお母様は魔法書の種類を増やしてくれた。お母様にばれてからは堂々と魔法の練習をできるようになったけど火魔法だけは室内で練習するには危ないので風魔法、水魔法、光魔法、闇魔法、移動魔法と使っても問題なさそうな物から練習を始めたのだった。
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月日は流れユリウスが目覚めてから3年
3歳になったユリウスは生後半年で魔法の練習を始めたおかげか類まれなる才能を開花(ユリウスはチートだと思っている)させ練習の遅れた火魔法、地魔法以外はすべて最上級をマスター(誰も知らない)し火魔法と地魔法も最上級をあと少しでマスターできると言うところまで来ている。練習は中庭の隅だ、中庭で堂々としていると他の家族の視線がいたいのだ。
因みにユリウスは知らないが魔法書は一般的に中級を買えるだけでもすごい金額なのだがシュティーナが普通に上級、最上級と持ってくるので世間でも普通に手に入ると勘違いをしている。一般的に魔法を使える人が少ないので魔法書はあまり出回らなく基本的に売っているのは魔術書などが多い、ちなみに上級の魔法書を買おうとすると最上級の魔術書を買ってもお釣りがくるくらいである。
3歳にもなると他の家族と一緒に食事を取るようになったのだが、ユリウスが部屋を出ると感じる視線・・・・軽蔑するような・・・見下すようなそんな視線どこから感じるともいえない疎まれているかのような感覚、実際食事中に何かあるとかは無いのだが周りのシュティーナを見る目やユリウスを見る目はレオンが公務で家を空けて居ない間は酷いものであった。
日課の魔法練習を中庭の隅でやっていた時、庭の中央では長男のイェルハルド兄さんが剣の稽古が終わったのだろうタオルで汗をぬぐい屋敷に戻ろうとしていた。
「爺や、後の片付けは任せる」
「かしこまりました。イェルハルド様」
爺やと呼ばれた執事は訓練で使われていた皮鎧や木剣その他もろもろを片付けている、そんな爺や(パトリクさんと言うそうだ)にユリウスは聞きたいことがあったので声を掛けることにした。
「パトリクさん、今ちょっといいですか?」
「ん?ユリウス坊ちゃまいかがなさいました?」
たいがい他の使用人は僕やお母様が声を掛けるとばつの悪そうな顔をする、だけどパトリクさんは誰にでも平等に接してくれる数少ない人である
「えーとね、なんかお父様がお屋敷に居ない時ってお母様や僕に対してすごく冷たいようなの、何でかしってる?」
「そうでしたか、シュティーナ様とユリウス坊ちゃまに冷たい態度ですか・・・・・・次からはそんな事が無い様に話しておきますゆえ」
「いや!そうじゃないよ別に態度が冷たいとかは気にしてないんだけど、その理由がしりたかったのパトリクさん多分しってるよね?」
気まずそうな顔をするパトリクだがユリウスの瞳が真剣な表情をしてることに気がつき説明をしてくれました。
「ユリウス坊ちゃまにはまだ難しいでしょうが・・・・・・」
パトリクはシュティーナやユリウスが冷遇されている理由について教えてくれた。
シュティーナはレオンの5人目の妾だそうだそして元はカールフェルト家の侍女見習いをしていたらしい、当時レオンが公務で半年ほど家を空ける事が度々あり、その間に新人侍女の採用と教育を行ったそうだ。
そして帰ってきたレオンを出迎えた侍女の中にシュティーナが居たそうだ、そのシュティーナの姿を見たレオンがいきなり彼女を5人目の妾にすると発言し周りからもかなり反対されその時は結構な騒動になったのだという。何でもレオンは貴族として政略結婚させられ他の妾も周辺貴族とのやり取りで仕方なくと言った感じで迎えていたそうだ。そんな中シュティーナを突然自分の妾にすると言うレオンの発言は相当な衝撃があり。自分から妾を迎え入れたことの無いレオンが周りの反対を完全に押し切って迎えたからである。反対された理由の一番が身分の低さ庶民の中でもさらに低いといわれるスラム街にある孤児院の出身だそうだ。そのせいで同期の侍女達からはすごく態度が冷たいという事だ。さらにユリウスが生まれて他の妾や本妻からもよく思われてないそうだ。
今僕やお母様の身の回りの世話をしているのはその後に入ってきた人たちなので普通に仕事をしてくれている。
「後は、ユリウス坊ちゃまの髪は旦那様にそっくりですからなライラ様や他の方から見ても羨ましいのでしょう。それと私のことは是非爺やとお呼びください」
「ぬーん、わかったよありがとう爺や!」
「いえいえ、難しい話になってしまい申し訳ありません」
そう言うとパトリクさんは片付けに戻っていった。
屋敷内で自分が置かれている状況のややこしさに頭を抱えそうになりながらどうしたら自由に暮らせるか考えるユリウスであった。
時間が空いたにもかかわらず短く話が進まなくてすみません(´・ω・`)
頭の中にあるストーリーを文章に起こすというのは本当に文才が必要だと思います文才が皆無な私ではかなり時間がかかります。気長にお付き合いいただけると幸いです。
誤字脱字感想等もらえると続編へのモチベーションがあがりますのでよろしくお願いします(*´ω`*)




