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2014年/短編まとめ

創作依存系少女

作者: 文崎 美生

嫌だ嫌だ嫌だ嫌嫌嫌嫌嫌。


描けなくなるのは怖いこと、書けなくなるのは怖いこと。


創れないボクはイラナイノ。


何で何で何で何でナンデナンデナンデ。


ボクには創作しかないんだよ。


奪わないで、崩さないで。


ボクのボクだけの居場所。


机上のカップなどを床に叩き落とせば、高い破損の音が響く。


指先に赤が滲もうが、足元に破片が散らばろうが関係ない。


『もう書くな、描くな』


余計な言葉が頭にこべりつく。


汚い汚い言葉。


何も知らないくせに勝手なことを言うな。


お前にボクの何がわかるんだ。


壊して崩して滅茶苦茶にして。


『夢ばかり見るな』


聞きたくない言葉。


『もっと広い世界を見ろ』


そんなもの知りたくない。


『現実を受け入れろ』


汚らわしいから触れたくない。


人は嫌い、世界も嫌い。


唯一愛せるのは創作だけだから。


「ああぁぁぁぁぁぁああぁぁあ!!!!!!!」


喉が潰れる、裂ける、割れる。


血を吐いても創れないことの方がよっぽど辛くて苦しいことだから。


気持ち悪い、きもちわるい、キモチワルイ。


胃がひっくり返って色んなものが溢れ出す。


苦しい、苦しいの。


お願いお願い、お願いだから奪わないで壊さないで崩さないで。


友人も恋人も必要ないから。


ボクの世界だけは残して。


お願いお願い、ボクの世界を奪わないで。

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