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キリスト教会狂想曲

僕の名前は、理不尽太郎 霊柩車を見かけたら親指を隠す 50代のサラリーマンだ。

今日は、悲しいお知らせがあります。 僕の高校生時代からの友人が亡くなり葬儀に向かっている。

彼は優秀な心臓外科医だったが、皮肉なことに心臓発作でなくなったそうだ。

そして敬虔なキリスト教徒である彼の葬儀は、教会で執り行われるそうだ。

僕も初めての経験で興味津々である。


教会へと着くと、仏教式の葬儀とはまったく異なり白い教会内の内装に色とりどりの花が飾られ

黒服だけでなく、派手ではないが様々な色合いの服で着ている人も見受けられる

そして壁面には、遺族や友人からのメッセージが貼られており 家族や友人、同僚たちから愛された

彼の人柄が偲ばれる。


“あなた今までありがとう、なにも心配しないで見守っていてね♥”


“先生、今までご苦労さまでした♥”


“お父さん、僕もお父さんのような立派な心臓外科医になるよ♥”


“先生ありがとう、おかげで元気になりました♥”


“♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥”

とにかく壁一面がハートマークで埋め尽くされる、さすが心臓外科医である。


しばらくすると白い十字架が飾られた祭壇に神父が上がり、祈りが始まる

僕は、高校時代の友人たちと並んで、祈りを聞きながら故人を偲ぶ。


「尽太郎……なにを人の顔を見ながらニヤニヤしてるんだよ?」

高校時代からの友人が聞いてくる


「君も確かキリスト教徒だったよね?」


「そうだけど、それがどうしたって言うんだ!?」


「いや心臓外科医の彼の葬儀は、ハートマークだらけだけど、産婦人科医の君の葬儀はどうなるんだろうと思ってね」




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