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生贄になった私。

作者: 七瀬





___この村では? 自然災害で津波や地震、台風になると?

村のあちこちの家が無くなり、人が亡くなり、子供だけが取り残される

事がよくあったの!




 しかも? この村だけ、何故か? よく地震が起きるのよ!

それもね? 震度5以上の地震が起きると、家の中の物や家も倒れる事が

多々あるのよ!



 そして地震の下敷きになって、大人が次々と亡くなって行くの!




 ・・・更に、不思議なのは?

ほとんどの子供たちだけが、無傷で生き残っているわ!



 

 だから、その都度、、、。

子供が生贄になるのよ!


 





 この村ではね? 昔から言い伝えがあって...。

この村の守り神の“マモル神様”に子供の生贄を捧げれば、この村の災害を

止める事が出来るという言い伝え。




 今まで、この言い伝えを信じてきた大人達は、、、?

しぶしぶ、子供の一人をこのマモル神様に生贄として捧げているのよ!




 ・・・そうするとね?

1年間は、何事もなく平和な村でいることが出来るの。






___私の名前は、【ショウサ】明るく元気な10歳の女の子。



 生贄になる条件は、、、?

10歳以上の女の子で、マモル神様に気に入ってもらった女の子だけ。


 男の子は、生贄になる事はないのよ!

生贄になった女の子は? 1ヶ月間、村のはずれにある山奥に古びた

小山があるんだけど? 飲まず食わずで、その小山から一歩も出てはい

けないのよ! 山奥には、野生のオオカミやクマ、肉食動物がたくさん

いてね! 無事に帰ってきた女の子は、今まで一人もいないの。



 ・・・1ヶ月後、この小山を見に来た大人達は骨になった少女の遺体

を目にする事になるのよ! そうやって山の神々達やマモル神様に少女

を生贄に捧げる事で、この村の災害を減らす事が出来ていたのよ!





 ・・・そして、今日!

私が、生贄に選ばれこの山奥にある小山に一人取り残される事になったの!


『___お父さん! お母さん! 家に帰りたいよ! どうか! 私を無事に

お家に帰らせてください!!!』



 何度も何度も! 私は繰り返し、マモル神様に頼んだわ!





・・・そうするとね?

この小屋に来て、2週間後、、、。



 私の前に、マモル神様が現れたの!


『___お前が、今回の生贄になった女の子か?』

『・・・えぇ!? マモル神様ですか?』

『あぁ! お前を、いいところに連れててあげよう~!』

『お願いです! この村の自然災害を止めてください!』

『俺に言っているのか? どうして止めたいんだ?』

『村の人達が悲しみます。私よりも小さな子供達が親を亡くします。

生活が出来なくなるんです! 大人がいないとこの村は、幸せにはなり

ません! どうか! 私を生贄にしていいので! この村を助けてくだ

さい!!!』

『・・・お前は、いいのか? 生贄で、、、。』

『・・・お父さんとお母さんに、一度でいいからまた会いたい! 今は

それだけが願いです!』

『よかろう~! お前の願いを叶えてやる! そうしたら? 俺に着いて

くるか?』

『・・・はい! マモル神様!』

『よし! 決まりだな! では、早速お前の両親の元へ行くぞ!』

『・・・ははい!』




___私は、マモル神様と一緒に私の家族の元へ。


『遠くからだが、お前の両親は元気そうだな!』

『・・・ははい。』

『俺は、お前を気に入ったぞ! 最後にお前に“プレゼント”をやる事に

決めた!』

『・・・プレゼントですか?』

『お前が、知るのは、、、? まだまだ先の話だ! 今のお前には関係

のない話! 今は忘れろ!!!』

『・・・ははい、』



___そう言うと? マモル神様は、私を連れて空高く上まで連れて行きました。


『今日からここが! お前の住む場所だ!』

『・・・ココは? あぁ! 以前、生贄になった子達がたくさんいるわ!』

『そうだ! お前もココに居なさい!』

『あぁ、はい!』






___その頃、私の体は、、、? クマに食べられていました。

私は、無事に! “生贄になったのです!”







・・・1年後。

私は、また同じ両親の元に生まれてきました。


これが! マモル神様が言っていた私への“プレゼント”だったんです!

私は、幸せです!


 だって! また同じお父さんとお母さんの元に産まれてきたから!

私は、2倍の幸せをマモル神様からもらったのかもしれません。




最後までお読みいただきありがとうございます。

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[一言] 主人公から狂気を感じた
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