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69)試練の行方

 PV7000感謝!

 引き続き、お付き合いください!

「おめでとう御座います」


 代行者が拍手をしている。


「何が……?」

「今回の相手は、今思う自分の敵でした」


 そう言う事じゃない、どうなったんだ?


「蓮斗さん……」

「蓮斗様……」


 どうして二人とも泣いてるの?


「今回の試練は完遂となります。報酬として粗品を贈呈致します」

「いや、どうなったんだ!?」

「転移者側の勝利です」


 え、何で? 全然、意味が分からない。


「今回の粗品もランダムになります。後程、ご確認下さい。では、またのご利用を、お待ちしております」

「ちょっ……ちょっと!」


 眩しい光りに包まれ、小屋まで戻された。


「……二人とも、何が起きたの?」


 あの後、俺は死にクリスも口が利けなくなったらしい。

 次のヴァージュが大きい影と戦い無事勝利、二つ目を勝ち取って無事クリアしたらしい。

 で、生き返るなり拍手が聞こえたって事だ。


「俺、死んで負けたのか……」

「そうじゃったのか……」

「でも……生き返りましたわ!」

「そーだよ!」

「あぁ、二人ともありがとう……」


 皆で抱き合って泣いてしまった。


「今日は進まずに休みませんか?」


 レティシアは気を遣ってくれている。


「いや、大丈夫……でも回復したいから休憩にしよう」

「分かりましたわ」


 俺のHPは1……ポーションをがぶ飲みだ。

 初めての敗北、そして死……。

 もし、ヴァージュが負けていたらと思うと……震えが止まらない。


「蓮斗さん、お水です」

「ありがとう、レティシア」

「いえ……」


 何か暗いな……俺のせいか。

 ここは明るくしないと駄目だ。

 よし! 俺は意を決した。


「レティシア!」

「は、はい!?」

「レティシアってさ、髪、綺麗だよね!」


 どうだ!


「え! 有り難う御座います! 蓮斗さんが……誉めて……はぅ……」


 あれ?


「馬鹿じゃの……何がしたいのじゃ……」


 喜んで終わりだと思ったのに、照れて何も喋らなくなっちゃった……。


「あたいはー?」

「え……ヴァージュは……可愛いね!」

「えへへ、そう? 蓮斗様、ありがとー!」


 何の会だよコレ。俺が悪いんだけどさ。


「れ、蓮斗……何をしとるのじゃ……」

「何か、ごめん……」


 空気がキツいんだもん。

 そう言えば、レティシアってレベル上がったかな? 看破っと……。


〔名前:レティシア 種族:人〕

〔レベル:59〕

〔ギルドレベル:10〕

〔H P:1587〕

〔その他:閲覧権限がありません〕


 げっ! 一気に上がってる!

 影に勝ったのが大きいのかな?


「ヴァージュ、レベル上がったかい?」

「上がったよー! 90になったよ!」

「えぇ!? 凄いね!」


 じゃあ、俺は?


〔レベル:65〕

〔ギルドレベル:10〕

〔能力値:一部閲覧権限がありません〕

〔H P:2691〕

〔M P: 227〕

〔攻撃力:586〕

〔防御力:469(+20)〕

〔魔 法:なし〕

〔法 力:回復術=LV1〕

〔法 力:絶対魔法防御〕

〔スキル:知識剣との絆〕

〔スキル:罪悪感緩和〕

〔スキル:パリイ=LV9〕

〔スキル:看破術=LV2〕

〔スキル:鑑定術=LV1〕

〔スキル:縮地術=LV10〕

〔スキル:転生者の記憶〕

〔スキル:経験値上昇〕

〔スキル:転生者の記憶〕

〔スキル:転移者の記憶〕

〔スキル:転移者達の饗宴〕

〔スキル:言語解読〕

〔スキル:魔力操舵〕

〔スキル:弓技、五射必中〕

〔スキル:剣技、廻陣炎舞=LV2〕

〔スキル:剣技、双刃の舞い=LV1〕

〔スキル:剣技、雷迅閃斬=LV1〕

〔熟練度:剣技=LV10〕

〔熟練度:弓技=LV 0〕


 お、少し上がってる!

 影に勝ってたら、もう少し上がってたかな?

 

「蓮斗、終わった事は仕方が無いのじゃ」


 ん? クリスが気を遣ってる……俺、真剣な顔をしてたのか? 実際は看破を使ってただけ……なんて言えない。


「あ、ありがと、クリス」

「うむ」


 何かごめん、クリス……。


 暫く歩き続けたのだが、全然、日が暮れない。感覚的には結構歩いたと思うんだけど。

 そんな中、俺のお腹はグゥと鳴る。


「お腹空いたな」


 魔刻の腕輪(腕時計)を見ると、針は七時を指そうとしていた。


「え……明るいのに、もうこんな時間?」

「あたいもお腹空いたー!」

「そろそろ、野営地点を決めようか」


 ヴァージュも参加して三人で場所を探すが、適当な場所が見付からない。


「この辺は木が少ないな」

「蓮斗さん、あれを!」


 あれは……岩陰? 洞窟の入口か?


「行ってみよう」


 岩陰に到着すると、中は暗く全く見えない。


「あまり深く無ければ良いですわね……」

「あたい、お腹空いた……」

「予想以上に深い場合は止めて引き返すか。クリス、灯火の種をお願い出来る?」

「うむ……天を司る光の精霊達よ、我が身に灯火を与えん」


 剣が淡く光りだす。松明(たいまつ)が要らないから、便利な魔法だよね。

 中に入り、十メートルほど歩く。


「これ丁度良いな」


 直ぐ行き止まりに当たる。


「今日はここで良いかな?」

「問題ないですわ」

「良いよー! はーやく、ごっはんー!」


 ヴァージュは限界か……。


「んじゃ、ここにしよう」


 テントを張ろうとしたのだが、全員、外の方から気配を感じた。


「誰だ!」

「お前らこそ何者だ!」


 ランタンを持った一人の男が、俺達に歩み寄って来た。




 何者だ……?

 この物語を読んで頂き、ありがとございます。

 評価、感想、ブックマーク等を頂けると、とても嬉しいです! 是非、宜しくお願い致します!

(既に頂いている方は、有り難う御座います! 感謝です!)

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