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先生凄いよ!
「広い……」
地下に着くとつい驚いて声を上げる紫亜さん。それも無理はない。だってこれは何処かの王宮の一室のような設備が揃っているからだ。さっきの教室で驚くのが可笑しいと思われるくらい。
「どうだ凄いだろ? これ実は先生が父とおじいに頼んで校長に内緒で造ったんだ。ここで活動してもいいぞ」
「ホントですか!?」
「ああ」
珍しくドヤ顔はせずにニコニコしていた。
それにしてもすごい設備だ。パソコンやスクリーン(テレビも)やエアコンは勿論のことさっき神崎先生が言っていたようにシャワールームがあったりキッチンがあったりする。
「じゃあテーブル用意するから、それまでそこのロボットに案内されてろ」
ロボットって……。どんだけ金使ったんだよ。
「皆様コチラデス」
なんと、言葉もしゃべるようだ。
ロボットはコンピュータールームという部屋の前でとまると器用にドアを開けた。




