表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この瞳に映るものすべて  作者: ヨシハル
90/150

第90話 交流戦2日目午後

午後の試合、サクヤ達キルシュBチームが順当に勝ち上がり、キルシュCとブルーメBの試合が始まる。


「試合開始!」


「(トルネードトマホーク)」


「(シャインソード)」


試合開始とともにゾーイとエミリアが

飛び出し、相手チームの2人を倒す。


「さぁ、あなた一人ですよ」


「さすがツクヨミ様のご学友ですね。まだ使い慣れていない様ですが瞬歩ですか。それではこちらも1人づつ削っていきましょう。(オロチ)」


シャルロットの槍がエミールに向けて放たれる。


「槍との戦いはヘンリーで研究済みだ!」


エミールは大剣を盾にするが、直線的な槍の突きが変化する。


盾にした大剣を槍は曲がりながら避け、エミールの胴にめがけて突き刺さる。


「グワッ!」


エミールは吹き飛ばされる。


「何もせず終わるわけにはいかない………」


「エミール!」


「へえー、結構タフですね。でも次で終わりです!」


「(フラッシュ)、ゾーイ先輩!」


「任せなさい。(ブリザードトルネード)」


エミリアは魔法で目暗ましをしてゾーイが飛び出す。


「まだまだですわね」


しかしシャルロットの動きが徐々に遅くなる。


「?」


「気づきませんか?」


シャルロットとゾーイの周りの気温だけが急激に低くなっている。


「なるほど…」


ゾーイの戦斧のスピードは増していく。


逆にスピードの落ちたシャルロットと打ち合いが互角になると横からエミリアが攻撃する。


「(ディバインインパクト)」


しかし


「(ヤマタノオロチ)」


ゾーイとエミリアは一気に弾き返されるとシャルロットはゾーイを吹き飛ばす。


「(龍氣発勁)まずは一人」


すると立ち上がったエミールは参戦する。


「俺に任せろ!(アースブレイク)」


シャルロットの体勢が崩れた。


「今だ!エミリア」


「撃ち抜けろ!(ライトニングピアス)」


エミリアの剣がシャルロットの肩を掠る。


「私に傷を負わせるとはやりますわね。(龍氣神速)」


エミールに向い、シャルロットは突進した。


「あなたは邪魔です。(紅蓮槍牙)」


「クッ!(アーススラッシャー)」


エミールも抵抗するがシャルロットの槍が突き抜ける。


まだエミールは立ち上がろうとしている。


「よくもエミールを!(ライトニングピアス)」


「甘いです!これで終わりにします。(紅蓮飛翔槍牙)」


エミリアの技に飛んで躱すと同時にカウンターを当てた。


「エミリア!」


エミールが最後の力を振り絞り、大剣で防御するが、大剣ごとエミールとエミリアを突き飛ばした。


「勝者ブルーメB」


シャルロットの勝利が決まった瞬間、周りからの歓声が鳴り止まない。


シャルロットはそのまま闘技場を後にした。


2日目の全ての試合が終わった。


   ◆   ◆   ◆


その夜、大会委員では各学園の校長を呼び、話し合う事になっていた。


「今回の大会、あまりにも負傷者を出しすぎている。いくら選手の武器に斬れない様に細工をしても、選手の実力がありすぎ。ほとんどの生徒が各国の騎士団長…いや、騎士団長以上の強さを持っている。もう学生の大会では無いと思いますが、皆さんはどう思いですか?」


「確かに強すぎる。勝ち残ったチームも負傷で出れない選手もいる」


「しかし、これだけ大会が盛り上がってしまうとやめるわけにはいきませんよ!」


「そうですね。残り3試合、本来なら明日の午前で準決勝2試合と午後の決勝戦で終わりですが………」


するとアレスが立ち上がる。


「各学園長はどう思いますか?1番生徒に近い所で接している貴方達の意見を聞きたい!」


ヴィンデンブリューテ学園長ベニートは


「私の生徒は全て終わったので他の学園長の意見に従います」


ペストヴルツブリューテ学園長メリッサは


「あと3試合何だし、平気ですよ」


キルシュブリューテ学園長ルイは


「ここまできたら最後までやらせてあげましょう」


ブルーメ学園長フェデリコは


「私は生徒の思いを尊重したいと思います」


「では続行で決まりですな」


しかし反対の意見も多く、なかなか話がまとまらない。


するとヘスティアが立ち上がった。


「いざとなれば私が魔法で補助します。私に任せて下さい」


「3英雄の貴女が言うのであれば…」


そして会議から2時間、明日の試合は続行する事になった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ