西部開拓時代狂想曲
ほぼ実体験から創作したネタや、どこかで目にしたネタなどをキャラクターに落とし込んでいます。
それを承知の上で楽しんでいただけたら幸いです。
マイ·ネーム·イズ リーフ·ジン·タロー東洋にルーツを持つ西部開拓時代を生きるガンマンだ。
今日も、場末の安酒場で仲間たちと酒を飲み交わしてるのさ。
「そう言えばタロー、お前のところは、結婚してから一度も夫婦喧嘩したことないってのは本当か?」
赤鼻のボブが聞いてくる。
「ああ本当だ、結婚して30年だが、ただの一度も喧嘩なんかしたことがないぜ」
「まじか〜 その秘訣はいったいなんなんだ!?聞かせてくれよ」
3人目の嫁をもらったばかりのジョージが身を乗り出して聞いてくる。
「聞かせてやってもいいが、それには俺とミドリとの出会いから話さないとな。」
「あれは30年前のことだ……この街に来たばかりの俺は、牧場で馬に乗るミドリと出会ったんだ。
可愛い娘だなと眺めていると、急に馬が暴れ出しミドリが振り落とされたんだ。
しかしミドリは怒りもせずに馬をなでながら、なにか耳打ちしていたよ。
それを見て優しい娘だと思った俺は、彼女に交際を申し込んだのさ。」
「そりゃ〜それは優しい娘に違いないな」
「そして何度目かのデートで遠乗りをしたんだが、帰り道でまた馬が暴れ出してミドリが振り落とされるんだよ。
同じ馬だったんだがな、またミドリは優しく馬をなでながら耳打ちしてるのさ。
それを見た俺は、おもわず結婚を申し込んだのさ。」
「そりゃ〜天使のような娘だったんだな!」
「そして結婚して初めて2人で市場に行った帰りさ、また馬が暴れ出してミドリが振り落とされるんだけどな
なんの躊躇もなく拳銃を突きつけると撃ち殺したのさ……倒れた馬の耳元でミドリが言った台詞が……
『3度目は無いって言ったわよね?』これが夫婦喧嘩をしない秘訣さ」
「………………そりゃ〜しないよな……………」
“バーーーン”その時、酒場のウィングドアが乱暴に開かれ恰幅の良い女が顔を突き出す
「あんた帰るよ!!」
「はい ただいま!」
引き摺られるように酒場を後にする タローだった。
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