受付嬢狂想曲
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僕の名前は、理不尽太郎 洒落たジョークで職場でも人気の 50代サラリーマンだ。
1時間以上も地獄の満員電車に揺られ、日本屈指のオフィス街で降車する。
駅のトイレでくたくたになったスーツと髪形を整え、いざ会社のあるビルへと歩く
どんなに疲れていても、決してくたびれた様子は見せられない。
なぜなら僕はダンディなイケてるサラリーマンだからね。
ガラス張りのビルの自動ドアをくぐり、受付の女の子に朝のあいさつをする。
新入社員の加奈子ちゃん、天使のような女の子だ。もう一人いるが、名前は知らない
「おはよう!いい天気だね!」
「おはようございます課長代理」
控えめな笑顔が今日も可愛い、きっとときめきを隠しているのだな?
「君は可愛いから、受付にはうってつけだね!」
キレのあるジョークでその場を後にする イケオジ
きっと今頃、加奈子ちゃんの目がハートマークになっていることだろう
「課長代理の、このクソ寒い駄洒落もう何回目だと思う?」
「まさしく親父ギャグだよね〜 ギャグハラで訴えたいくらい」
2人の受付嬢の冷たい視線がエレベーターを待っている理不尽太郎に突き刺さる
それから数時間後……
1人の若者が、弁当の包みを手に受付に現れる。
「あの、お世話になっています 理不の息子ですが、父に忘れ物を届けに来たのですが
預かってもらえますか?」
隣駅の大学に通う息子が、父が忘れた弁当を届けに来たのだ。
「少々お待ち下さい リフですか?そのような苗字の者は我が社には居ないのですが……」
社員名簿をぱらぱらとめくる 加奈子
「そんなはずは無いのですが……勤続30年以上のはずです。理不………尽太郎ですよ?」
「ぷっぷっぷっぷっ います………ごめ……なさい………お預かりします。」
必死に笑いを堪える2人の受付嬢が、理不尽太郎の息子を見送る
「ぶっはっはっはっは〜 まさか理不が苗字で尽太郎が名前だったなんて〜 ひーーひっひっひ」
呼吸困難寸前まで笑いが止まらない加奈子 勤続30年以上で苗字と名前の区切りも認識されていない
理不尽太郎であった。
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