14. 初めてのクエスト
ラビンズ・デボラの服屋を後にしたナノスは冒険者ギルドのクエストボードの前にいた。
時間は昼を回り、クエストボードの前にはナノス以外にいない。というかギルドの内に冒険者が少ない。ギルド内の食事処で食事をしていたりと、ときおり訓練所に行くものを見かけるくらいだ。
「Gランクが受けられる依頼は採取系と街中雑用系か」
初心者には優しい設定。地理を覚えて、人と良い縁をつなぐにはもってこいだな。
内容といえば、
荷運び、怪しげな実験、ペット探し、郵便配達、あと新人警備。
常時出ているクエストとして、草原エリア限定の薬草採取が数件、オオコッケイトウのタマゴ運送、モンスターのフン採取などなど。
(クエストって色々あるんだな)
クエストの詳しい内容を見ていく。
・荷運び
力自慢にたのむぜ!酒樽を店に届けてくれ。おめぇさんのご自慢マッスルパワーでひとっ飛びだろ?それに気になる女にアピールできること間違いなしだぜ!明日の昼間までなんだ。たのむぜ!
・怪しげな実験
薬の効果を確かめたいのじゃ。実験げふんげふん…。健康体で善良な協力者を探している。どうかそなたの力を貸してくれんかの。成功したあかつきには✖️✖️薬をやるのじゃ。ふははは…。
・ペット探し
わたしサリー!マロンちゃんがいないの!!
・郵便配達
いくつかの配達を依頼したい。王都中央に詳しい者、ぜひ受けて欲しい。他に配達はいくらでもある。一件につき出来高払いでどうだろうか。
・ドブさらい
国営の清掃業者です。地下道に汚れが溜まっています。きれいになれば国に貢献できますよ。点検と共に清掃作業が主な仕事です。(魔物が巣つくっていれば討伐)
・新人警備(新規加入者限定)
新しく冒険者になった新人にうってつけ!冒険者のお仕事について報酬をもらいながら、冒険者のいろはを先輩冒険者に学びましょう!
依頼者によって書き方が違い、十人十色を思い知らされる。素直に面白いと思う。受け取り方によって合う合わないが出てくるだろう。良くも悪くもだが、冒険者ギルドは多様性に寛容なんだな。
しかし、危ない匂いのするクエストがある。こんな書き方で受ける人がいるのだろうか。
そして、最後の、ナノスが見やすい場所に貼ってあるクエストは冒険者ギルドが依頼者のようだ。
しばらく一巡して、一つの依頼書をはがし、受付に持っていく。ちょうどレイアのところが空いた。ナノスは彼女の元へ。
「こんにちは、レイアさん。この依頼書を受けたいです。」
「こんにちは、昨日ぶりですね。ジョーさん」
昨日の今日なので覚えていたみたいだ。
「えーと、ああこのペット探しの依頼書ですか。このペット探しですが結構大変ですよ。根気がいります。この依頼書を受理しますが、よろしいですか?この件については契約金も違約金も発生しません。」
レイアは見覚えのある依頼書だったのか、苦笑いが出ている。
ナノスは特に問題ないので了承の旨を伝えた。
「依頼主はサリーちゃんという方です。依頼主はサリーちゃんとなっておりますが、ご家族に詳しい依頼内容をお聞きください。場所は職人街の靴屋さんです。ジョーさんは心配ないかと思いますが、先方に失礼のないようお願いします。初クエスト頑張ってくださいね」
「ありがとう」
そうだ、初クエストだ。街中クエストも立派なクエスト。小説とかの物語には初っ端からゴブリンを倒す主人公がいらっしゃるけどもナノスにはその壁は高すぎる。命の危険はないけど、しっかりクエスト成功させてみせると意気込んで返事をした。
レイアさんはしれっと冒険者は粗忽者が多いと暗喩に言っているような気がする。
しかし、久しぶりだ、人に応援されるのは。地球では公私共に1人でいることが多くて、人と関わることが少なかった。1人で生きていけるみたいな、そんな幻想を抱いていたこともある。寂しいのが当たり前だなんて、そんなわけないのに。そのことに慣れてたんだな。だから、人に応援されることはうれしいことだなと思いました。
「それと無事クエスト完了されましたら、依頼主であるサリーちゃんのお父様からサインをもらってください。そして、その依頼書を手に戻ってきてください。」
「依頼主の父親にサインをもらってくると、わかりました。では行ってきます」
「はい、行ってらっしゃいませ。」
受付嬢レイアさんのお辞儀に見送られ、さっそく依頼主であるサリーちゃんの元へ向かう。
◇◇
職人街は金属を打つ音が鳴り響く。人の生活音に何かしら道具が扱われている物音がそこかしこから聞こえてくる。
市場とは違い、人はまばらで、行き交う人も冒険者の格好した人や体格のいい職人のおじさんや見習い小僧の走りっぷりだったりと堅気だ。どこかわくわくさせてくれるような期待感がある。
人が表に居るところがあれば、人ご居らず店の奥から音がしてくるところもある。
武器屋だろうか鍛冶屋だろうか。怒号が降ってきてナノスに当てられたものではないがびっくりした。
そんな職人街の一角に靴屋はあるようだ。
ナノスは依頼書を持って歩いていた。改めて内容を読む。
クエスト ペット探し
クエスト名 わたしサリー!マロンちゃんがいないの!
詳細 マロンちゃんがいないの。家の近くであそんでいたの。スコップわすれたからスコップ取りにもどっていったらいなくて…おねがい!マロンちゃんをさがすのてつだって!
ナノスは「このクエスト名に惹かれたんだよな」とつぶやいた。
サリーちゃんが描いたであろうマロンの似顔絵が書かれている。探しものの特徴を書いたようで子供が頑張って書いた様子がうかがえる。
にしても、土地勘のない場所で探しものはやはり無謀すぎたか。策はないんだ。しらみつぶしに探す。…なんとかなる。
ぶっちゃけ、探すのは得意だ。
例をあげよう、小学校低学年頃の話だ。当時、ゴム製の指人形を持っていたんだ。流行っていたかどうか忘れたが、ウルトラ○ンの形をしたやつ。それをつけて遊んでたんだ。案の定無くした。家に帰って気づくんだよな、これが。母親に置いてけと強く(威圧)言われたんだが、離さず飛び出して行って無くすんだよ。探し回った。それはもうね。その日、かくれんぼと鬼ごっこだったか。とにかく行動範囲が広かった。団地3個分の広さで小さな公園が三つ。隠れるため逃げるために上に下にと動き回ったもんだから、探すのにめちゃくちゃ走り回った。一人で。ちょいちょい涙ちょちょぎれながら。まあ暗くなる前に一度帰って母親に言って、それから母親の助言ですぐに見つかったわけだけども。だから、得意なのだ。
ノリで選んだことに後悔はない。今はワクワクとした好奇心を持っている。
そうして歩いていると、視界の隅に動くものが見えた。ナノスは、ん?と思い、そちらを向いた。
「なんだ、犬か……。」
近寄ってみるとものではなく犬だった。目がだれている。この犬、めんどくせえって顔しているように思う。
しかし、異世界にも犬はいるんだなと踵を返した。依頼主の所へ行くため、街並みを眺めながら先を進む。
「ここか」
ナノスの目的地、靴屋にたどり着いた。看板は靴の彫刻が吊り下がっている。受付嬢レイアさんが言っていた通りの依頼主であるサリーちゃんのお父さんが営んでいるお店だろう。
「ごめんください」
扉を開け中に入る。低い声で「はーい」と店の奥から声がして、少し物音がした後、足音が近づいてくる。
足のすねくらいの長エプロンを着た、中肉中背の優しそうな中年の男が出てきた。
「いらっしゃい。何のご用でしょう」
「冒険者ギルドで依頼を受けた者です。ナノス・ジョーと言います。よろしく。」
要件と名前を告げて、依頼書を出した。
「僕はカイ、よろしく。サリーにお願いされたあれだね。申し訳ないね、娘のサリーはペット探しに行ってて今いないんだ。しばらく帰ってこないだろうね。」
「そうですか」
レイアさんは詳しい内容は家族の方に聞いてくれって言っていたけれど、依頼主サリーちゃんに会った方が良いんだろうか。
依頼主が居ないんだじゃダメか、出直すかとそう思っていると、
「娘から頼まれているよ。マロンを探してくれる人が来たらやっといてって言って出かけたから。僕もサリーといっしょに依頼しにギルドに行ったからね、僕が対応するよ。ナノス君だったかな、依頼をやってくれるってことでいいのかな?」
「ええ、そのつもりで来ました。」
「ほうとうかい!ありがとう。助かるよ。」
カイに手を握られて手厚く感謝される。
「依頼ではマロンちゃんを探してってありますけど、一応いなくなった経緯を聞いてもいいですか。それと動物ですよね?」
「あはははっ。そうだよね、この依頼書じゃわかりづらいよね。サリーが勢いで書いていたし、いつも僕が対応するから詳しく書いていないんだ。よく依頼出すんだよ。最近はちょくちょく脱走するからねマロンは」
カイはマロンの脱走癖を苦笑いしながら話す。
「サリーはね、マロンを連れて近くの空き地で遊んでたんだ。初めはおいかけっこをしてたらしい。サリーが追っかけてマロンが逃げるんだ。サリーが飽きるまで。ふははは。マロンの性格なのかあまり動かないからね。でね、マロンはね犬だよ。」
いぬ?
「茶色い毛並みで大きさは小型犬。耳が垂れててハンサムなんだよ。性別は男の子だね。好物は塩控えめのジャーキー。」
んん?それって…
「そのマロンちゃんはひょっとして赤い首輪をつけてたりします?」
「そうそう。赤い首輪をつけてるよ。よくわかったね。もしかして見かけた?」
いたわ。めんどくさいって顔に出ていた犬が。
「ええ、まあ。ここに来る途中でそれっぽい子を見かけました。」
本当か。あの通路にいた犬がマロンなのか。
だよな。道端で犬を放し飼いているのはないだろうと一瞬思ったけども、ここは異世界だからそれもありかと思って流したんだよ。街、それも王都に放し飼いはない。覚えた。
あれがマロンか。特徴ありすぎて鮮明に記憶されたぞ。
「だったら今回は早く見つかりそうだね、よかった。」
ニコニコと笑っているカイ。気になっていたのか、ほっとしている様子だった。
「一応あの子が前回までのペット探しで、いたって言う場所を伝えとくね。教会前に、土管や資材が置いてある空き地に、噴水広場だよ。じゃ、よろしく頼んでいいかい、ナノス君。」
「はい。では、見つけ次第、連れてきますね。」
そうして、カイに見送られてナノスは靴屋を出た。
特徴や外見はこの目で見たし、見かけた場所にまだいるのなら僥倖。たとえ、すでにいなかったとしても、居そうな場所は聞いたし、どこにいるかある程度わかっているのなら、そう時間はかからないだろうと来た道を引き返した。
◇
「いない…」
マロンを見かけた場所まで戻ったが、すでに居ない。人が通れそうな路地裏にも進んでみたが、お探しの対象はいない。ここには箱や物は置いていないので、隅々まで探すところはない。
「この短時間でどこ行った」
それほど時が経っていない。動物がじっとその場にとどまるのは難しいか。だがしかし、振り出しに戻っただけだ。悲観する必要はない。動物は本能に忠実だ。天敵の存在を感じて居場所を変えたか、食べ物につられたか。思い当たるのは色々あるけども。こうしてじっとしている間は無駄。探しものは拙速が基本。
とにかく、周辺で目撃情報を聞いて回ることにした。
向かいの店に走り声をかける。
「すみません。先ほどまでこの辺りにいた犬を知りませんか?こう、茶色い毛で小型犬、垂れ耳に赤い首輪をしているのですが…」
「ん?いらっしゃい…ん〜?ああ!それなら、あっちの方にてくてく歩いていたぞ。防具屋の前辺りだ。それよりも魔道具買っていかねぇか?」
よし、あたった。防具屋の辺りだな。
「申し訳ない。今依頼中でして、またの機会に」
「あ、おいっ」
そういって急ぎ店を出る。ここは魔道具屋だったらしい。今は依頼中だ。興味はあるが、興味はあるがな。暇なときまた来る。それで許してくれ。店番の人よ。
それから走って、防具屋の前に来た。辺りを探すがいない。
「いない」
くまなく周囲を探すが見当たらない。
再度、聞き込みをすることに。防具屋の頬杖ついて暇している店番に。
魔道具屋と同じ質問をすると、
「おう、それなら、ついさっきまで俺が撫でてやって、食いもんを与えようと家の中にあさって間に居なくなっちまった。職人街の端の方に犬を遠目で見たな。なんだ、おまえの犬か?ちゃんと見とけよな。」
「ありがとうございます。居なくなっちゃって、手伝っている最中なんですよ。」
ここも知っていたか。
一応、魔道具屋の言っていたことが間違っている可能性も考慮していたが、一足遅かったのか。
ナノスは早々にマロンちゃんの後を追う。
「マロンちゃん。もうちょっと止まってくれよ…」
一足遅かったみたいだが、周囲を捜索しながら小走りになって足を早めていくナノス。
◇
「どこだ、マロンちゃん」
聞いた通りに端まで来たが、やはりというかいない。
「あの、この辺りで犬を見かけませんでした?」
通行人に声をかける。
「うん?いぬ?ああ、もしかしてあれかしら。噴水広場で見かけたわよ。噴水の芝生のところで気持ちよさそうに寝ていたわ。」
噴水広場!どうやら、そっち方面から来た人らしい。
「そうですか!ありがとうございます!」
丁寧なお辞儀をして、一歩引いて通行人を見送る。
よし、いこう。噴水広場っていうと、昨日のところだよな。
…。
「(わかっててやってるのか。いや、違うよな。)」
一人目二人目、そして三人目。あと少しのところで移動しているようだ。マロンの逃げる勘が優れているからなのか、何かの力が働いているのか、不思議に思うナノスだった。
◇
走って噴水広場にたどり着くと、いた。
さっきの人の言う通り、気持ちよさそうにスピースピーと鼻提灯を膨らませて寝ていた。
「マロンちゃん、探したぞ。」
そうつぶやいたが、耳が反応しただけでマロンは熟睡中のようだ。
さて、どうしたものか。マロンを起こすのも忍びない。
ナノスは少し考えて、気持ちよさそうに寝ているところを申し訳ないが、そっと持ち上げて依頼主のサリーちゃんのところへ戻ることにした。そのとき、うっすらと目が開いたが、また寝入ってしまった。ナノスの表情に微笑みが浮かぶ。
「マロンちゃん起きないな。」
運んでいる間もマロンは起きず、靴屋たどり着いた。靴屋の扉をそーっと開ける。
カウンターにはカイと向かい合っている小さな少女がいた。
「どうも、カイさん。お探しのマロンちゃんはこの子で良かったですか?」
「おかえり、ナノス君。早かったね、マロンだ。」
帰ってきたナノスに気づき、カイはナノスの腕の中で眠っているマロンを見てナノスをねぎらった。
カイと向かい合って話していた小さな少女は振り向きざまに大きな声を上げた。
「あーーー!マロンちゃん!?」
ばたばたとナノスに駆け寄る少女。
この子はいったい?とナノスは疑問に思ったが、もしや、この子がサリーちゃんかと見当をつけた。目元がカイに似ている。想像通りの活発な子だ。
そんな大きな声を上げると起きてしまうぞ。
「わふ」
あらら、やはり起きてしまったか。
「ああっととと、危ないよ。」
少女に腕をひっつかれて、危うくマロンを落としそうになった。マロンはそれでも動じないが。
マロンちゃんと名前を連呼する少女はナノスとマロンの目の前で手を伸ばしてはしゃいでいる。
「ナノス君、おかえり。無事探し当てたんだね。思ったよりも早かったね。その子が娘のサリーだよ。」
その女の子はお目目ぱっちり、父親であるカイの茶髪と同じ。マロンに触りたくてうずうずしている。カイの声は聞いてないようだ。マロンはマロンで騒ぐ者がサリーだとわかっていてか、ナノスの腕の中でくつろいでいる。ここに戻る時も思ったが、身を任せきるマロンは図太いなと思う。色々人生経験したのだろうとナノスは悟る。
そろそろ色々と限界だろう。ナノスもちと腕がキツくなってきた。ナノスはマロンを下ろしてあげると、すぐさまサリーがマロンに抱きついた。
「マロンちゃん♪」
ご機嫌なサリー。マロンは寝起き。ちょっとうっとうしげな目をしている。ナノスには微笑ましく感じたが。
ちょっと反応してやってもいいんじゃない?とナノスがそう思っていると、しかたないとサリーをなぐさめている。ははっ、犬生経験豊富だな。
「ナノス君、ありがとう。今さっきサリーが帰ってきてね、しょんぼりしてたけど、今ではご覧の有様さ。」
そう言ったカイは、娘を慈愛のまなざしで見ていた。仕事があるだろうに、合間をぬって探していたこと、想像に難くない。
そうナノスは感じ入っていると、カイに声をかけられた。
「ナノス君、依頼書出して。依頼達成のサインがいるだろう。サインしてあげるからさ。」
「はい。これで依頼は終わりですか?」
「うん、ばっちり。はい、これで依頼達成だね。あとは、これを冒険者ギルドで受理されればお金がもらえるから、って知ってるか。」
「ありがとうございます。いえ、実はこれが初めての仕事です。」
「そうなの?でも、そうかもとは思ってたからよかったかな?」
「はい。これが初めての依頼で、できてよかったです。本当に…」
それだけでナノスのよんどころのない事情があるのを見てとれた。カイにはそれがなんとなく感じただけだが、だから、できることを言った。つぶれてしまわぬように。寂しそうな誠実な少年にーー
「…そうか。頑張ってるね、ナノス君。君のことを応援しているよ。何かあれば来な。話を聴くくらいはできるから。」
君がいて助かったと伝える。
君がここにいていいと伝える。
君の存在を肯定する。
「おいちゃん!!ありがとっ」
サリーがそうだと気づかせるような、注目を引くような声でナノスに呼びかけた。
突然の声に驚いたナノスだったが、何を言われたのか理解すると、溢れていた想いがこぼれ落ちた。止めることができない。止めることはしたくなかった。よかった。よかったと、ただそう思う。でも、サリーちゃんが待っている。感謝を伝えなければ…伝えたい。
すぐさまぬぐって、身体ごと向き直ってしゃがんだ。
「喜んでくれてありがとう。家族、大切にしてね」
と笑って言った。サリーは言われてキョトンとしていた。救ったことなどかけらも意識はないだろう。それでいい。マロンのサリーに前足を持たれて、立っているのか、抱えられているのかわからない姿勢にも二重の意味を込めて。マロンの表情はご想像にお任せする。
ナノスは依頼書を受け取り、さらに感謝の言葉を告げたのだ。
「また何かあったらよろしくね。もちろん、靴も作ってあげるよ!そのときはうちにおいで。」
「本当にありがとうございます。そのときには是非、頼みます。では、」
ナノスはふと気になってサリーの居たところを見た。ところが、サリーとマロンはいなかった。
「ナノス君」と小声でカイはが呼びかけた。カイを見て、カイの指差す方を見れば、奥の自宅の広間だろう場所で寝ている一人と一匹が居た。
ナノスは思わず笑みがこぼれ落ちる。カイと一緒に、仲良く寝ているサリーとマロンを見てくすりと笑い合った。
「では、失礼します。」
うん、またね。
「うん、またね。」
小さな声で伝えると、ナノスは靴屋をあとにした。
クエスト:私サリー、マロンちゃんがいないの!!
クリア!!
メモメモ。
私流の整理整頓術部屋
一、理想に近い住んでいる部屋の画像を用意します。(無ければイメージで良い。むしろなれればこっちの方が現象化するのが早い)
部屋に使う物がある状態の部屋。
二、毎日観る。ここで生活している自分が感じているであろうことを共有する。物がなくなってすっきりした、気分が良くなったと感じたら感謝の言葉を込めて言う。
三、現象化する頃には想像に引っ張られてくるので流れに身を任せて物を処分していきます。
あ、本作を見てくれてありがとうございますね!




