今日でかぐや辞める!
「おじいさん。おばあさん。私は月に帰らねばなりません」
彼女が重々しく告げると、養父母は悲しみに彩られた顔をした。
――どうしてもなのか。ここにもういられないのか。もう会えないのか。
必死に聞いてくる養父母に、彼女はただ無言で首を振った。2人の目から涙がこぼれる。
そんな2人を見て、彼女は心を痛めつつ別れの言葉を口にする。
「ええ。ですのでおじいさん、おばあさん……かぐやの看板は今日で降ろしてくださいまし」
初の200文字に挑戦。
今回はタイトルからオチが分かりやすかったかもしれません。
結構タイトルに悩んだんですがねぇ……センスが欲しい。
オチを読まれず200文字……予想以上に難しい。