二十六話 呼び出し
式典が終わり、侯爵と公爵が退出した後辺境伯の退出であったが辺境伯の中でも新興であるブリュンヒルト家は、辺境伯の中でもっと最後であったが、今まで伯爵家の中では、一番最初の退室であったため退室の順番は変改していなかったのだが。順番が回ってきたため退室し来た時に乗車した車に乗ったのだが、正門ではなく帝宮の最深部に向っていた。それに気が付いたシャンバラは驚いていた。てっきり帰宅すると思っていたためである。
「式典お疲れさまでした。」
「そんなことは、よい。いまどこに向っている」
「申し訳ありません。セバスチャン殿に付いてくるようにいわれておりまして。」
「そうか」
そのことを聞いた。シャンバラは、一息ついたのだが、この後に何が起きるのか考えに耽っていたが行きつく答えは、一つであった。
「皇族との謁見」
小さな声でそう漏れていた。そしてそのつぶやきは、サバナにも聞こえていたはずなのだが気が付かないようにふるまっていた。答えに行きついたシャンバラは、少しすっきりしたように思えたが不安もまだ残っていた。しかし、窓の外を見ると木のトンネルの中を走行していた。すると車がいきなり停車した。停車するとすぐにサバナがドアを開けた
「どうした」
「シャンバラ様は、ここで下車するようにとのことです」
「そうか」
そういって、シャンバラは石畳に降りた。
「ここは、どこだ」
「私にもわかりません。ただわかることは、帝宮の中であるということです。」
「それは、私にもわかる。しかし、ここは帝宮の中というより森の中だな」
「恐らくとしかいうことが出来ませんがここは、謁見室がある謁見宮と政務宮の間の道の外れだと思われます。」
「そうか」
「お待たせしました。こちらに」
シャンバラでもなくサバナでもない女性の声いきなり聞こえ驚いてしまった。
「だれだ」
そう言ってシャンバラは、腰にある剣に手を伸ばした。そこには、メイド服を着た女性が立っていた。
「驚かせて申し訳ありません。シャンバラさまこちらに」
そう言って森の奥に繋がる道に進んでいった。二人は顔を見合わせた後、そのメイドに付いていくことにした。道は、歩き出して五分ほどは、石畳であったがそれから砂利道に変化しそこからさらに五分ほど歩いたところ目の前がいきなり広くなりそこには、一軒の小ぶりではあるがが宮殿があったがそこには、二機のGG-50と二台の自動車が停車していたがそのうちの自動車は、シャンバラが乗っていた自動車であった。そのままシャンバラは、庭園に案内された。そこには、先代がお茶を飲んでいた。
「おそかったな」
「祖父さま、これは」
「楽しかったであろう、ここは、どこかという感じだな。ここは昔の皇帝が愛人のために建てさせた離宮だ。」
「では、なぜこののような場所に」
「それは、簡単なことだ。私を連絡一本で呼び出せるのは、一人しかいない」
「それは、誰のことだ」
後ろから先刻聞いた声が聞こえてきた。
「遅いぞ。ルヘルム」
「その呼び方をするのは、お主か、あ奴くらいだ」
「ガストロか」
その光景を見ていた。シャンバラは、驚いていたがこれがいつものこといつものことなのか使用人たちは、平然と自身の仕事を行っていた。
「シャンバラいつまでそこに立っている。こっちに来い」
「しかし」
「シャンバラよこっちに来い」
祖父にここに座れと言わんばかりに椅子を叩かれたが皇帝の前で座ってよいのかわからなかった、シャンバラであったが皇帝に座れと言われてしまうと座らないわけにもいかず席に着いた。シャンバラが席に着くと使用人をルヘルムは下げた。
「今日は、いきなり呼びだしてどうしたんだ」
「お前の孫を見たくなった」
「私には、関係ないだろう」
「お主の孫だぞ」
「だからと言って、私を呼びだす必要はないだろう。」
「いや、お主の孫で今期の主席だ。この前ガストロが来た」
「ガストロが来たのか」
「連絡もなしに来れるのは、あ奴くらいだろうな」
「ガストロは、なんと言っていたのだ」
「さすが、バルバロスの孫だと、あいつはバルバロス以上に化けるかもしれないと」
「そうか」
その会話にシャンバラはまったくもって付いていけなかった。
「置いてけぼりになってしまったな。お主に聞いてみたいことがある」
「何でしょうか」
「お主は、これからどうする」
「どうするとは何でしょうか」
「わかっているだろう。お主には孫のエリーゼが嫁ぐそして、そのエリーゼの兄にあたるイラデは、どちらも今年初等学校に入学だお主は、その年で政治という戦場に足を踏み入れたそのお主はこれからどうするのだ」
「では、僭越ながら。私はこれからも貴族としての務めを果たしていくのみです。」
「そうか、それが聞けて良かった退室を命ずる」
「は」
シャンバラは、席を立ち屋敷に向って歩き出した。
シャンバラが見えなくなったのを確認した。ルヘルムは、再度話始めた
「お主の孫は、恐ろしい。」
「恐ろしいか」
「ああ、恐ろしいな。あ奴は、私の顔を見ていたように見えたが何か別のものを見ていたように思えた。もしかしたらいずれこの帝国を支配するかもしれんな」
「それは、ない。とは、言えんな。」
「ここで始末していた方がよかったのかもしれん」
「では、なぜしなかったのだ」
「見たくなってしまったのだ。あ奴が作る帝国を、この目では見ることはできないかもしれがいずれこの帝国は大きく動くだろうな。」
「良かったのか、国が無くなるのだぞ」
「良い、国は永遠ではない。どの国もいずれ滅びるこの帝国も例外ではないだろな」
そう言って。ルヘルムは笑い出した。
この判断がこれからどのような影響を与えるのかは、今は誰にもわからないシャンバラすらも




