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医療ドラマ狂想曲
僕の名前は、理不尽太郎 ネットフリックスの新作ドラマ【Dr·コトー】にハマる 50代のサラリーマンだ。
夏の夕暮れ時、妻とソファーに座り医療ドラマを観ている。
愛する妻とともに、ゆっくりと流れる時間の中ビールを傾ける、至福のときである。
「なぁ、みどり……もしも僕が、このドラマのように植物状態となり、機械や薬に頼らなければ生きていられない状態になったら
迷わず、すべての機械を止めて様々な薬の注入も絶ってくれるかい? こんな物に頼ってまで生きたくないんだ。」
「ええ 解ったわ、貴方の望み通りにしてあげる。」
さすが長年連れ添った女房である、僕の言いたいことを汲み取ってくれたようだ。
そしてみどりは、おもむろに立ち上がると、テレビを消し……WiFiをOFFにし……エアコンまで消すと
テーブルの上のビールを流しに流した。
なるほど……そうきたか……
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