37/64
やっぱり保護者
「けど、それは悪いよ。俺たちも……」
「秀。その言葉を待っていた」
こちらを向いた紫亜の顔はにぃっと笑っていた。
「あの~紫亜?」
「『俺たちも何かする』って言いたかったんでしょう? じゃあお望み道理に」
「つまり、紫亜は俺たちに乗馬、茶道、マナーを教えると言いたいんだろう?」
「瑠宇いつの間に復活したんだ!」
「聞くな」
瑠宇さんは椅子に座ってお嬢様みたいに紅茶を飲んでいた。
しかも足を組んで。
「瑠宇何で此処にいるの?」
「別に良いだろ」
「神埼先生の保護者だから職員室にいると思ってた」
「保護者ってなんだよ!!」
決して紫亜が言っている事は間違ってない。
ていうかコピー機の件は学生の瑠宇がなんとか出来るものなのかな。
「まあ、それは置いておいて、まずは手軽な茶道から」




