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Re-reflect  作者: blackknight
8/10

code:8 「協力」

サムは怪人の前に立つと、叫んだ。


「やーい、怪人やーい!お前なんか怖くないんだよーだ!

ただのデカブツだろーウェーイ!!」


『!? あんたたち......』エリーが唖然とする。

案の定、怪人トンフは挑発に乗ってきた。

[貴様ァ!この怪人トンフに挑発とは、許さん、許さん!!]

怪人は思いっきりサムを追いかけた。さっきより速い。

サムはトンの前に来ると、「あとは頼んだ。」と、手をクロスさせた。

怪人が飛びかかってくる。とっさに、サムは後ろのトンとバトンタッチ。

怪人がそのまま殴りかかってきた。

トンはその腕を空へ払いつつ、お腹に手を支えながら思いっきり

投げ飛ばす。

投げ飛ばすときに力をこめる。

投げ飛ばす方向は、下.......床である。

轟音とともに、床が崩れ落ちる。怪人は背中を強打し、そのまま下へ、

下へ、下へ、下へ、..........。


落ちていく二人。トンはサムの背中に乗る。

「思ったけど、これって普通の人じゃ無理だよね。」サムがため息をつく。

「お前の耐久を一番知ってるから、こうしてるんだ」とトン。


崩壊していくビル。

逃げまとう傍観者。

ボロボロになりながらピンピンしているサムと、

何事もなかったように歩くトン。

空中から声がする。

『......イミワカンナイ』エリーの声だった。

上を見上げると、そこには宙に浮いたエリーとエンがいた。

どんどん下に下りていく。着地。

『君たち、恐ろしいわ......本当に。』エリーが青ざめる。

「普通......じゃないことはもう分かってるさ。ははは.....」と、

トンとサムは一緒に笑う。

『ねえ、君たちも一緒に怪人を討伐しない?』エリーが聞く。

「暇だったらね。なぁ?サム」とトン。

「俺はいつでも暇だよ。でも、ひとつ嫌なことがあってね。」

サムは空を向くと、つぶやいた。


「何かに縛られるより、自由気ままなほうが俺らに合ってる気がするんだ。」

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