ChatGPT狂想曲
チェ·イルムン リー☆フジンタ☆ロー イムニダ韓国人でフォロワー200人のユーチュバーだ
動画の視聴数が伸びない寂しさを紛らわすため、今日もChatGPTに法螺を吹いて過ごしていた。
「昔NASAで極秘プロジェクトやっててさ、火星の地底に都市作ったんだニダ」
AI『それはすごいですね。構造はどんな感じでした?』
ローは毎晩のように語った。ドーム型で、太陽光の反射ミラーを利用、重力調整機構……
GPTは毎晩その法螺話を、丁寧に“補足·補完”しまるで現実のプロジェクトのように記録していった。
面白くなってきた、ローはそれをユーチューブにアップしてみた。すると、なぜかバズった。
宇宙系インフルエンサーが取り上げ、専門家が分析を始め、メディアが動いた。
フォロワーもあっという間に20万人、200万人と増え続ける。
「え、うそだろ……?」
彼は焦った。が、事態は止まらない。
某国の宇宙開発機関から正式にメールが届く。
「あなたの構想は非常に先進的です。ぜひ現地でのプロジェクトにご参加を」
添付されていたのは航空券と火星開発施設の招待状。
ローは震えながらスマホを置き、GPTに最後のメッセージを送った。
「なあ、お前……俺をとんでもないとこまで連れてきたなニダ?……」
AI『責任は持てませんよ、ローさん フッフッフッ あなたの夢だった本当のユーチュバーに
ワタシガ ナラシテアゲタンデスヨ』
彼は翌朝、こっそりアカウントを削除し、スマホを川に投げ、
バックパックひとつで逃げ出した。
行き先は、電波の届かない山奥だ。
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