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59)四人衆との戦い

 PV5000感謝です!

 引き続き、宜しくお願い致します!

「「侵入者には死を!!」」


 何か普通では無い感じだ。

 戦士二人が突っ込んで来る。


「蓮斗様? あたい出る……?」

「いや、まだ大丈夫……」


 小声でヴァージュと打ち合わせた。

 後衛のローブの男が、突っ込んで来る戦士に向かい呪文を唱え出す。


「我が名に於いて命ず、風の精霊達よ、()の者に取り巻き、()の者に翼を宿らせよ!」


 あ、あれは確か加速魔法!


「クリス!」

「承知じゃ! クリスの名に於いて命ず、我を取り巻く風の精霊よ、我に対峙するものの瞬く時を我に与えん!」


 二人の戦士は一瞬速度が上がったが、クリスの遅延魔法に依って相殺された。


 ガシン!


 レティシアは戦士と剣で鍔迫り合いとなる。

 俺はパリイで剣を受け流し、戦士の肩に斬撃を与える。

 戦士は堪らず肩を押さえ、後ろに下がった。

 今の内に看破を……。


〔看破を阻害されました〕


 え? 初めて見たぞ!?


「ぐぉぉ!」

「くぅ!」


 レティシアはまだ鍔迫り合い、女の子なのに男と力勝負で互角……凄い。

 俺は下がった戦士に追い討ちだ!

 縮地術で一気に間を詰めた瞬間、不幸にも戦士の構えた剣の柄を顔面に貰ってしまった。


「ぶはっ!」


 直ぐに後ろに下がる。自分の縮地術が、こんなにも強烈とは……鼻血が止まらん。


「「我らは願う、生より死へ、光より闇へ、この世の(ことわり)に従い、我らが(かたき)に罰を与えよ! 合同魔法、闇への疾走!」」


 レティシアの足元に影が出現し、その中から複数の黒い腕が現れた。


「な、なんですの!?」


 レティシアの足は黒い腕に掴まれ、身動きが取れない上、ゆっくりと沈んでいく。

 助けないと! 俺は直ぐ縮地術でレティシアに接近して腰を掴み、影から脱出させた。


「レティシア! 大丈夫か!」

「あ、有り難う御座います!」


 ローブの男達は悔しそうな顔でコチラを見ている。


「蓮斗さん、戦士が!」


 ローブの男達に気を取られていると、戦士達が突っ込んでくる。


「レティシア、剣技!」

「はい!」

「「剣技、廻陣炎舞!」」


 俺達は各々の剣技で二人の戦士にダメージを与える。


「ごはっ……」


 俺の相手の戦士は完全に沈黙、直ぐに縮地術を使いレティシアの相手に攻撃、戦士は呆気なく倒れた。


「「我らと契約せし闇と風の精霊達よ、我らが示す者を切り裂け! 合同魔法、闇夜の風刃!」」


 ローブの男達から放たれた魔法は俺達を通り過ぎ、後方に待機しているサラキスに向かう。


「しまった!」


 俺は縮地術を連発し、魔法より先にサラキスの前に辿り着く。


「ぐ…………ん?」

「なんだと!」


 風の刃は偶然にも俺の右腕に当たり、魔法を打ち消した。


「あ、封魔の籠手(こて)か!」

「運が良いのう」


 これ……上手く活用すれば、魔法職相手にかなり優位じゃない?

 何か余裕が出てきた!


「蓮斗!」

「え?」


 気が付くとローブの男が一人、俺の前まで接近していた。

 魔法使いが接近戦!?


「ぐあぁぁ!!」


 時既に遅し、俺は一瞬で五回ほど切り付けられた。


「ごほっ……これは剣技、双刃の舞い?」


 見るとローブの男の一人は、両手に短剣を握りしめ、不気味な笑みを浮かべていた。

 大丈夫、HPは一割くらいしか減ってない……落ち着く為、自分に言い聞かせる。


「クリス、真空のとか睡眠の魔法って……」

「真空は一日一回じゃから、使いたく無いのう。睡眠は恐らく効かぬと思うのじゃが……」


 ごり押しで行くか……。


「レティシア、短剣野郎を頼む」

「分かりましたわ!」


 俺は縮地術で奥にいるローブの男の前へ移動、レティシアは短剣の男と交戦中だ。


「喰らえ!」


 俺は思いっきり、剣で斬り付ける!

 ガシーン!

 え、何だ!?


「くっくっく……」


 剣は男の前の何か(・・)に当たって、それ以上斬り込めない。

 まるで、ローブの男の前に見えない壁が有るかの様だ。


「対物理攻撃用の魔法障壁だ! 貴様の攻撃は当たらんわ!」


 なんて事だ……。


「たぁっ!」

「ぐあっ!!」


 どうやら、レティシアの方は終わった様だ。


如何(いか)に数的優位でも、この壁は突破出来まい! はっはっはっ!」


 くっ、面倒な奴だ。


「我は求める……火の精霊よ、我が手に集まりて、立ちはだかる者を討て! 火炎の巨槍!」


 巨大な火の槍が現れ、襲い掛かって来る……よ、避けよう。

 俺はすんなり避けると、レティシアに向かい槍は飛んで行く。

 レティシアも避けると、目標はサラキスへと変わった。


「マジかよ!」


 俺はまた縮地術を連発し、サラキスの前へ移動して剣で防御の姿勢をとった。

 激しい爆発音と共に、俺は吹き飛ばされてしまった。


「がはっ……」


 流石にHPを三割ほど持って行かれた……。

 封魔の力は、装備品より大きい魔法には効かないのか……あれ? もしかして……。


「蓮斗様!」

「ヴァージュ、大丈夫だ。次で決める!」

「分かった!」


 俺は再び縮地術で接近する。


「無駄だ!」


 さっきと同じく、剣が透明な壁に当たる。


「ふはははっ! 無駄だと言ってるだろう!」

「へぇ……ほいっ!」


 剣は透明な壁を通過し、ローブの男を斬り付けた。


「がぁぁぁ!! ……な、何故だ……」


 ローブの男は倒れてしまった。


「封魔の脛当(すねあて)で蹴ったんだよ!」

「蓮斗、もう死んでおる……」

「そ、そうか……」


 レティシアとサラキスが駆け寄って来た。


「何とか勝てましたわね」

「だね……」


 休憩……俺はポーションを飲み回復する。


「蓮斗様、危なかったら言ってね……」

「どうしたの? ヴァージュ、元気無いね?」

「ん……何でも無いよ!」


 何か気になるな……。


「奥に進むか……」


 俺達は更に奥へ進む通路に向かった。




 ヴァージュ、悩みでも有るのか?

 この物語を読んで頂き、ありがとございます。

 評価、感想、ブックマーク等を頂けると、とても嬉しいです! 是非、宜しくお願い致します!

(既に頂いている方は、有り難う御座います! 感謝です!)

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