08 咆哮
「獅子王様、わたしです。トラコです」
「入れ」
「失礼致します」
「…………」
「お身体の調子はいかがですか?」
「問題ない。それよりもサキュバスたちからの報告が遅れている。何かあったのか?」
「……その件ですが、ちょうど先程サキュバスのお方が到着致しまして……」
「なんだ。なら早く通さぬか」
「…………」
「どうした? トラコ」
「……いえ。承知しました。ヤヤスケーヴェイ様、お入りください」
「し、しししし、しつれいするでありますっ!」
「経過報告は義務付けているはずだぞ、怠けるでない」
「そ、そのお話でありますが、じ、じじ、じつは〜……」
「?」
「も、もう貴様の半獣集めなぞ手伝わぬ! この阿呆!であります……!!!!!!!」
「」
「……と、いうわけであります……じゃ、これで……えへへ……」
「待つが良い」
「ヒィっ……」
「ふふ、ふふふふふフハハハハハハハハハ……」
「獅子王様……!」
「ぅぅぅぅぉあああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」
「……ニャ!?」
どうしたのニャンタロッサちゃん。うんちでも踏んだ?
「……今の聞こえたニャ?」
え?
「くすくす♥ ラビットスターにも聞こえたよ? あの咆哮……きっと獅子王だよ」
獅子王の咆哮……?
ごめん、全然聞こえなかったです。
「なんだか嫌な予感がするニャ! はい休憩終わり! 出発ニャ!」
え、ま、まってよぉ。
「十分休んだじゃない♥ 体力ざーこ♥」
ぐやぢいビクンビクン。