第96話 転入生
無事に学園に戻ったキルシュブリューテ学園の生徒達は休養を兼ねて1週間特別に休みを貰った。
ツクヨミの家では揉めていた。
「皆さん、ツクヨミの妻のシャルロットです。皆さん気軽にシャルと呼んで下さい」
「ちょっと待って!」
エミリアが女子代表で発言した。
「まだみんな認めてないわよ」
「ここはツっくんとサクちゃんの家と聞きました。居候に許可が必要ですか?」
「ぐぅ」
エミリアは何も言えなくなった。
するとフィオナが
「私達はツクヨミの婚約者です!」
「誰が決めたんですか?」
「私達です」
「ツっくんは納得したのですか?」
「ぐぅ」
今度はメリナが
「あなたもツクヨミさんが納得して妻になったのですか?」
「ぐぅ」
さすがにメリナが一枚上手のようだ。
「シャルさん、私はツクヨミさんに1人だけ選んで下さいと言ってはいません!周りのみんなも納得して一緒に暮らしています。あなたはどうでしょうか?」
「私は…………………………私も構いません!」
「では私は一緒住んでもいいですよ。フィオナ、エミリアはどう?」
「………仕方ないわね」
「………わかったわよ」
「それではあなたの部屋は私が案内します」
不公平無く、先に住んだ順なのでエミリアの隣の部屋、つまりツクヨミの部屋から一番離れた所になった。
◆ ◆ ◆
ひさびさに学校に行くとAクラスではお祝いムードだった。
みんなが優勝した事を知っていてツクヨミの周りに集まる。
するとミアが近づいてきた。
お決まりが来る!っと思った瞬間、クラスメイト全員がツクヨミを守った。
しかし何も起きない。
「おいおい、何もないじゃん」
「そうよね」
「私絶対ミアがツクヨミくんの顔に胸を押し当てると思った」
「俺も」
「私も」
するとミアが
「そんな訳ないよ〜。私を何だと思っているの〜」
「だよなぁ」
「ごめんねミア、勘違いして」
「もう!みんなったら〜、あっ」
まさかの時間差!遂に時間差のお決まりがキターーーーーーーーーー!
そしてミアの胸がツクヨミの顔にフィットする。
「なぁ、ひょっとしたら最強はミアじゃねぇ」
「「「うんうん」」
そして担任のマチルダがやってきた。
「皆さん授業の前に生徒会選挙について話があります」
そして生徒全員が席に座り話を聞く。
「推薦でツクヨミくん、あなたが生徒会長に選ばれていてサクヤさんと2年生のエヴァさんが副会長に選ばれています。他にも1年生からはメリナさんとヘンリーくんが選ばれています。先生方も今回は特別に選挙をしないで生徒会長をツクヨミくん、副会長にエヴァさん、サクヤさん、メリナさん、ヘンリーくんの5人で良いのではないかと…もちろん本人が良ければですけど。どうでしょうか?」
「すいません。俺は学費を稼がないといけないので辞退したいのですが」
「私もです」
ツクヨミとサクヤが断るとメリナも断った。
「そうですか………わかりました。それではしばらく自習していて下さい」
マチルダは一度職員室に戻るとまた教室に戻ってきた。
「お待たせしました。先程の件は校長に伝えました。それではもう一つ、新しいクラスメイトを紹介します。入って下さい」
するとシャルロットが入ってきた。
「はい、静かにして下さい。え〜ブルーメ学園から転校して来ました。シャルロットさんです。シャルロットさん、自己紹介をお願いします」
「訳あってこちらの学園でお世話になりますシャルロットです。皆さんシャルと呼んで下さいね」
「「「シャルちゃ〜〜〜ん」」」
男子生徒が興奮しながら騒ぎたてる。
「はい、静かにしなさい。それではシャルロットさんの席は………」
「ここ空いてます!」
「そうですね。ではとりあえずあそこの席に座って下さい。あと近々席替えも考えているので希望があれば言って下さい。」
シャルロットが席に着き挨拶する。
「宜しくお願いします」
「よろしく〜シャルちゃん。俺の名前はクルト!よろしくね」
一斉にクラスの女子から可哀そうと言われるクルト、そしてクラスの男子から羨ましいと言われるクルトだった。
そして交流戦が終わってからの久々の学校が終わった。




