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神埼先生の茶道経験について
「あの~。先生?」
「ん? 何だ? あー分かった。私の着物姿を見たいんだな」
「いえ、そういう事ではなく。何故先生は茶道を教えること出来るんですか?」
アノ神埼先生が茶道を教えられる訳が分からない。
「なんか今、失礼なこと思わなかったか?」
「何の事ですか?」
「まあ、いい。私は2年前茶道部の顧問だったからだ。ちなみに大会では3位だ」
なんか嘘っぽい。
そうだ! これを使って脱出しよう。
「足が痛くならない方法ってありますか?」
「無い」
やはりそう来たか!
引っかかったな!
「先生ひどい!! 信用していたのにっ!」
泣きまねをして教室のドアに向かう。
つる。
「へ?」
俺は頭から倒れる。
立った時に足がつっていたのと、畳で転んだのだ。
まずい! 失敗した。
しかも血が出ている。
「いたい~!!」
「仕方ないな。怪我しているし、保健室つれてくか。紫亜私が戻ってくるまで頼んでぞ」
「はい」
あれ?
成功してる……?




