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空と夢  作者: 瑠犀
幼少期
14/27

十四話 試験と貴族とは

 男の一声で始まった試験であったがどれも難しいものではなく、少し考えれば思いつくものであり、帝国貴族なら知っていて当然のものもあった。当然である試験で確認していることは、知識についてではない。飽くまでも筆記試験の問題は、次いでなのである。本来の目的は、当人たちが書いている字なのである。

 帝国は、建国以来宇宙の中で歴史を紡いでき来た、その中で、字を自身で書く機会は、段々と廃れて行ってしまった。そうすると、いざ手書きとなったとき貴族でも書くことが出来ないものが出てきたのであるそのため、試験では直筆の筆記試験が行われる。しかし、内容が全く関係ないわけではなく、クラス分けにも当然関係してくる。が知識に関しては、面接がメインである。こうして難なく、シャンバラは、筆記試験をパスしていったのである。また、筆記用具が万年筆のみなのは、元に何を書いたのか確認するためだ。


 「そこまでだ。解答用紙を裏返せ」


 裏返された解答用紙を、女性が回収していった。


 「これで、筆記試験は終了だ。これより、面接を行う。シャンバラ・フォン・ブリュンヒルト付いてきなさい」


 そう言って、男は会場を出て行った。シャンバラは、急いで万年筆をかたずけ。男の後を追った。

 男は、廊下の先におりそこに向って、早歩きで歩いて行った。その後、男の後ろを歩き試験を行った建物を出てから10分ほど歩きある建物の前で止まった。その建物は、先ほどまでいた建物より大きく、豪華であった。


 「ここだ入りたまえ」


 そう言って入り口を指した。なぜ男が入らないのかと思っていると答えが返ってきた。


 「小管は、立ち入る地位にいない、ここからは、貴管自身で向かいなさい。会場は、三階のB307である。」


 そう言って、男は来た道を戻っていった。仕方なしに、シャンバラは、会場に向った。三階に行くと会場は、ありその部屋の入り口には、貴族省の制服を着た男が立っていた。シャンバラに気が付いた男は、こちらに向って歩き出した。そして、声をかけてきた


 「貴官は」

 「シャンバラ・フォン・ブリュンヒルトです」

 「来ているそのまま会場に向え」


 そう言って、男は、元居た位置に戻っていった。

 会場に着いた。シャンバラは、貴族学校の規則に従って入室許可を求めた。


 「シャンバラ・フォン・ブリュンヒルト、入ります」


 そうすると、部屋の中から声がした。


 「許可する」


 こうして、会場に入室したのであった。

 部屋には、正面に10人の男女がいた。その全員が、貴族省の制服を着ておりどの者も先ほど案内をしてくれた男より勲章の数が多かった。その上中央にいた男は、一際勲章の数が多くその男だけ左肩から右越しに掛け薄紫で縁取られた濃赤のサッシュをかけていたのだ。このことで、この男が高位にいることがわかり。その右横にいた女性が口を開いた。当然のように自身には、椅子が用意されていなかった。


 「シャンバラ、貴官対しいくつかの質問を行う。まずは、貴官の出生、現在の地位を」

 「は、現在小官は、ハプスブルグフランソワ帝国 インドラ・フォン・ブリュンヒルト第一級伯爵とシルビア・フォン・ブリュンヒルトの嫡男シャンバラ・フォン・ブリュンヒルトであり貴族階級で公式軍の階級はありません」


 ここが、盲点なのである。貴族に生まれたからと言って貴族の子には何も権力は、なくただの貴族階級のものなのだ。


 「では、次だ。貴官の入学目的を宣べよ」

 「は、小管の父は、今現在第一級伯爵を拝命されており西側の守護をしており、成人後父が率いる。管区で指揮を執るために必要な資格取得を行える。高等軍事学校貴族指揮科の受験資格取得の条件である貴校への入学を申請しました。」


 貴族は、皆この学校に入学するわけではない。高等軍事学校貴族指揮科の試験取得に必要であり、そのため多くの貴族が入学を求めるのだ。ちなみに初等貴族学校の受験資格は、3回だ。そのため3回で入学できなかったものは、オハ州にある初等学校に強制入学なのだがこの学校は、二級市民までの入学が認められている。また、高等軍事学校貴族指揮科を卒業したものは、少佐から始まるがそれ以外の貴族は、一応少尉から始まる。こういった違いがあるのだ。


 「では、最後だ。軍と貴族はなんだ。」

 

 予想していなかった。父も祖父も貴族で軍人だ。軍が常に横にあったシャンバラにとって軍とは、水と同じであった。その上自身も一応貴族だ。この質問に少し考えてしまった。そしてこう答えた。


 「は、わかりません」

 「わからないだと」


 そう、中央の男が口を開いた。


 「しかし、貴族についてはわかります」

 「言ってみよ」

 「は、貴族はなくても良い存在だと思われます。」

 「なくても、良い存在か。貴官、貴族なのにか」

 「はい。貴族と帝国民の違いは、地位を除けば何もありません。実際に帝国の周辺国には、貴族がいない国家があります。そう考えると、現在の帝国で貴族行っていることは、富の再分配の機関の一つではないでしょうか。そのように小官は、考えます。」

 「そうか。そうか」


 そう言って、男は大笑いした。そうして人と通りわらったあと


 「わかった。もうよい。これで試験は、終わりだ。退出したまえ」

 「は、」


 そうして、シャンバラの試験は、終了した。試験会場を後にした。シャンバラは、出口までやって来たそこには、例の無人の車が止まっていた。これで、帰れということだろう





 シャンバラが退室したあと中央の人物は、微笑んでいた。それに気が付い周囲者は、驚いていた。この男は、堅物で笑わないと有名であった。しかし、シャンバラに質問していた、女が喋りかけたのだ。


 「どうされたのですか。ガストロ侯爵」

 「いや、さすがはバロバロスの孫だと思ってな。やはり、あの家は変わっている」

 「バロバロスとは、あの元帝国防衛省長官バロバロス上級元帥様のことでしょうか」

 「そうだ、バロバロスとは、初等学校からの同期だ」

 「そうだったのですか。確か、皇帝陛下も同期でしたよね」

 「そうだ。陛下とも机を共にした。そのなかでも、バロバロスは異彩で異端児であった」

 「異端児ですか」

 「そうだ。異端児だった。中等学校B4年になると戦闘機シミレーターによる戦闘訓練が始まるだろう」

 「はい、経験しましたから」

 「そこで、奴は上級生を打ち負かしたのだ。奴は、その上級生に対しこう言ったのだ「あなたは、軍と貴族についてどう考えていらっしぃますか」そうしつもんしたのだ。そうすると、その上級生は「軍は貴族のためにあり貴族は、陛下のためにあると」そう答えたのだ」

 「当たり前では、ありませんか。貴族は、陛下を守るためにいるのでは」

 「わたしもそう思っていた。奴に会うまで。」

 「では、バロバロスさまは、言われたのですが」

 「奴は、「貴族は、帝国民のためにあり。その貴族をまとめるために陛下がいると、そして軍は、ただの暴力機関でしかないと」まさに異端だ、しかし陛下は、笑われていた。「余は、そのような存在かと」あの空間は、異彩であった。そしてバロバロスの息子のインドラにも教官をしていた時に同じことを質問した。「軍と貴族は何者かと」そうするとインドラも同じようなことを言った。そして、その息子も同じことをいった。」

 「では、あの回答は教えてもらっていたもでしょうか」

 「違うだろう。あれは、あの家での共通認識なのだろう。教えていなくても、そういう考えが生まれつき備わっているもだろう。そして今年は、同じような考えを持っている物が多くいる面白い時代が来るだろう。」

 「だから、毎年同じ質問をしているのですね」

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