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この瞳に映るものすべて  作者: ヨシハル
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第84話 新メンバー

数日後、交流戦の試合形式が発表された。


現在、特別クラスは10名しかいないので、追加2名が選抜された。


一人目はケガで参加出来なかった3年生のリュカが、ある程度完治したので参加する事になった。


二人目の候補に二名上がった。


一人は3年生のロミー、もう一人は1年生のエミールだ。


二人に試合をする事になった。


「エミール頑張りなさいよ」


「おう!エミリア見てろよ。そしてヘンリー、フェリックス、すぐに追いつくからな!」


「それでは試合開始!」


「(アーススラッシャー)」


エミールがいきなり必殺技を出した。


ロミーもさすがに防ぐので手一杯だった。


評価の点数は同じでも実力はエミールの方が上だった。


ロミーも攻撃に移るが全て防がれる。


「喰らいな!俺の新技アースブレイク


地面を抉る様に攻撃すると、ロミーは不安定になった足場で何とかバランスは取るが斬撃までは防げなかった。


「勝負あり!勝者エミール」


「やったぞーーーーーー!」


結果、エミールが代表選手となり、ロミーはまだケガが全完治していないリュカがいるので補欠として参加する事になった。


そしてステラが4チームを発表した。


Aチーム………ステラ、ツクヨミ、サクヤ


Bチーム………ゾーイ、エヴァ、リュカ(ロミー)


Cチーム………フィオナ、メリナ、エミリア


Dチーム………ヘンリー、フェリックス、エミール


しかしフェリックスと何も知らないリュカ、ロミー、エミール以外の全員が反対した。


ゾーイが代表で発言する。


「会長!ズルくないですか!明らかにAチームが強すぎます」


「「「そうだ!そうだ!」」」


「バレた〜(テヘッ)」


「なにが(テヘッ)ですか!もう私が決めます」


「え〜〜〜」


すると小声で


「せめてツクヨミくんと一緒にしてね」


ゾーイは頭を抱えながらチームを決めた。


Aチーム………ステラ、エヴァ、ツクヨミ


Bチーム………サクヤ、ヘンリー、フェリックス


Cチーム………ゾーイ、エミリア、エミール


Dチーム………リュカ(ロミー)、フィオナ、メリナ


若干ステラとツクヨミが一緒なのが納得いかないが、ようやく決定した。


練習は今まで通り、土曜日だけはチーム戦になった。


やはり最初はリュカ、ロミー、エミールは全くついてこれなかったが徐々に成果を出していった。


やはりツクヨミとサクヤは別格だがステラは1時間15分で、他も1時間30分で、まだリュカ、ロミー、エミールは何とか2時間で走れる様になった。


   ◆   ◆   ◆


メリナがツクヨミに相談してきた。


「ツクヨミさん、この間は何も出来なくてごめんなさい」


メリナはかなりヘコんでいた。


あの時、足が竦んで何も出来なかった事を


「そんなに気にするな」


「もし、私が自分の身を守る事が出来たらツクヨミさんはあの逃げた二人を倒す事が出来たでしょ」


「みんなが強い訳でも無いし、誰もが出来る事と出来ない事を持っている。今はメリナは出来る事だけをやればいい!出来ない事は出来る人がやる!それでいいじゃないか」


「ありがとうございます。でも少しだけ訓練に付き合って下さい」


「ああ、気が済むまで付き合うぞ」


二人は夜遅くまで家の庭で訓練をした。


翌日、スッキリした様子のメリナがいつも通りに朝から抱きついてきた。


「ツクヨミさん、ありがとうございます。これからも私を守って下さいね」


意味深な言葉を言いながら家を出た。


「兄さんも大変ですね」


「なにが?」


「後ろを見て下さい」


フィオナとエミリアが睨んでいた。


「サ、サクヤも早く一緒に学校に行こう」


サクヤは笑いながら返事をした。


そして後を追う様にフィオナとエミリアが走って来て、いつも通りに5人で学校に行った。

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