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お目覚め
ガサ!
床に転がされた留宇が動いた。
その時に全員がにやける。
そして、留宇は第一声を発した。
「うわ! なんじゃこりゃ! って包帯か」
「へ?」
何でそんな薄い反応なの!?
え、何それ詰まんない。
「流石に五回目は通じなかったか……。くそッ!」
「知元! 五回目は辞めようよ! 他のにしようとか思わなかったの」
道理で反応が薄いのか。
留宇は手慣れた様子で包帯を補導て行く。
だが、俺の想像力をかなり越している事とは思わずに。
「ブハッ! 何その顔!」
俺の目に映る留宇は顔に一杯落書きされたところ。
やべぇ。超受ける。




