投げられるものなのです!
「ああ、それは……窓から投げたからです!」
「なーんだそうゆ言う事かッ! って窓から!? へー投げられるもんなんですね」
「そこは普通に突っ込めよ!」
聞き覚えのある声が聞こえた方向を向くと知元……と瑠宇(?)がいた。
「それ瑠宇?」
「ああ。顔が包帯ぐるぐるだがな。大丈夫だ怪我はしていない」
瑠宇すげぇ!
「ていうか何で怪我してないのに包帯?」
「それは包帯している事にきずいた瑠宇がどんな反応をするか楽しみだがらだ」
「反論無し」
こんな会話をしながらそっと瑠宇を床に置く。
「さてと。なんで瑠姫がいるんだ?」
それは俺も聞いていない。
「瑠宇を迎えに来たんだと。この優しい優しい神埼先生がテレやな弟を瑠姫の前に突き出してやったんだ。どうだ。優しいだろう、とっても」
たぶんそれは瑠姫さんにしか優しく感じないだろう。
「……あれぇ? 瑠姫さんなんでいるんですかぁ?」
ここで随分と眠っていたミイが起きた。
「お早うございます。ミイ様」
いきなり礼儀正しい言葉をミイにかけたかと思えば瑠姫先輩は正座に体制を直した。
「お二人どういう関係?」
「師匠と弟子です。ミイ様は瑠宇ちゃんとくっけるためのテクを教えてくるんです」
ミイがそんな事を。まあ、以外でも無いか瑠宇が関連しているのだから。




