あきらめ Vサイン(2篇)
あきらめ
生きることをあきらめたのではない
努力することをあきらめたのだ
自分があきらめたのか
社会にあきらめられたのか
雨降りに
木の下で明かす夜は長い
季節は巡る
寒さに凍え、暑さに苛まれ
時間だけが平等に過ぎていく
どこで道を間違えたのか
間違えたことすら気づかなかった
問うことは面倒臭く
答えもどうでもいい
目を覚ますと
心臓は打ち、空腹を感じる
人生は
ただそれだけの
理由でしかないのか
** ** **
Vサイン
手をつなぐと
右腕と左腕がかならずVサインを作る
ピース、平和
二人の腕を通して暖かな電流が流れる
右腕、左腕、
左腕、右腕
片腕だけでは平和は作れない
手を取り合ったときだけ
Vサインはできあがる




