表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Re-reflect  作者: blackknight
9/10

code:9 「自由」

あれから数日後の話―


トンとサムはトンの家でのんびりしていた。

「なぁ、サム。」

「どうしたよ、トン。いきなり深刻そうな顔して言うなよー。」

「最近さ、就職活動しているときによく面接で『あのニュースに出てた.....』とか『ビルを崩壊してまで怪人を倒した......』とか言ってくるわけだよ。」

「事実じゃん。俺も仕事場でよく、そんなこと言われるよ。」

「え、サムお前就職してたの!?ちょっと、俺やばくね.....?」

「うん。やばいよ。このままじゃずっと無職だよ。」

「あっちゃ~......世の中不平等や......」


突然、ドアのノック。

なんだろうと思い、トンがドアを開ける。

トンは後ろへ飛びのいた。

「お、大家さん、こんちわっす.....」

大家さんは領収書を持ってこっちに押しかけてきた。

[今月の家賃、まだかい?あと、アンタが開けた床の穴の修理費も]

サムはごめん、という顔をした。トンは困った。

そこへ、後ろからエンが現れた。

『ばあさん、ちょっとどいてはくれまいか?』

大家さんは驚いた。なんてったって、あのエンだからだ。

[あのスーパーヒーロー、エンさんがここに何の用ですの?]

『いやいや、こいつらとは仲がいいんでね。で、ばあさんこそ

何かこいつらに用が.....ん?領収書......』

トンとサムは顔を赤らめた。


『なんだ、そんな用事か。なら、ほい。これでいいだろ?』

ドスン 札束ドーン


「「!!?」」一同、驚いた。

『これで、12年くらいは持つだろ。な?』エンが得意そうに言った。

[......確かに徴収しました。むしろここのアパート買い占めれますわい。]

そう言うと、大家さんはどこかへいってしまった。


トンは何度もお礼を言った。

『なに、気にするな。前に怪人を2度も助けてくれたお礼だ、

むしろこっちが感謝せねばならないくらいだ。ははは!』

エンは、どっかりと地面に座った。

『この流れで申し訳ないんだけど、やっぱり俺らの同盟に

協力してはくれまいか?頼む!』

「「分かりました」」トンとサムは即答だった。

『トン、サム、君たちは自由主義だから、怪人が来る情報で動いてくれれば

それでいいから、な?よし、契約完了!!』


後日、手紙が書いてあった。大家からだ。

「そこの部屋と隣の部屋、エンさんのお金で『買った』ことにしました。

二人でお使いください。 大家」

エンには頭が上がらなくなった。サムは困惑した。


「俺、自分の家もう持ってるんだよなぁ......」

第九話です。

エンさんいい人。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ