七話 出立前日
宇宙歴5085年 3月3日
シャンバラが自分の執事のサバラに準備の状況を確認していた。そこに、シャンバラの部屋をノックする音が聞こえた。シャンバラが入室の許可を与えると父の執事のセバスチャンが部屋に入ってきた。
「シャンバラさま、準備は順調ですか。」
「一応、必要な物は、メイドたちが準備してくれている用だから大丈夫だ」
「そうでしたね。失礼しました。旦那様が、別館に来るようにとの伝言を頂きました」
「そうか、ありがとう。今から向かう」
そう言いながらシャンバラは、席を立った。普段は、父は執務邸におり生活は本邸である。しかし、シャンバラは、本邸で生活しているわけではない。本邸より車で5分ほど走ったところの別邸で生活している。しかし、父は対外呼びだすときは、本邸であったが今回は別館であった。そこに疑問を持ちつつシャンバラは、車寄せに向った。
車に乗ったシャンバラは、自身の執事のサバラに話しかけていた。
「サバラ、何故父上は、本邸や執務邸でなく別館なのだろうか。」
「旦那様は、なにか他のものに聞かせたくない話があるのでしょう。別館は半島先にあり周辺は何もありません。その上別館に立ち入ることが許可されたものは、30人もいません。隠し事をするには、もってこいです。」
「確かに、普段私も普段は立ち入ることが許されていない」
「そういうことでしょう。別館の内部をすべて知っているのは、旦那様の専属執事の三人、メイド長のマゼラこの5人と言われています。
「気にしても仕方ないか。どうせすぐにわかるか」
会話をしているうちに別館に到着した。到着すると先ほど話に出てきた執事の一人のマクマがドアを開けた。
「お久しぶりでございます。シャンバラ様」
「久しぶりだ、マグマ。 父上はどこに」
「ご案内します」
車から降りたシャンバラは、マグマに案内され別館の最奥に案内された。そこは、シャンバラもはじめて立ち入った場所であった。
「マグマです。シャンバラは様が到着されました」
「入れ」
そういわれた、マグマはドアを開けた。そのドアは分厚くシャンバラでは、開けれないぐらい分厚いのだったが、マグマは顔色一つかれず静かに開けたのであった。シャンバラが入るとまたドアが閉められ部屋には、父とセバスチャンがいたのであった。
「シャンバラそこに座れ」
普段の父の声とは違いとても冷たい声だった。そう言われてシャンバラは、静かに言われたようにソファーに腰を下ろした。そうすると父も座ったようで静かに目のまえの机に紅茶が置かれた。
「シャンバラ、あす出発するが準備は順調か」
「はい、すでに準備は終わっております」
「そうか、今回わたしたちは、帝都に行くが。今回帝都には、お前は一人で行ってもらう」
「一人ですか」
「そうだ、一人で行ってもらう。例年であれば、試験を受けに行く子弟は、一人で行く。しかし今年は、褒章式典があるから当主と子息で行く家も多いが。我が家は、伯爵家だ。初等学校に入学してしまえばある程度のことは、自身でしなければならないだから今回は、その練習とすることにした。また、シャンバラは明日の出立だが私は、10日に出立する」
「了解しました。しかし父上このことが本題ですか。」
「いや違う、ここからが本題だ。褒章式典後お前のお見合いが決定した」
「お見合いですか」
「そうだ。お見合い相手は、第四皇女エリーゼ・アドル・ハプスブルグフランソワ様だ」
「皇族とお見合いですか」
「そうだ。今回の陞爵で上級貴族となり頼子が多くなり戦力は帝国の中でも10家に入るほどだ。そうすると、何かあったときに帝国は、実権を握っておきたいのだろう」
「そうですか。それで、お見合いすることになったのですね。このことは、どれくらいの人が知っているのですか」
「ごく一部だ。我が家では、シルビア、セバスチャン、マグマしかし知らない。皇室側でも同様だろう」
「了解しました。」
「出立は、明日の早朝だ休んでおけ」
「ありがとうございます。それでは、失礼します」
そうして呼び出しは終わった。明日は、忙しそうだ




