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95)リアーナの悩み

 PV16000ありがとうございます!

 これからも宜しくお願いします!

 食事処、レストラン、カフェ、何でも良いんだけどなぁ。


「有りませんわね」

「あたい、お腹空いたー!」

「ヴァージュも探してくれよ」

「分かったー! くんくんくん……」


 えぇ……嗅いで分かるのか?

 そういや、リアーナが何も言わないのは珍しい。いつもなら、ウチもー! とかって言うのに。


「リアーナ、体調でも悪いの?」

「え? なんで?」

「お腹すかないのかぁ、と思って」

「……失礼な人だね。ウチは今考え中なので気にしないで」


 リアーナにもそんな事が有るのか。


「蓮斗様! あっちから良い匂いが!」


 マジかよ、全然分からないのだけども。

 ヴァージュに連れられて店に到着、本当に店が有るとは驚きだ。

 ここは何屋かな?


「らっしゃいっ! 何個だい?」


 何個って聞いてくるって事は、メニューが一種類しか無いって事か?


「蓮斗さん、幾つ食べますか?」


 な……レティシアは何屋か分かっているのか。


「ひ、一つで」

「では皆さん一つで宜しいですか?」

「あたい二個!」

「ウチは一つで」

「では、ラバガインを六つお願いしますわ」


 ラバガイン、何か強そうな名前だぞ。

 あれ……でも何で六個? 俺一個、ヴァージュが二個、リアーナが一個、レティシアが二個って事か?


「お待たせ! 銅貨一枚と鉄貨八枚ね!」


 一個鉄貨三枚か……三百円くらい?


「あちらの木陰で食べましょうか?」

「そうだね……」


 気になる袋から出てきた物は……ハンバーガーじゃん! 二個にしておけば良かったわ。


「はい、蓮斗さん」

「ありがと……あれ? 二個有るよ?」

「蓮斗さんは育ち盛りですから、足りないと思いまして」


 何て出来た子なんだ!


「レティシア、気配りありがと!」

「いえいえ、蓮斗さんの為でしたら……」

「レーちゃんポイント稼ぎズルいー!」


 ポイントって何だよ。


「したたかね……」

「リアーナさんまで……」


 サクッと昼食を済ませ、本日最後になる東の門へ移動。

 東地区は店が少なく、居住区って感じかな?

 逆にここを攻められるとマズい気がするけど、その辺の事は考えられてる様で兵士が結構行き交っていた。


「決めた!」


 突然、リアーナが叫ぶ。


「ど、どしたの?」

「蓮斗くん、君を仲間と認めるよ」

「え? あぁ、ありがと?」

「歯切れが悪いなぁ。こんな美少女が仲間になるって言ってるのに」


 それ、自分で言ったら駄目でしょ。


「理由を聞いても良いか?」

「南門の事件の対応かな。悔しいけど指示も的確だったし」

「そうか、何にせよ改めて宜しくな」

「ウチも……蓮斗くん、皆も宜しくね!」


 全員、快く承諾となった。ちょっと良いムードになったな。

 そうこうするうちに東の門が見えてくる。


「クリス、変な気配とか?」

「特に無いのう」

「我輩も感じ無いな」


 二人が何も感じ無いのなら大丈夫だろう。

 東の門の前には守衛小屋が三棟も有る、住民の為に守備を手厚くしているって事か。

 どの小屋に隊長が居るのかな? 近くにいる兵士に聞いてみる事に。


「すみません、巡回警備のものですが……」

「あ、お疲れ様です。手前の右側の小屋に隊長がおりますので」

「分かりました。ありがとうございます」


 言われた通り、手前の右側の小屋へ行きノックする。


「巡回警備の者です」

「お入りください」


 ん、女性の声? ゆっくりと扉を開けて中に入る。


「ようこそ、南の門ではご活躍でしたね」


 小屋に入ると、綺麗な女性の剣士が椅子に座り、護衛っぽい兵士が二名ほど待機していた。

 それにしても、もう情報が入ってるんだな。


「いえ、偶然ですし犠牲者も出たので……」

「まぁそう仰らず、助かった人も……ね?」

「はい、ありがとうございます」


 そうだった。助けた事実のお礼を言って、余計な事を言わない様に気を付けよう。犠牲者の話をしても良い気分にはならないし。


「私は東の門の守衛隊長のアゼリアだ。宜しく頼むぞ」

「こちらこそ。俺は蓮斗、あと……」


 軽く自己紹介を済ます。


「東の門は住居が近いから兵士が多いんですか?」

「その通りだね。他の地区より多い……多過ぎるんだよ」


 え、何か怒ってる?


「全く昔の人は、どうしてこんな……はっ、すまない」


 もしかして、街の設計者に文句を言ってる?


「それでは行きますね」

「あぁ、今後とも宜しく頼むよ」


 俺達は東の門を後にし、管理事務所に戻る事にした。


「綺麗な人だったねー」

「そうだなぁ。この世界の女性は綺麗な人ばっかりだな。それとも偶然か?」


 あれ? 全員黙り込んでしまったぞ?


「そんな、蓮斗さんったら……」

「あたいも照れちゃうなー!」

「蓮斗くんったら……巧いわね」

「蓮斗は意外と正直者じゃの」


 ん? んん?


「蓮斗殿、天然なのか?」

「何言ってんのラーズ?」

「やはり天然だな」

「何だよそれ……」


 ま、何故か女性陣はニコニコ笑ってるから良い事にした。




 ラーズめ、失礼な奴だな。

 この物語を読んで頂き、ありがとうございます。

 評価、感想、ブックマーク等を頂けると、とても嬉しいです! 是非、宜しくお願い致します!

(既に頂いている方は、有り難う御座います! 感謝です!)

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