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イネアさんの異世界冒険記  作者: 秋月イネア
2、テッドの章
7/9

4 そうだ、迷宮へ行こう!

 迷宮の近くに、迷宮攻略する人々の手によって作られた町がある。

 都市と呼んでいいほどに発展した町は、迷宮都市と呼ばれるようになった。

 らしい。

 

 今僕らは、訓練していた町を出発し、迷宮都市を目指していた。

 当然借家は返却した。たぶん。

 

 いくつかの町や村を経由するが、だいたい8~10日かかる予定だ。

 ここは、その途上である。

 

 イネアちゃんが言うには、基本的な鍛錬はさせたので、次は「パーティーを作ろう!」という事らしい。

 リーダーは僕。とりあえずのメンバーにはなってくれるが、徐々に手を引いていくと言う。

 また今回の道中も、どうしようもない時以外は手助けしてくれる。

 雑魚狩りも慣れたものだ。

 まー確かに強すぎるので引率とか寄生とかそんな感じだから仕方ないね。

 

 そんなこんなで歩いていると、横からゴブリンが5匹歩いてくる。

 かなり前から捕捉はされていたのだろうが、殊更に慌てる程でもない。

 

「じゃー先制入れとくね。」

 そう言うと、魔法の【火炎】(フレイム)を使用して、ゴブリン一体を焼く。

 

 本当に魔法使えたんだな。

 イネアちゃんの攻撃魔法なんて初めて見た。

 

 僕はゴブリンたちにダッシュして、射程内で全員に向けて槍で足払いをする。

 

 勢いの乗った足払いで、残り四匹は倒れた。

 そこにトドメとばかりに突き入れる。

 

「ち、のがしたか。」

 転んでる間に倒せたのは一匹だけだった。

 ともあれ、残り三匹も僕が相手をしよう。

 

 転ばせるのは基本とばかりに、足払いを連打、転んだ所を叩き斬ったり突き入れたりしてトドメを刺す。

 

 あれ?のこり二匹どこ行った?

 キョロキョロ見回すと、黒ローブの悪魔の前に焼け焦げた肉が落ちていた。

 

「後衛に回せるのは一匹だけ。いえ、後衛と同じ数だけにしなさい。」

 前衛というか僕に三匹相手にしろと言う。

 まあ、僕もそれくらい出来るようになりつつあるけど、まあ前衛が押しとどめて後衛が始末するというのが正しいパーティーのあり方なのだろう。

 

 だけど、どうにも後衛に敵をやらないという方法が難しい。

 まぁ黒ローブの悪魔が相手なら、後衛に行ったとしても大丈夫だ。だがそうでなかったら危険だ。

 敵を回さないように頑張ろう。

 

 

 夜、今日の良かった点と反省点を考察したあと、交代で番をしながら休む。

 野宿も訓練の一環だ。

 前みたいに小山の洞穴は作らない。というか目立つだろソレ。


「良かった点、なんだと思いますか?」

 今日やった事といえば、移動と戦闘が一回だけだ。

 対ゴブリン戦での事になるだろうか。

「ゴブリン二体を倒せたこと?」

「ふむ…では悪かった点は?」

 悪かった点は多い。何時もダメ出しされているしな。

 

「えっと、ゴブリンを二匹後衛に逃したこと?」

「他には?」

 え、他にあるの?えーとえーと。

「ん~~」

「まず最初の払い。四匹全部倒れたから良いけど、アレは大振り過ぎる。失敗したら目も当てられない。」

 そこからか!

 確かに失敗したら、いきなり囲まれてスタートになってしまうな。

 

「さっきも言った二匹逃した件だけど、少し視野が狭いみたいね。

 あと、足払いばかりに固執してるけど、確かに一対一では有利になるのでやるのは構わない。

 でも、もう一匹居るのにソレばかりじゃ隙を見せることになるんじゃ無いかしら?」

 確かにダメダメだった。

 でも、僕は弱いのでこうでもしないとゴブリン相手に勝ちにくいのだ。

 

「足払いだけでなく、牽制したりフェイント入れたり、立ち回りをもう少し考えなさい。」

 もちろん、そんな実践も僕が初めてになる筈だ。

 この一撃必殺女には、立ち回りも必要がないくらいに中央突破、適当殲滅ができるから教えることができないらしい。

 僕が考えて僕が実践する。まあそんな感じ。

 まったく役に立たない師匠だなぁ。

 

 その後も細々とした事を話して先に僕が休む。

 夜に起こされて、代わりに番をする。

 

 

 夜は、夜目の利く魔物ゴブリンなどがたまに来るが、撲殺ローブの番だと起こされるまでもなく倒している事がある。

 気がついたら、死体が増えてました、という感じだ。

 

 この時、月明かりが常にあるので、火は炊かない。

 何故なら、火を目印に来る魔物も居るからだ。

 野生動物は火に近づかないが、魔物はそうではない。

 どっちが良いのだろうか。

 

 

 僕の夜番は朝方になっていたため、次第に空が明るくなってくる。

 大新月でもない限り、どちらかの月が地上を照らしているため、真っ暗になる事は殆ど無い。

 とはいえ、夜は遠くまで見渡せるものでもない。

 

 

 こう不寝番をしつつ、どう立ち回ったらいいか考察するのも、まあ楽しみの一つではあるか。

 

 そう思っていると、後方から何か近づく音がした。

 小さい音だが、なんとか耳に入る。

 槍を持って後ろを見ると、案の定ゴブリンだった。

 

「最近ゴブリンばかりが相手だが仕方ない。」

 敵の数は3匹だ。なんとかなるだろう。

 

 

 ああ、そういえば、初めてになるのかな。

 イネアちゃんの支援(監視)なしに戦うの。

 

 ちょっと怖くなった。

 まあでも、ここで寝ているのもあるし、こちらから出る!

 

 とりあえず、3匹いるのでゴブリンA、B、Cとしよう。

 

 僕は駆け出し、先頭のゴブリンBに突きを放つ。

 反応できたのは一合のみらしい、頭の次に足を狙うと、太腿に刺さり地に伏した。

 死んでは居ないが、機動力は奪えただろう。

 

 次に右隣のゴブリンCに足払い。避けられて転ばなかったが、そのまま斬りかかり、肩に傷を作る。

 もう一匹のゴブリンAはどこだ?

 

 左隣を見ると、ゴブリンAが後ろに回っていた。

 挟み込まれるのは不味い。

 

 僕はCの後ろに回り込む事で挟み込まれることを回避しようとする。

 勿論、Cを攻撃しながらだ。なのでとりあえずゴブリンCに足払いをする。

 

 足払い足突き、もう一匹のゴブリンCにも牽制を入れつつ、ゴブリンAを転ばせる事に成功した。

 転んだなら追撃だ。

 一発突き入れて、もう一方のゴブリンCに、普通の払いをする。

 

 こいつを転ばせたらそれで有利だ。

 足払い系の攻撃をそいつに向かってやっていると、足に何かがぶつかって転んでしまう。

 

 な、何が起こった?

 

 見れば、最初のゴブリンBが投げたのだろうそいつの剣が足に当たった。

 鎧もあるので、傷はないと思いたいが、今は転んでしまっている。

 早く立たないと!

 

 そう思って立ち上がろうとしていると、もう一匹のゴブリンCも僕の横から攻撃を加えてくる。

 攻撃は横腹に当たったが、鎧のおかげで傷はない。

 衝撃はそこそこあったので、痛いがなんとかなっている。

 

 最後に対峙したゴブリンAも僕の槍を足で踏むと、剣を振り上げて、ってヤバイ!

 僕の武器は踏みつけられてどうにもならない。

 どうすれば、

 

 咄嗟に腰のショートソードを抜くと、ゴブリンAの剣を弾く。

 

 あっ、危なかった。ヤバイヤバイ。

 

 一歩下がると、左手で持っている槍を捻ってゴブリンAの足元から引き抜く。

 窮地は脱したが、状況は予断を許さない。辛うじてゴブリンBが重症かつ武器無しなのが有利な点だろうか。

 

 とりあえず、ショートソードをその場に捨てると槍を再び構える。

 素早く二匹に牽制の突きを行う。

 その攻撃で体制を崩したゴブリンA、ゴブリンCの体制は崩れていない。すかさずゴブリンAに足に突きを一撃食らわせる。

 これで機動力の大半を失ったのでCと対面する。

 足払いのフェイントを入れると素直にひっかかったので、頭を突き貫いた。

 

 よしゴブリンCは倒した。

 

 次に機動力を失ったゴブリンAにトドメを刺すと、最初に倒れたゴブリンBが・・・いない?

 何処だ!?

 と思ったら足元に居た。

 

 こいつ僕のショートソードを!

 足を斬りつけられ、血が滲み出る。

 僕は油断なく上から槍を叩きつける。

 ゴブリンBは重症ながらもショートソードで僕の槍を防御している。

 叩きつけること数回。注意が上に向いたので下段払いをしてからお腹を突く。

 

 転がったので、トドメとばかりに突きまくる。

 

「はぁ…疲れた。」

 なかなか大変だった。三匹相手はまだまだ難しいようだ。

 油断はしていないはずだったんだけどな。

 

 ショートソードを回収し、魔石も回収するとイネアちゃんの寝ている所まで戻る。怪我もあるのでゆっくり座ると

「次は起こしなさいよ。」

 どうやら起きていたらしい。

 しかもその距離から回復魔法まで放ってくれる。

 

 最初からお守り付きでしたか。むう。

 まあ次は起こすか。せっかくこう言ってくれているのだし。

 

 

 次の襲撃は無く朝を迎えた。

 朝食をとり、僕らは歩き出す。

 

 そういえば、今回は町まで走って行かないのだろうか。

 そんな事を聞いてみると、

「何を馬鹿なことを。馬車じゃあるまいし街道を走って行くなんて無謀なこと誰がするのよ。」

 貴女が前にやれって言ったんじゃないか!!!

 まったく理不尽極まりない事だ。

 

 その日も通常通り、魔物3組、狼2組に襲撃されるも、村へ到着した。

 こんなに魔物も多かったら盗賊も出ないらしいね。

 

 逆に、魔物の襲撃多くないかなぁ、村とかでも襲われたりするんじゃないかな。

 ともあれ、村に着いて、どこか泊まれると良いのだが。


~村~

 

 小さい村だけど宿はあった。

 街道沿いだから宿があるのかな。

 野営は疲れるので、無くて済むなら無い方がいい。


「宿があるのは助かるね。ご飯もあるかな?」

「さて、どうだったかな。」


 そうかハンターで色々出て回ってるから、此処も初めてではないのか。

 宿へ行くとツインの部屋を一つ借りた。

 

 間違えて、ダブルにしようとしたら、添い寝でもするのかとツッコまれた。

 ダブルは一つのベッドという事を、今更ながらに学習。

 僕はどうやら一般常識に疎いようだ。


「宿でご飯があるらしいね。食べて体を拭いたら休もうか。」

「んー」


 かの黒ローブは水浴びというかお湯に入るのが好きらしいが、旅先ではそんな贅沢は言わない。

 その辺は流石ハンターと言った所だろう。


「香草のキノコ煮。ふむ。肉がない。」

「町まで我慢するしか無いね。」


「仕方ないなあ。」

 イネアちゃんは落胆しているが、村で肉料理が食べれるのは稀だろう。

 猟師かハンターが宿に肉を回さないかぎりは無い。

 街道沿いとはいえ、村なのだ。無駄は省きたいのだろう。


「すいません、相席大丈夫ですか?」

「相席?」


 よくよく見渡してみると、酒場も兼ねている食堂には人が一杯である。

 相席も致し方無いか。

 そう思って向かいの席を見ると頷くので、僕も頷いておいた。

 イネアちゃんはわざわざ僕の隣に席を移す。


「どうもすいません。」


 相席したのは13~16くらいの男…の子?かな?

 背が低い(僕より)のと、あまり体を鍛えて無さそう(僕より)な奴だ。


「皮鎧にダガー系の武器に短弓か。軽戦士かレンジャー系のハンターなのかな?」

 ぼそっと分析を漏らす隣の金髪。

 どうやら聞いてないようだ。


「あ、あの、クエストか何かで移動中なんですか?」

「クエスト(笑)」

 金髪の悪魔がなんか変な風になってる。おいとこう。何時もの事だ。


「いや、僕らは迷宮都市に行って、迷宮にでも潜ろうかと思ってね。」

「ああ、なるほどです。」


 もぐもぐ食べながら、相手もご飯が来たので食べながらの雑談になる。

「見たところお二人ですが、パーティーは固定で組まれるんですか?」

「うん、その予定。」


「へぇ~。戦士さんと魔法使いさんで良かったですかね。」

「うん。」

「そうしたら、あと3~4人必要ですか?」


「だね。希望としては壁役(タンク)近接戦士(アタッカー)レンジャー(索敵罠回避)魔法使い(ヒーラー)が入ってくれると嬉しいな。」

「ハハハ、1PTに魔法使いが2人は贅沢ですよ。」


 何故か黙ってる金髪の悪魔に、ビビりながらも話しているんです。

「そういう君はレンジャー系?」

「はい、そうなんです。今年成人(15歳)になったばかりで、レンジャーだし僕も迷宮へ行こうと思ってたんですよ。」


「へぇ~。」

「何時もこの街道を、迷宮都市に行くハンターの方々が通るので、前々から僕も行きたかったんですよ。」

 なるほど、それは好都合か?

 道中の村でパーティーメンバーを見つける。と言うのは幸先がいい。


「それなら、行き先は同じだしー臨時でパーティーを組んで迷宮都市に行かないか?それで相性が良かったらパーティー組んじゃえるし。」

「えっ!?いいんですか?嬉しいなぁ~勿論お受けしますよ。ありがとう御座います。」

「あ、そうだ、僕はテッド。宜しくな。」

「イネアちゃんと呼んでください。」

「僕はエドだ。宜しく。」

 

 僕と僕では判別が難しいなと、隣から呟きが聞こえてくる。

 その隣の方を向くと、満更でもない風の笑みを浮かべているイネアちゃんが居た。


 …ん?笑顔?


 おかしい、笑顔を見たのは何時だったか。

 あまり喜びそうな展開が無いので忘れがちだが、あまり僕は笑顔を見たことが少ない。

 なんだが胸がざわざわする。

 

 はっ!これが嫉妬か!?

 新しい仲間に対して、嫉妬しているのか?

 いや、ありえないだろう。


 恐怖は畏敬はあっても、何というか好意を独占したいとか、構って欲しいとかは全く考えていない筈なのに。


 うーん。まあ深く考えるのは止めよう。

 せっかくの仲間だし、明日からは不寝番が楽になるはずだし。


 それから、ちょっと雑談してから休んだ。

 


 

 翌朝、普通に起きて、準備をして食堂へ行く。

 朝食もあるので二人で食べて、エドを待った。


 それから間もなくして旅の荷物を持ったエドが、やってきた。

「やあ、お待たせ。」


「おはよう。ああ、余り待ってないよ。朝食は?」

「もう済んだよ。」


「おはよー」

 こっからは完全猫かぶりモードなんだろうなぁ。


「さあ、出発しようか。隣の町までは、途中一泊したら着く距離みたいだし。」

「そうですね。道案内もできますが、まあ街道を行くだけですし。」


 そう挨拶して村を出発する。

 適度に周囲を警戒しつつ雑談して進む。


 そうこうしているうちに、昼になる。

 小休止は何度かやっているが、お昼なので食事を摂る。


 僕は慣れているので、小休止とかは必要ないのだが、エドには辛そうだった。


「お昼を広げている所悪いけど、ゴブリンかな?4匹来たわね。」

「む、来たか。」


「え?え?」

 レンジャーなのに魔法使いに索敵負けてるぞー。


「あ、ほんとだ。」

 地面に耳を当て、凡そ(おおよそ)の距離を掴んだのだろう。


「んじゃ、エド、一匹任せて良いか?」

「…え?」


 その え? はなんだ。不安になるだろう。

「えーと、はい。」


 先制攻撃できるからだろう。弓を取り出し、準備している。

「魔法先制と弓で減らしてから、僕が2匹やるね。」


「あ、うん…」

「了解。」


 リーダー指示は初になるかも。ドキドキするな!


 ゴブリンが射程に入ると【火炎】(フレイム)を放ち、矢が放たれる。

 火炎はゴブリンを焼き殺し、矢は外れた。


「うおおおお!」

 

 気合を入れてから突撃し、フェイントを入れてからゴブリンの腹を一突き。

 いい感じに決まって、恐らくは戦闘不能。

 もう一匹を足払いし、二回目で転倒。そのまま突き刺して終わる。

 順調になってきたな!


 エドの方を見ると、ナイフで牽制しながら、隙を見て斬りつけていた。

 人が『戦って』いる所を見るのは勉強になるなぁ。


 と、余り眺めていても仕方ない。

 僕は素早くゴブリンの後ろに回ると、横薙ぎに薙いでから止めの一突きをした。


「ふーー」

 今のは、かなり良い感じに戦えた気がする。


「…驚きました。」

「ん?」


「凄いんですね。イネアさんもテッドさんも」

「は?」


「だって【火炎】(フレイム)の一撃でゴブリンが倒せるとか、普通無いですよ。」

「え!?」


 これは黒ローブの悪魔も驚いたようだ。

 本人的には手を抜いているのだから仕方ない。てか、僕は普通の【火炎】(フレイム)を知らないのだが。

 というか、攻撃役(ダメージディーラー)なんだから魔法使いがダメージ与えなくてどうよ。


「それに、盾役が居ないのに2匹相手にするとか、てっきり僕が3匹引きつけておいて、一匹づつ倒すのかと思っていました。」


「ああ、そうなんだ。」

 回避盾?いや、ランナーかな?まあ、足は早そうだし。そういう戦術も採れるか。


「槍もあのように鋭く扱えるとは思っていませんでした。もしかして槍Lv10くらいあるんですか?」

「え?い、いや?Lv4だけど…」

「あ、こら」


 あ、やべえ。

 簡単にLv喋っちゃダメなんだった。


「えーLv4?本当に?僕にはLv10くらいあると思ったんだけどなぁ。」

「それでも、そのように見てくれるのは嬉しいよ。」


 勿論、雑談しながら魔石採ったりなんたりしてました。


「じゃ、ご飯食べよう。」

 そうだった、まだご飯食べて無かったんだ。


「まあ、壁役(タンク)が入るまでは僕がアタッカー兼用だからね。数が多くて余裕があれば【火炎】(フレイム)の2発目も撃ってもらうし。」

「う、うーん。本当に戦士がLv7なんですか?なんか想像以上に強いような。」


「そうなのかな?」

 もしかしたら、言われるがままにやっていた訓練が実を結んだのかも知れない。

 僕も敵を倒すまではレベルが上がらないし、スキルも上がらないハズなので実感は無かったが、実は結構違うのか?


「イネアさんは他に使える魔法は無いんですか?」

「あるけど、補助バフが多いかな。」


「へぇ~補助バフもあるのか。じゃあ本当に回復の魔法使いと盾役が居れば、ほぼ完成なんですね。」

「そう…だね。」

 

 実際は、イネアちゃんが抜けた後のことを考えなきゃいけないな。

 独りで全役こなせるからなぁ、この黒ローブの悪魔は。


 そんなこんなで昼食も食べ、再び歩き出した。


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