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103)黄金色の侍

 PV20000感謝です!

 これからも宜しくお願いします!

「佰って百!?」

「長いのう……」

「でも、残りのHPが把握出来るのは助かりますわ」

「確かに……」


 百回近く攻撃しなきゃ駄目だよね……一回で五十とか減らないかな?


「あと五分ですわ!」

「やば……何か考えないと。レティシア、束縛はまだ使えるの?」

「あと二回使えますわ!」


 じゃ、残り二十五分か。考えろ考えろ……。


「ごめんヴァージュ! 攻撃を続けて!」

「あいー!」


 ヴァージュに攻撃を任せて…………あー! もう無理っ! 考えてる余裕なんて無いっ!


「俺も攻撃する!」

「それが最善じゃの」


 残り時間を使用して、俺とヴァージュ、時々リアーナの杖殴りで攻撃し続ける。


「そろそろ一旦切れますわ!」

「了解! 離れるからもう一度頼む!」

「分かりましたわ!」


 俺は縮地術で十分な距離を取った……つもりだった。


「がぁっ……」

「蓮斗様!」


 レティシアの魔法が切れた瞬間、侍は一気に間を詰めて俺に一撃を与える。


「速いっ……」


 そんな事は分かっていたが、さっきよりも数段速い気がする。


「決闘の鎖!」


 再びレティシアの魔法で、侍の動きを封じる事に成功。

 そして、頭上には『捌肆』と浮かんでいた。


「八四? 間に『拾』って無いんだな……」

「そんな事より攻撃じゃ!」 


 そうだ、レティシアに貰った時間を有効活用しないと。

 全員で時間ギリギリまで攻撃を続ける。


「蓮斗さん、あと十秒ですわ!」


 さっきの事を考えて距離を長く取らないと!


「ヴァージュ頼んだ!」

「あいあいさー! 剣技、双刃の舞いー!」


 束縛が解けると同時にヴァージュの連続攻撃。この間に出来るだけ侍から離れる。


「最後の決闘の鎖!」


 束縛を確認したら縮地術を連続使用で接近。


「俺も出し惜しみ無しだ! 剣技、雷迅閃斬!」


 激しい地響きと共に斬擊が侍を襲う。


「ぐがが……」

「効いてる! 皆!」


 動けない間に削れるだけ削らないと!


「剣技、廻陣炎舞!」

「剣技、重圧の双刃ー!」

「天と地に生ける光と水の精霊達よ、我が前に集いその姿を現せ。凍える剣となりて我が敵を討ち滅ぼせ! 氷刃の光剣!」


 剣技と魔法での連続攻撃……兎に角、叩きまくる。


「蓮斗さん、あと一分!」


 この一分が過ぎれば、更にスピードを上げて来るのだろうか? そうなれば、今の俺達……いや、俺のスピードでは対処出来ない。

 不安に駆られながらも、必死に攻撃を当て続ける。


「我が名はリアーナ、土の精霊達よ、我が力と共に()の者を悪しき刃より守り(たま)え!」


 淡い青白い光が俺を包む……これは対物理障壁!


「リアーナありがと!」

「頑張って! 蓮斗くん!」

「そろそろ切れますわ!」

「クリスの名に於いて命ず、我を取り巻く風の精霊よ、我に対峙するものの瞬く時を我に与えん! 遅延の風!」


 レティシアが叫ぶとクリスが透かさず遅延魔法を使用する。

 何も決めていないのに良い連携だ。

 一人一人がやるべき事をやってる……て感じだ。


「リアーナの名に於いて命ず、風の精霊達よ、()の者に取り巻き、()の者に翼を宿らせよ!」


 更にリアーナの加速魔法、本当に助かる。

 拘束の魔法が解け、侍は凄まじいスピードで追ってくる。


「ぐっ……」


 何とか剣で受け止める……遅延を掛けてもこのスピード、思った通り更にスピードアップしている。


「ヴァージュ! リアーナさん!」

「分かってる!」

「あいさー!」


 俺が剣で受け止めている間に、残った三人で攻撃を続ける。

 侍の頭上には『弐壱』の文字がチラッと見えた。

 もう少しだ! こんな所で死んでたまるか!


「レティシアの名に於いて命ず、光の精霊達よ、我が無数の矢となり敵を滅ぼせ! 多重の魔矢!」


 侍の動きが速過ぎる為、俺が剣で受け止めて侍の動きが止まっている時にしかレティシアの攻撃は当たらない。即座に魔法攻撃へ切り替えたのは正解だ。


「ちょっ……待っ……ぐはっ!」


 遂に魔法障壁も破られ、刀が俺の体に届いてしまった。そのまま数回斬られ、連撃の最後の一発で血飛沫を上げながら吹っ飛ばされてしまった。


「蓮斗さん!」

「蓮斗様ー!」


 マズい、HPが一気に半分まで削られてしまった。

 ただ、吹っ飛ばされたのはラッキーだったかも知れない。あのままだと死ぬまで切り刻まれたかも。

 直ぐに追い打ちが来るかと思ったのだが……。


「蓮斗、しっかりせい!」

「ごほっ……何とか生きてるよ……それよりもアイツ構えてる……」


 侍は動きを止めて刀を両手で持ち、凄まじい気迫……オーラとも取れる紅い湯気の様なものを身に纏っていた。


「レーちゃん!」

「ええ!」


 動かない侍に二人で攻撃を仕掛けるが、斬られても動じていない。

 だが、頭上の数字は『玖』になっている。


「蓮斗! 気を付けるのじゃ!」


 クリスの忠告を聞くと同時に、俺の左腕に激しい痛みが走った。


「ぐわぁぁぁ!」


 目の前には俺の左腕が落ちていた。

 この物語を読んで頂き、ありがとうございます。

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