ゲーム
「これは神埼先生。どうしましたか? すみませんが、今は生徒と話しているので後でに」
「校長。私は生徒の意見に賛成です。それに、行き成り切り捨てるのは生徒の意見を完璧無視している事になります。彼女たちの意地を見せてもらうとか、無いのでしょうか」
この言葉を聞いた校長はパソコンを開いて何かを打った。それをプリントし、俺たちに配った。
「そこまで、言うならばゲームをしようではないか。それにゲームの内容を書いた。ざっと説明すると、全校生徒から同意をもらいサインを貰って来いという事だ。簡単だろう? さあ、用が済んだのならば出て行きたまえ」
俺たちは驚いたが、何も言えなかったので、校長室を出た。校長室を出ると俺たちの緊張は一気にとけた。ミイさんなんか座り込んだくらいだ。
「き、緊張しましたぁ」
こんな事を呟いているミイさんを、この前の会議の時のように瑠宇さんが相手をしていた。知元さんは神埼先生にお礼を言っていた。
「神埼先生、有難うございました。けど、冷や冷やさせないでください本気で焦ったじゃないですか」
「御免なさい。けど私は、可愛い生徒と自分の欲望を叶えたかっただけよ。そうじゃないと先生になった意味なんか無いわ」
神埼先生はにっこりと笑う。その会話を聞いていた瑠宇さんが尽かさず突っ込む。
「自分の欲望ってのが3分の2じゃないか?」
「まあ、ね」




