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校長室に
会議の日から一日たった放課後。俺と紫亜さん、知元さん、ミイさん、瑠宇さんの5人で、校長室の前に集合していた。
「失礼します」
ノックをしてドアを開け中に入る。
校長先生は俺たちの方に顔を向けて「何ですか?」と言った。
「校長先生にお願いがあって来ました」
「……。はー、どうせ、この学校を男子も通えるようにしろとか言うんでしょう? そんなこと、だいたい予想でいているのですよ」
「じゃあ」
「知元さん甘いですよ。そう簡単にできるわけ無いでしょう?」
校長は手を組み知元さんを睨んだ。やっぱりこの作戦は駄目か?
そう思ったが次の瞬間ドアからノック音が聞こえて神埼先生が入って来た。
「何で、神崎先生が?」
思わず驚いて声をあげてしまった。昨日の会議終わった帰りこれで神崎先生が首になったら意味がないといって、来ないでもらったはずじゃなかったっけ。




