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殺意マックス

 さて、現在俺―――福谷ふくたに 颯太そうたは、妹の水月すいげつと一緒になぜかギャルゲーの妹ルートをプレイしている。

 妹が赤面する中、ストーリーはどんどんと時間の経過とともに進んで言っており―――。



「お、終わった…………」


「ぅぅ…………」



 お互いで、ダメージを受けつつあった。

 水月は、ついに羞恥に耐え兼ねて、毛布をぐるぐる巻き。 芋虫状態で床にて丸まっている。

 

 あー、今度から他人とゲームする時はギャルゲーだけはやめておこう。

 


「す、水月…………喉、乾かないか?」


「……………………オレンジジュース」


「ん、じゃあ取ってくる」



 毛布がごそごそと動き出し、中から水月が這いずる形で出てくる。

 

 まぁ、いったんこうして休憩的なのを入れれば、お互い落ち着くだろう。



 ――――――と、そう思い立ち上がろうとしたその時だった。



「うわっ!?」


「ッ!?」



 長時間座っていたためか、足全体に電撃が走ったかのように痺れを感じる。

 立ち上がろうとした体が、そのまま前へ倒れこむ。


 

「あっぶね―――――ぇッ!?」


「ぅー…………に、にーちゃん痛い…………」



 目の前にある光景に思わず瞬きを3度、いや4度。

 今の状態を説明しようにも、頭の処理が追い付かない。

 ふんわりと、シャンプー特有の香りが鼻孔をくすぐる。

 

 これはまずい、何がまずいって、こんなのを誰かに見られでもしたら…………それがまずいッ!

 床についていた手をすぐさまどけ、床に倒れこんでいる妹から離れる。



「す、すすすまん! 足がしびれて――――」


「わ、わかってるよにーちゃん。 大丈夫、大丈夫だから」


「そうか…………それならいいんだけど」


 

 未だ痺れる足。

 だが、それ以上に、心臓の鼓動がうるさくてしょうがない。

 

 やってしまった。

 別に大層なことはしてないが、どことなく罪悪感を感じてしまう。


 先ほどまでの、ゲームで受けたダメージが回復しきれていない状態だ…………。

 もうほとんどHPは0に近い。 緑ゲージのほとんどが赤ゲージに――――。



「ひぃっ!?」



 くだらないことを考え、冷静になろうとしていたその時だった。


 混乱しまくりである、俺の脳内をさらにかき乱すかのように奴が現れる。

 まるで、タイミングを見計らっていたかのように―――――。



「ふふふ、何事かと思ったら…………二人とも楽しそうなことしてるね―――――僕も混ぜてよ?」


「ひぃぃっ!」


「どうして、悲鳴を上げるんだい? 仲間に入れて欲しいって言ってるだけなんだけど――――なぁ?」



 ぎろり。 殺意の籠った視線が、刃のようになって俺の肌に突き刺さる。

 水月を見れば、驚きと恐怖と混乱で、目が点になっており、大きく「あ」の口を作ったまま呆けている。


 現在、先ほどの状況を説明できるのは、俺だけ。

 目の前に立つのは、魔王のごとき強大な幼馴染。



「そ、そのぉ…………これはぁ…………」


「ん~? なぁに、僕、まだ、何も言っていないんだけどなぁ?」


「ぁぁ…………」



 声が出ない。

 起きているのに、まるで金縛りにあったような感覚。


 俺はその時再確認した。


 幼馴染…………紫山しやま 美也みやの怒った時の笑顔程怖いものはないということを。

すいやせん。

今日は課題をやっていたので結局1話だけです…………。


明日は、午前中ちょっと課題やった後すべて小説に注ぎます。

目標! 5話更新!!

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