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確認と約束

世の中が残酷なのは知っていた。


頑張ったら必ず報われるなんてものじゃないことは。


それでも俺は過去18回のミッションで14回も失敗しているなんてあまりに報われない。


「それでも、ここ10回のミッションだけを見たら、成功率はなんと40%!これならそこまで落胆する成績でもないんじゃない?」


慰められているのか?


確かに22%に比べたらなんと当社比(?)二倍!


そして、裏を返せばそれ以前の8回に関しては成功率0%!


慰めになってない。


余計にえぐい結果に思える。


ここは、一度反省と対策を練るべきではないのか。


そう自問自答しようとした矢先だった。


「さて、そろそろ次のミッションに行ってもらおうかな。」


「ちょっと待てよ!なんか、もろもろの確認と提案をさせてもらいたい!」


「確認と提案?いいけど、手短にしてくれる?早く次の喜劇・・・じゃなくて、ミッションをクリアしてほしいんだけど。」


はっきり言い間違えたな。


「まずは、今の状況をおさらいさせてくれ!」


「えぇ・・・今更、それ、必要?」


明らかに面倒だと言わんばかりの反応だった。


「必要だ!何度でも必要だ!なんせ、口約束なんだぞ。仕事に対する報酬はしっかり確認しておかなければならないだろ。」


「真面目か。」


ポツリと呟かれた。


「わかった、わかった。でも、いちいち問答しながら確認してたら、時間の無駄だし、脱線してなかなか本題が進まないから、こちらから一方的に説明させてもらうからね。それで、最後にあなたの了解を経て、次のミッションに行ってもらうことにするね。それでOK?」


なんてめんどくさがりなやつだ。


でもまぁ、それで手を打っておこう。


おかしな点があればちゃんと最後に追求すればいいだけだ。


「わかった、それで構わない。話を進めてくれ。」


こほん、一つ小さな咳ばらいが聞こえた。


「ことの起こりは覚えているね。君は君の中の平穏な日常を送っていた。そして、ある朝、ちょっとした手違いで、異世界の生物が君の前に現れてしまった。もちろん、君はなす術もなく致命の一撃を受けて絶命。はい、おしまい。と、言いたいところだけど、これは先に述べた通り手違いから起きてしまった事故だった。なので、流石に気の毒に思った僕は絶命するはずだった君をこうしてこの場所に呼びとどめたってわけだ。そして、できる限りの誠意をみせて、君に謝罪した。謝罪の証として僕は君にこんな提案を持ち掛けた。『君の死を無かったことにする。さらに僕がお願いするミッションをクリアしてくれるなら、君の死を無かったことにすることにプラスアルファして、ミッションで使ったスキルから好きなものを一つ現世に持ち帰ってもらって構わない。』それを快諾した君は、自分の死を無かったことにして、元の生活に戻るべく、いや、スキルを土産として持ち帰った上での元の生活に戻るべくと言った方が正しいかな。奮闘しているって言うのが今の状態。どう?君の認識とずれはないかな??」


淡々と説明口調で話をまとめてきた。


「あ、うん。概ね合ってる。いや、むしろ間違ってはいない。ただ、やはりちゃんと確認しておかなければならないことがある。まずは、本当に俺の死は無かったことになるのか。そんなことが可能なのか?」


これについての問答はもちろん今回が初めてじゃない。


なんなら、最初に疑った疑問だと言ってもいいだろう。


そして最初に返ってきた答えと恐らく今回返ってくる答えは同じものになると言う予感はある。


「それについては『可能』としか答えることができないんだよね。証明しろって言われても実際君の死を無かったことにするその瞬間まで証明することが難しいかな。ただ、現時点でそれを実行してくれと言われればそれも可能だよ。」


そう、最初に疑って質問をした時にも結局同じような返答を受けた。


要するに、その瞬間がくるまで証明できない。


あとは信用するのかしないのか、それだけのこと。


ただし、俺の記憶が間違っていないなら、俺はあの日あの瞬間に確かに死んだ。


だから、信じる以外に選択肢はないし、生き返り(?)が不可能だとするならば、この状況が不可解すぎるのだ。


俺は完全に死んで、死後の世界として今色々なことを体験しているってことも考えられなくはないが、過去に死んだことは無いにしても、死後の世界がこんな宇宙空間みたいなところで、こんな得体の知れない何者かとあーでもないこーでもないしながらミッションをこなすなんて想像の遥か彼方の出来事過ぎるからな。


結果的にそこは信用するしかない。


信用しなかった時点でゲーム‐オーバーになりかねないし。


半ば強制的な信用とも言えるが。



こんにちは、ここまで読んでくださってありがとうございます。

前書きにもいろいろ書こうかと思ったのですが、前書きにグダグダ書いていたら邪魔かなぁっと思って、あとがきに書かせていただいております(笑)

それも邪魔かも知れませんが。

ちょくちょくいろんな人の小説を拝見させていただいております。

そこで思うのは。。。

「自分で書いて、その上人の小説、熟読する時間ねぇ!!」

って、思いました♪

え?

みなさんどうしてます?(笑)


あ、これまで書いた部分もそうですが、誤字脱字、「いや、この表現アウトだろ」ご指摘くださいませー。

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