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放課後の屋上

 ここは、放課後の屋上。一時間目の終わりから忘れようと思っても忘れられない約束。放課後の屋上で待ち合わせという紫亜さんとの約束を果たしに来た。


 屋上へと繋がるドアを開けようとするが手は震え、力は入らず戸惑っていた。やっとの思いでドアを開けついつい「失礼します」と言ってからはいる。


「秀さん? 待っていた」


 フェンスのほうに向けられていた目線をゆっくりと俺の方に向けた。


「紫亜さん。一体何の用?」


 ずっとしたかった質問をすると、紫亜さんは俯いて少し恥ずかしそうに言った。


「秀さんと話がしてみたかったの。なんか自己紹介の時気が合いそうだなって思ったから。お友達になれたらいいなって」


 帰って来た言葉は意外なものだった。まさか友達になりたかっただけだったとは。安心した。最初はリンチとか男ってばれたのかと焦っていたっけ? なんか馬鹿馬鹿しく思えてきた。


「本当? そういう事なら大歓迎だよ」


 笑顔で答えると。俯いていた顔は急に俺の顔に急接近した。


 なに!? なんかのドッキリ? 


 驚く俺をよそに紫亜さんは口を開いた。


「ここ、女子中だけど? キミ男の娘でしょ?」


 安心した俺にこの言葉は、混乱を再び招いた。

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