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56)金属鎧の戦士

 PV5000感謝です!

 これからも宜しくお願いします!

 戦士は剣を構えながら、ゆっくりと近付いてくる。

 魔法は恐らく効いてない、物理的な攻撃も大してダメージが入って無い気がするし……どうする?


「鎧が厄介じゃの」

「普通は何が有効なのかな?」

「魔法や斧の様な重さのある武器でしょうか?」


 そうか、魔法が効かない状態だと重い武器が有効か……無いじゃん。


「クリス、重い武器を召喚とか……」

「何じゃそれは……」

「斧に変化出来たり?」

「無理じゃな」


 ですよねー。


「うごぉぉぉ!」


 戦士は少し離れた所で剣を振り下ろす。

 衝撃波が発生し、地割れと共に俺達に向かってくる。


「避けるのじゃ!」


 俺とレティシアは左右に回避した。

 確かにアレを喰らうとヤバそうだ。


「あの鎧の中身、人じゃないのかな?」

「そうですわね、まともな感じがしないですわ」


 ひたすら二人で攻撃、相手が遅いのでダメージは喰らわないが、与えているかも分からない。

 前にもこんな事が有った様な? あ、ゴーレムだ。あの時は魔法が効いたもんなぁ……。

 何せ鎧が堅すぎる。

 同時に挟む様に攻撃、坂道を利用しての坂下りダッシュ攻撃と色々と試すが……。


「盾もうざいな……」

「此方のスタミナが切れるか、相手が倒れるか、ですわね……」


 悩んでいると、突然、影から声が。


「おざまーす! 蓮斗様!」

「え……おはよう、ヴァージュ」

「呑気な子ですわね……」

「うっわぁ、堅そうだね!」

「そうなんだよ……」


 ヴァージュの短剣じゃ、びくともしないよな。


「あたいが行こうかな?」


 耳を疑った。思わずレティシアと目を合わせてしまう。

 短剣でどうにか出来る相手では無いと思うのだけど……。


「ヴァージュ、何か方法が?」

「まあねー! 蓮斗様は見てて!」


 いつも突拍子もない事をするが、助けられているからな……信じて見るしかない。


「行っくよー!」


 ヴァージュは戦士の周りを高速で動く。

 カキン、カキンと金属が弾ける様な音が、連続で耳に入ってくる……何だ?


「最後!」


 最後にバキッと音を立てると、ヴァージュはバク宙をして戻ってきた。


「剣技、防具破壊(アーマーブレイク)!」


 ヴァージュが叫ぶ。

 すると戦士の鎧が外れ、その場に落ちてしまった。


「なっ……す、凄いぞ! ヴァージュ!」

「やりますわね!」

「まーねー! 蓮斗様、後でご褒美のチューね!」

「……」

「ヴァージュ、何を言ってますの!?」


 戦士を見ると、兜、剣、盾だけ装備しており、その体は骨であった。


「スケルトンですわ!」


 お馴染みの名前だな。


「骨戦士さんは遅いよー! 一気に倒そっ!」

「よし、行こう!」


 こうなればコッチのもの。


「縮レヴ!」

「分かりましたわ!」

「オッケー!」


 俺に気を取られたスケルトンは、二人の攻撃を防ぐ術も無い。

 バキバキと骨の砕ける音が聞こえる。

 あっという間に決着が着いた。


「何とか倒したな……」


 厄介な相手だった……本当、ヴァージュには驚かされるわ。

 お、武具が消えずに落ちている……ドロップアイテム扱いか。

 この世界、ドロップアイテム少なくない?


〔鎧(?)を獲得しました〕

〔兜(?)を獲得しました〕

籠手(こて)(?)を獲得しました〕

臑当(すねあて)(?)を獲得しました〕

〔大盾(?)を獲得しました〕

〔剣(?)を獲得しました〕


 鑑定してみるか。


〔鑑定に成功しました〕

〔封魔の鎧を獲得しました〕

〔封魔の兜を獲得しました〕

〔封魔の籠手(こて)を獲得しました〕

〔封魔の臑当(すねあて)を獲得しました〕

〔封魔の大盾を獲得しました〕

〔封魔の剣を獲得しました〕


 うわぁ……魔法が効かないのは、こいつのせいだったのか。

 鑑定によるとこの封魔シリーズ、どうやら接触する部分のみ、魔法を無効化するらしい。

 鎧は重そうだし、兜は視界が狭くなるので、部分的に装備する事にした。

 既に片腕はアームシールドアーマーを装備しているので、封魔の籠手(こて)の片側と封魔の臑当(すねあて)を装備。


「レティシアは盾とか使うのかな?」

「私は動きが鈍るので……」

「だよね、大き過ぎるしね」

「申し訳御座いません、折角の結納品を……」


 ゆ、結納品……ある意味、凄い解釈だ。

 残りは魔袋に入れておこう。


「蓮斗様!」

「なに? うお!」


 ヴァージュは口唇を突き出して、俺に向かって走って来る……これは避けきれない!?


 ブチュー……。


「え?」


 俺の目の前には、長い髪が見える……。


「んー……ん? ク、クーちゃん!?」


 俺とヴァージュの間にクリスが割って入り、クリスとヴァージュががが……。


「儂にはそう言う趣味は無いのじゃが?」

「あたいもだよ……ちぇっ、邪魔されちゃった」

「蓮斗も縮地術を使えば良かろう……」


 あ、そうだね……。

 

「何にせよ、機転が利きましたわね」

「当たり前じゃ」

「ぶー!」

「さ! 進もうか!」


 引き続き、坂道を歩き始めた。




 女の子同士か……。 

 この物語を読んで頂き、ありがとございます。

 評価、感想、ブックマーク等を頂けると、とても嬉しいです! 是非、宜しくお願い致します!

(既に頂いている方は、有り難う御座います! 感謝です!)

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