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大人の現実
「秀さーん! 探しましたよー」
隠れてから二階の階段に移動したら玲乃さんがいた。
「ごめん。先生から逃げてたら……」
「何があったの!?」
「いや、気にしないで」
「涙目で笑いながら言われても説得力が全くないよ!?」
仕方ないさ。だって大人の現実を見たんだもの。
「さあ、俺らは今を楽しみ生きようじゃないか」
「なんかいいセリフだけど。ほんとに何が有ったんだろう」
「調理部だよね。楽しもうか」
「う、うん」
一家にまで駆け下りて調理部に着いた。
「お! さっきの少女たち」
「良かったね凛」
「少女たちさあさあ座りたまえ」
「は、はあ」
二人で用意された椅子に座る。
「問いかけよう少女たち!」
凛先輩が急に立ち上がり発言する。
「君たちは何部にいる?」
「調理部です」
「へ? きみたち知らないの? なーんだ」
「御免ねー。実はここ」
「「探偵部なの!」」




