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レッドカーペットは危険です
「おっはよー! 元気か秀?」
「わ! 瑠宇。お早うございます」
「敬語もいらねーよ」
「そう? じゃ、遠慮無く」
会話をしていると「キイイイ!」と大きな音を立てて三台のリムジンが校門前にとまった。
すると中にいた黒いスーツの男たちが出てきてレッドカーペットを敷く。
SPだろうか?
「へー。さすがお嬢様学校。凄いや」
乗ってみると良い素材と言う事が分かる。
「馬鹿! 乗るな!」
「え?」
次の瞬間、車からさらに男たちが出てきて俺に銃を向ける。
何か会話しているが英語で何を言っているのかさっぱり分からない。
「ああ、それはこの学校にあるグループ『プリンセスローズY・S・S』だ。お嬢様が集まったうざったいグループだ」
「説明してないで助けて!」
「そう言われてもなー。相手はSPだ。我慢しろ」
「何をどうやって!?」




