足がぁぁぁぁぁぁぁ!!
「足がぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
「我慢、我慢」
どうも只今正座になれる練習中です。
足が壊れそうです。
これマジで痛いんだよ?
しかもこれ始めて3分後ですよ。
知元さんは気絶してるし、瑠宇さんは紫亜を必死に説得中。
「紫亜見て。知元確実に気絶してるんだけど。分かる?」
「兄ちゃんには乗馬をやらせる」
「そういう問題じゃねーっ!」
もう足の感覚が無い。
瑠宇さんは家がなんか和室らしいから慣れてるとか言っている。
が、姿勢が無理らしい。
ピンと背筋伸ばすのってきついよね。
ただ、ミイは姿勢もよくずっと耐えている。
というより寝ている。
こうなったら俺が!
「紫亜。もうこういうのやめよう? 俺かなしいよ!」
必殺演技!
どうだ。これなら演技が大好きな紫亜なら乗ってくれるはずだ。
「私は……ただただ。皆に教えたかったの。それくらい理解してくれるよね★」
紫亜は演劇部でヤンデレ役でもやってるのだろうか。
ていうかこれじゃあ逆効果だよ!
「皆やってるか~♪」
そこに空気の読めない教師なのかよくわからない神埼先生が入って来た。
「はい。先生も手伝ってください」
あの神埼先生が教えられるわけがない。
これは助かった。
「良いぞ。さあ、知元起きろー!」
「なにぃ!?」
まさかの!?




