ベッドルーム狂想曲
ほぼ実体験から創作したネタや、どこかで目にしたネタなどをキャラクターに落とし込んでいます。
それを承知の上で楽しんでいただけたら幸いです。
僕の名前は理不尽太郎、親の援助で買った郊外の一戸建てに住む、50代サラリーマンだ。
通勤時間は1時間を軽く超えるが、愛する家族のためなら苦にはならない。
僕と妻は、結婚して30年ずっとダブルベットで眠る、おしどり夫婦だ。
今夜も2人、枕を並べる。
「明日は、早朝会議があるから、もう寝るよ」
布団を首元まで引き上げる僕。
「そう……おやすみなさい、わたしは昼寝しちゃったから、携帯電話でもイジってるわ。」
部屋の明かりは消えており、妻の顔に携帯電話の光が、反射する。
「ねぇ ほらあの芸人、また不倫したんだってよ!?」
目を閉じている僕に携帯電話を向ける妻。女性は芸能スキャンダルが大好物だ……可愛いものである。
「また謹慎だな……懲りないね」
なにかの異変に気づく……臭いのだ……猛烈に臭い
「あの女優さん、子どもが生まれたんだって〜女の子だって、可愛くなるんだろうね〜」
眠気も吹き飛ぶほどの異臭だ!なんだ?この異臭の原因は?
鼻の下に、う〇こでもついているのかと思い、手で確かめるが何もない……
「ああ……美男美女の子供だからね 可愛くなるよね……」
原因を探るため、明かりの落ちた部屋を見渡す。
「ちょっと〜またガソリン値上がりだって〜嫌になるわね〜」
妻よ、我が家にマイカーなどないから……その時、異臭の原因に気づく!お前の口臭だったのか!?
「何を食べたら、人間がそんな匂いを放てるのだ!?寝る前に歯も磨かないのか!?」
と……怒鳴る自分を想像しながら、そっと布団を鼻の上まで引き上げる。怖くて言えないし……
1に我慢 2に我慢 3,4が無くて5に我慢 これが夫婦円満の秘訣である。
原因もわかったし、もう寝よう 布団が毒ガスを遮断してくれる事を願い
「ばっふぅーーーー!!!」 一瞬布団が浮いた気がした。
屁は、反則だろう……妻よ……… 気を失うように眠りにつく理不尽太郎であった。
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