二十四話 式典 前編
帝都のブリュンヒルト邸に到着すると、式典まで2時間ほどであったが、出発するには少し早かったため。例のガラス張りの建物でお茶にすることになった。
「珍しい建物ですね」
「そうだな、この建物は試験的に建設した建物だ」
「領地で行われないのですか」
「すでに行っている」
「では、なぜ帝都で」
「簡単だ、この建物自体訓練施設兼研究施設になっている」
「訓練施設兼研究施設ですか」
「そうだ。この建物は、我が一族で使う予定のものでまた、内部までは完成していないのだがな。」
「では、戦艦の艦橋などがあるのですか。」
「あるにはあるが、まだ時間が掛かるようだな」
確かにシャンバラたちが歩いてきたところには所々未完成のような場所があった。さらに詳しい話を聞いていると出発する時間が来たようでメイドがやって来た。
「では、行くとするか」
「はい」
父の後を追うように玄関向い歩いて行った。玄関に到着するとすでにそこには、2台のいつものリムジンが停車していた。その二台には、それぞれセバスチャンとサバラが立っていた。インドラが乗車したのを確認した後シャンバラも同様に後方に位置していたリムジンに乗車した。サバナが乗車するとすぐに車は動き出した。しばらく走ると前方に古代様式のゴシ建築の建物が建っていた。
「これが、外側か」
「そうです。この建物は、メイドたちが生活している。場所となっています」
「なるほど、この屋敷は、外側を使用人の住居が囲っているのか」
「その通りでございます。詳しくは、明日ご説明しますが帝都ブリュンヒルト邸は、縦20エトル、横30エトルとなっており三方が道となっており一方が川となっています」
「川があるのか」
「はい、郊外の湖まで繋がっています。」
「行ってみたいな」
「手配しておきます。」
シャンバラが考えに耽っていると周囲は、貴族街を抜け周囲は、芝生が広がっていた。
「それにしても、帝宮まで遠いな」
「すでに帝宮ですよ」
「ここもなのか」
当然であろう、帝宮は非常に広いのだが20エトルほどのゆっくりとした坂が続くのだが周囲は、芝生があるだけで時たま木が植えられているだけであった。また、すでにブリュンヒルト邸を出てから30分ほど走行している。
「あと、5分ほどでしょう」
「そうか」
そうすると、坂を上り切った。するとそこには、大きな石のアーチがあった。そのアーチを抜けサバナが言ったように5分で式典の会場に到着した。停車するとすぐにドアが開けられた。開けたのは、サバナであった。前方には、インドラも同様にセバスチャンがドアを開け車から降りてきており式典会場にある各上級貴族の控室にむかった。
ブリュンヒルト家の控室はそれほど大きい部屋では、なかったが十分の広さがあった。
「会場に入るのでは、ないのですか」
「会場には、まだ入らなくてよいのだ。上級貴族の場合会場に直接入れるときは、帝宮の使用人がドアを開けるが今回は、執事が開けた。これは、まだ下級貴族がそろっていないということだ」
「会場入りは、自由なのですか」
「いや、指定してあるが、今回は、帝国貴族全家がそろっているそうなると3000家ほどになるか下級貴族は、2000家ほどであった。そうなると毎回時間が掛かる。我が家は、上級貴族の中でも地位が高いそうなると入場は、10分前に呼ばれるだろうな」
父がそう言って。紅茶を飲みだしたがこの紅茶は、インドラ自身ががいれたものである。会場には、緊急事態を除き従者は入ることが許されていない。そのため自身で入れることになる。シャンバラ自身も父に倣い紅茶を飲んでいると、部屋がノックされ役人が呼びに来た。
「では行こう」
「はい」
インドラの後方を歩き3分ほど役人に案内されながら歩くと会場に到着しそこからは、役人の案内はなくなった。会場には、既に多くの貴族がいたがそれを横目に中央にひかれた金と銀で刺繍された赤い絨毯を歩いたのだか多くの貴族がシャンバラを注視していた。理由は、簡単でシャンバラの制服にか飾緒が付いておりその上2つの徽章が付いていた。このことは、当然注目される要因であった。




