そして宇宙へ!?
取り合えず連続投稿しておきます!
一瞬どうやって続きを投稿するのかわからなくて焦った。。。
そう言い終えた時には目の前はホワイトアウトしていた。
これで何回目だろう。
最初は、確かに俺は現代に生きていた。
朝起きて、コーヒーを流し込み、着替えて会社に向かう。
会社で取り扱っていた品物(冷凍食品)の在庫の管理と出荷の管理をして、営業に出る。
毎日靴の底をすり減らし、心をすり減らす。
なんて、社畜でもなかったか。
まぁ、毎日仕事をしていたのは間違いないが、要領もかましたし、アフターファイブもそこそこ楽しんでた。
ごく普通のサラリーマンだったと思う。
年齢は28歳、結婚もしていなかったし、彼女もいなかったのが寂しいやつだと言われれば言い返す言葉も見当たらない。
友達も特別に多い方ではないが、一緒に酒を飲むに困らない程度には居た。
もちろんスキルと呼ばれるような特殊能力なんて持っていなかった。
周りには「特技」と呼べるようなものを持っているやつは居たが、流石に魔法を使うやつは居なかったし、岩を叩き割ったり、樹木を剣で真っ二つにするやつも居なかった。
っていうか、剣を持ってる人間さえ簡単には見つからない世界だった。
そんなやつが居たら、きっとテレビの臨時ニュースに流れたり、新聞の一面を騒がせたり、ネットで大炎上していたことだろう。
しかし、そんな世界にもやっぱり物騒な出来事は起こったし、解明できないような謎だってあった。
地球外生命体だって居たかもしれないし、未確認生物だって居たかもしれない。
ただ、それらは普通のサラリーマンには縁のない世界のようで、気にしているやつなんて周りに居なかっただけだ。
もちろん俺だってそうだ。
見たことないものは信じていなかったし、もちろん警戒の対象じゃなかった。
今だって思う。
アレが夢だったのか、今こうして何度目かのホワイトアウトしているこの状態が夢なんじゃないかって。
そして、その何度目かのパターンですでに分かっていることがある。
このホワイトアウトはそろそろ終わる。
終わった先には、あり得ない光景が待っている。
そして、はっきり言って胡散臭い生き物が目の前にいる。
その生き物と今後のことを話し合って(ほぼ一方的な話し合いだけど)次の世界へと旅立つことになるだろう。
ほら、そうこう考えてる間に段々とホワイトアウトが薄れてきた。
そして、強い光が目の前一杯に広がり、視界を失った。
うっわ・・・。
何回見ても一瞬目を疑う光景だわ。
俺は今、宇宙空間に漂っている。
もちろん地面は無い。
上も下も無い。
感覚的なことを言えば、もちろん頭が上にはなるんだけど。
「おかえり!!」
声が聞こえた。
その声の主をまだ視界に捉えていないが、ハッキリ分かる。
満面の笑顔を作っている。
ただ、その笑顔が良い笑顔じゃないことは伝わってきた。
「そのセリフ、俺の今さっきの場面を揶揄してますよね?」