115)入国
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是非、ご覧ください。
「さぁ! さっさと無法地帯を抜けますよ!」
「そうだな、頼むよサーシャ」
転生者を無事倒した俺達は帝国へと馬車を進める。
そういや、転生者を倒したからスキルが増えたかな? ステータスを確認しておくか。
〔レベル:135〕
〔ギルドレベル:10〕
〔能力値:一部閲覧権限がありません〕
〔H P:5379〕
〔M P: 502〕
〔攻撃力:1215〕
〔防御力:1029(+20)〕
〔魔 法:なし〕
〔法 力:回復術=LV3〕
〔法 力:絶対魔法防御〕
〔法 力:個体変身術〕
〔スキル:知識剣との絆〕
〔スキル:罪悪感緩和〕
〔スキル:パリイ=LV10〕
〔スキル:看破術=LV2〕
〔スキル:鑑定術=LV1〕
〔スキル:真・縮地術=LV1〕
〔スキル:転生者の記憶〕
〔スキル:経験値上昇〕
〔スキル:転生者の記憶〕
〔スキル:転移者の記憶〕
〔スキル:転移者達の饗宴〕
〔スキル:言語解読〕
〔スキル:魔力操舵〕
〔スキル:真実の眼〕
〔スキル:弓技、五射必中=LV0〕
〔スキル:剣技、廻陣炎舞=LV6〕
〔スキル:剣技、双刃の舞い=LV1〕
〔スキル:剣技、雷迅閃斬=LV1〕
〔熟練度:剣技=LV10〕
〔熟練度:弓技=LV 0〕
結構レベルが上がってる! モチベーション上がるなぁ。
元の世界に戻れる日も近いかな?
さて、これを踏まえて現状の整理。
分かっている事は、基本的に俺は剣の転移者なので剣しか装備出来ない事。
でも剣で有れば種類を選ばない様で、短剣とかでも装備出来る。
気になるのは刀が装備出来るのか? って事ぐらいか。
憧れの二刀流、装備は出来たけどペナルティが付いてしまうので実戦では使えない。なので、剣技のスキルである双刃の舞いも使い物にならない。
使えないと言えば弓のスキルもか。
ラーズが使う状態変化はクリスも使え、クリスが弓に変化しても装備したままになる。
つまり、クリスはあくまでも剣として認識されるらしい。
でも、弓の形状まま攻撃したりすると、何故か弓の熟練度が上がる。
仕様なのかバグなのか分からんけど。
こんなところかな?
ん? 縮地術が消えて真・縮地術になってる?
ログを確認すると転生者から奪ったのが縮地術で、スキルが被ったから上位変換されたっぽい。
運が良いのか悪いのか、まさかの被りだ。
それと……相変わらず看破と鑑定のレベルは上がらないな、コレっていつか上がるのか?
「剣様! 見えました!」
「えっ? あぁ、帝国への門か」
「はい! 剣様、考え事でもしてました?」
「ん、大丈夫。ちょっと確認をね」
さて、遂に帝国領か。
「皆様、お召し物を!」
あ、あのローブね。
「ヴァージュ、そろそろ着くからローブを着てから影に入ってくれ」
ヴァージュの応答がない?
「ヴァージュ!?」
「ふぁーい……」
ガチ寝かよ、びっくりしたわ。
「影の小娘、良い身分じゃな?」
「そぉ? まーねー♪」
「いや、褒めておらんのじゃが……」
「クリス、ヴァージュには常識は通じないよ」
「そうじゃったのう……」
馬車が帝国領の門に到着すると、帝国兵らしき者達が五人程近付いてきた。
「止まれ、何者だ?」
比較的ごつい人が問い掛けてくる、恐らくリーダーだろうか?
サーシャは書類と小袋をソイツに差し出すと、兵士は内容を確認しだす。
「お前達が……話は聞いている、通って良いぞ」
「有り難う御座います」
サーシャが礼を言うと俺達も会釈し、無事に門を通過した。
「ちゃんと門兵に話が通っておりましたわね」
「たね、意外と伝達がしっかりしてるんだな」
「剣様もレティシア様も帝国を何だと思っているんですか……指揮伝達は国の基本ですよ?」
「そ、そうか……」
「失言でしたわ……」
俺は軍事国なんて知らないし、レティシアは……同じ様なものか。
「サーシャ、小袋の中身は何だったの?」
「中身は自分も聞かされておりませんが、恐らく、心付けとヤーイ国の証しでは無いでしょうか?」
「心付け?」
「チップみたいな感じよ、蓮斗くん」
「あ、なるほど。ありがとうリアーナ」
「えっへん!」
何だろう、この敗北感は。
「ところで、何処に向かってるの?」
「先ずはある場所に剣様達を連れて行く事になっております!」
「ある場所?」
「今回の国家間の取り決めは表沙汰には出来ないそうで、帝国側で拠点を設けたと聞いております」
拠点か。快適な場所なら良いんだけどな。
「あ、期待しないでくださいね! ボロ小屋と聞いてますので」
うっ、また顔に出てたのか? しかもボロって……。
「ウチ、テンション下がったよ……」
「俺もだよ……」
「蓮斗さん、町が見えて来ましたわ!」
遠くに密集した建物が見えてきたのだが。
「町には行きません。自分達はあちらに向かいます」
サーシャが指を差した方向には森しか見えない。森の中に何か有るって事なのか?
多少の不安を覚えながら、俺達は森の中へと向かう事になった。
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