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この瞳に映るものすべて  作者: ヨシハル
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第78話 交流戦の相談

ペストヴルツブリューテ王国のそばの森ではラウラとイリスが話していた。


「イリスちゃん」


「ちゃんはやめて下さい!」


「いい人材いないね」


「そうですね。やはり人族でラウラさんみたいな人はそうそういませんよ」


「あのさ〜、キルシュブリューテに行って、聖女様を見にいかない?」


「仲間に出来ると?」


「たぶんムリかな〜、でも瞳の持ち主かもしれないしさ〜、ちゃんと見てないんだよね〜」


「そうですね。ここで見つからない人材探しをするよりもマシかもしれません」


「でしょ!」


「でもラウラさん、素顔のままで平気ですか?」


「何とかなるでしょ!」


「本当に楽観的ですね」


「まぁそんなに褒めないでよ」


「褒めてません!」


二人はキルシュブリューテに行く事になった。


   ◆   ◆   ◆


第一王女リアと学園長ルイは護衛20人を連れて中立都市ブルーメに到着した。


リアとルイは早速アレスの屋敷に向かった。


屋敷の前に到着するとリアが門番に


「キルシュブリューテ王国第一王女リアと申します。アレス様はご在宅でしょうか?」


「お、お待ち下さい」


急いで確認しに行くとマルコが代わりに対応した。


「お待たせ致しました。こちらへどうぞ」


リアとルイを部屋に案内するとアレスが待っていた。


「失礼します。お久しぶりです、アレス様」


「やぁ、リア王女。そちらの方は?」


「キルシュブリューテ学園で校長をしています」


「ルイです。以後お見知りおきを」


「て事は交流戦の件かな?」


「はい、仰る通りです。この中立を守るブルーメでの開催をお願いしたく来ました」


「なる程ね。ところでルイさん」


「はい」


「あなたはこの交流戦をどうしたいと思っていますか?」


「はい、生徒たちに経験を、そして各国との親睦をと考えております」


「交流戦のやり方は?」


「そちらの方はまだ決めかねております。出来ればその内容もこちらで会議をお願いしたいと思っています」


「いいぞ」


「本当ですか?」


「あぁ、場所は闘技場を使うといい。後は会議か〜。各国の連絡はうちがやろう」


「お願いします」


「ルイさん」


「はい」


「ただし、キルシュとペストヴルツが中心に立って会議は進めてくれ。うちとヴィンデンは後から申し立てた身分だからな」


「はい、ありがとうございます」


ルイはアレスに一礼をして、アレスはマルコにこの事を各国に連絡する様に頼んだ。


そして開催国はブルーメで決まった。


「リア王女は他にあるのでは?」


「はい。ルイさん少し席を外してくれる?」


「分かりました。失礼します」


リアは国で起きている話と不穏な動きを説明した。


「この時期に交流戦の申し立ても違和感があると言うか…とにかく色々な事が重なり過ぎている様な気がします」


「確かに…注意する事に越したことはない。こちらも警備体制を強化しておこう」


「ありがとうございます」


「ところで会議の開催まではどちらに?」


「宿をとる予定です」


「何日滞在するか分からない様ならここを使いなさい」


「ありがとうございます。お言葉に甘えさせて頂きます」


そしてリアとルイ、そして護衛の兵までアレスは面倒をみてくれた。


   ◆   ◆   ◆


特別クラスでは1週間、午後は走ってばかりいる。


さすがにみんなストレスを感じて来ているのでステラがツクヨミとサクヤに提案する。


「ツクヨミくんとサクヤさん」


「「はい」」


「申し訳無いんだけど…すぐには基礎体力を上げるのは無理だから、たまには実技も入れてくれないかな?さすがに周りも…ね」


「分かりました。それでは班での乱取りをした後に試合をして見ては?」


「良いじゃない!やりましょう」


そして班での乱取りを2時間程してから試合をする事になった。


対戦相手は


 メリナ vs エミリア


フィオナ vs ヘンリー


エヴァ  vs ゾーイ


ステラ  vs フェリックス


で戦う事になった。

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